菅総理大臣は、東日本大震災の津波で壊滅的な被害を受けた岩手県の陸前高田市を視察し、避難所で生活を送っている被災者に声をかけ、「国としても精いっぱい最後まで応援する」と激励しました。
菅総理大臣は、2日朝早く、自衛隊のヘリコプターで総理大臣官邸を出発し、午前8時すぎに岩手県の陸前高田市に入りました。菅総理大臣は、まず陸前高田市の市役所仮庁舎で戸羽太市長と面会し、被災状況について説明を受けました。そして、仮庁舎を出る際、市の消防団員に対し、「少し長い戦いになるが、政府も最後の最後まで一緒になって頑張るので、皆さんも頑張ってください」と呼びかけました。このあと、菅総理大臣は、およそ250人が避難生活を送っている米崎小学校を訪れ、毛布などにくるまって休んでいる被災者に声をかけながら避難所内を回りました。避難所を出た菅総理大臣は、記者団に対し、「海岸沿いに家があった方から『今後、どこに家を建てればいいのか分からない』と言われた。私からは『国としても、精いっぱい最後まで応援します』と励ました」と述べました。このあと、菅総理大臣は、今もなお、がれきの撤去が進んでいない市の中心部を視察しました。そして、午後には、福島第一原子力発電所の事故対応の後方支援の拠点となっている福島県楢葉町の運動施設「Jヴィレッジ」を訪れることにしています。