不謹慎厨
出典: へっぽこ実験ウィキ『八百科事典(アンサイクロペディア)』
不謹慎厨(ふきんしんちゅう)とは、大災害や大事件の後に起こる2次災害のひとつで、感染力の強い精神病の一種である。
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[編集] 概要
不謹慎厨は、精神病であるにもかかわらず強い感染力を持ち、大災害や大事件が起こると日本では全人口の3~4割、あるいはそれ以上に広がる非常に危険な感染症である。
大まかな症状としては、大災害や大事件が起こるとその精神的ショックによって、イベントや式典、ひどい場合はその災害や事件と少しでも関連性のあるものを見たときに過剰な反応・精神的不安や憤りを感じ、それを解消するために「不謹慎だ」と叩いて行事を中止させようとしたり、元と関連性のあるものを誹謗中傷したりするようになる。これが少人数なら良いのだが感染人口があまりにも多いため、これによってイベント主催者が自粛を余儀なくされて大損害を被り、生活困難な状況に追い込まれたりと人命に関わる非常に危険な2次災害となる。また、患者が直接行動を起こさないとしても、その圧倒的数そのものが脅威となってイベントを強制自粛させられたりすることもある。本来イベントを自粛することは被災地にとってなんのメリットもなく、本来そこで集まるはずだった募金がなくなる・不必要に暗いニュースを増やすといったデメリットしかない。
一度不謹慎だと騒ぐと、自分がまるでいいことをしているかのような錯覚に陥って一時的に精神安定状態になるが、またイベントや関連物が目に入るとすぐに再発し、また不謹慎だと騒ぐ。そうして病状はどんどん悪化していき、まるで麻薬中毒のように精神が壊れていく恐ろしい精神病であり、さらに予防も極めて困難なので、とても強い警戒が必要である。
[編集] 詳しい症状
ここでは、発症した場合の具体的症状について記す。ここで一つ注意したいのは、この病気が発症するときはたいてい医療機関を元の災害対策に回さざるをえないのでこの病気は無視されてしまう。そのため臨床標本数は少ない。
[編集] 軽度の場合
- イベントや式典などの自粛要請
- 例えば、野球の試合や学校の卒業式、同人誌即売会やライブなどのイベント・式典の予定を見て過剰反応をしてしまい、不謹慎だと騒がずにはいられなくなる。その圧倒的数の暴力で中止を余儀なくされたイベントは後を絶たない。これによって様々な団体が被害を被り、時にはスタッフの生活を危険にさらす事態になることもある。そうなるとそれは立派な被災者である。なお、博麗神社例大祭などをはじめとする東京国際展示場で開催される予定だったイベントの中止の原因は不謹慎厨ではなく震災による会場の損傷なので注意。
- 野球の試合について、節電の関係でやむを得ないという声があるが、もし4000~5000世帯分の電気を使って、10000世帯(実際はもっと多い)が電気を消して試合を見に来れば5000~6000世帯(こっちももっと多い)分の電気の節約になる可能性もあり、一概に言えるものでない。
- インターネット上の発言に対する過剰反応
- DHMO騒動(東大生がTwitterで「【速報】水道水からDHMOを検出」とツイートしてそれがRTされて、情報を自分で調べない情弱が大混乱した一件)は、やった側が今の状況を読めずに書いてしまった非はある。また、それで引っかかった情弱を馬鹿にする行為を行った人間も非はある。それを注意する程度なら普通のことである。しかし、それに対して過剰に反応し、個人情報を聞き出して糾弾しようとしたり不必要に煽るようになるとこの病気の兆候である。そのような行為を行うと、心無い周囲がおもしろがってどんどん拡散してしまい、本来元のツイートが届かないはずの情弱にまで届いて混乱を広げる結果になってしまう。おそらく今回の不謹慎厨が原因で被害が本来の数倍に広がってしまったのではないかと予想されている。
- インターネットに対する覚悟が甘いと、すぐに病気にかかってしまうので注意しなければならない。
[編集] 重度の場合
- キーワードで関連性のある作品やキャラクターへの誹謗中傷
- たとえば、震災なら地震や津波を起こす能力のあるキャラクター、原発事故なら原子力を使って戦うキャラクター、あるいはそれが登場する・そのシーンがある作品が、事件や災害の後突然誹謗中傷の標的になっている。本来災害や事件より前にできたものや、関連性があまりにも薄いもの(例えば津波から波→サーファーを連想したりするなど)に対して不謹慎を感じるようになると、病状は極めて重度である。
[編集] なりすまし
患者の中にはいくらか「なりすまし」が混じっている。たとえば、自分の嫌いなものがあった場合、災害で理由付けして誹謗中傷するといった人間も少なからず存在する。やっていることは患者と変わらないが、こちらは故意に悪意を持って行なっており、患者とは明確な違いがある。しかも、わざわざ災害で理由付けしなくても自然に多くの人間が誹謗中傷している対象に対して使うなど、無駄なこと(そもそもやっている事自体が無駄ではある)も行われている。表面上患者と見分けがつかず、荒らしと同様放っておくしかない。
無駄なことの例としては石原都知事に対する誹謗中傷などが挙げられる。ちょうど彼が東京都知事選への4選出馬を表明した直後に地震が発生したことや、その後の「他県と比べて東京は被害が少なくてありがたい」「津波は天罰」などの失言を取り上げて批判している者もいるのだが、今更氏を叩いても無駄であることは明白である。
[編集] 治療法
即効性の治療法はまだ現代医学では発見されていない。しかし一定期間が経過して患者のショックや記憶が薄まることによって自然治癒されることが分かっている。
また、別の事件によってショックが上書きされた場合、キーワードがずれるだけで病状は全く回復しない。(1995年の阪神淡路大震災→地下鉄サリン事件が例に挙げられる)
[編集] 予防法
この病気は、患者が記述したたった数バイトの文字情報からですら感染してしまう危険があるため、まず情報リテラシの向上が重要な予防策となる。そこにある情報を正しく見つめ、分析する能力を持てばそれは強い抗体となって感染をブロックすることができるだろう。
また、この不謹慎厨の被害によって日常生活に支障をきたすレベルの被害を負う人がいることを自覚させることによってある程度の予防にはなる。また、その他にもイベントを中止させることが被災地にとってなんの得にもならないことを知らせることでも多少予防することできる。しかしやはりそれでも発症してしまう場合は多く、たくさんの人に迷惑を掛けることになってしまう。