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【政治】

首相、岩手の避難所を視察 「国もしっかり対応」

2011年4月2日 13時31分

 岩手県陸前高田市に到着した菅首相(左端)。その右は達増拓也岩手県知事=2日午前8時17分

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 菅直人首相は2日午前、東日本大震災で壊滅的な被害を受けた岩手県陸前高田市を視察のため訪問した。避難所となっている米崎小学校では住民に避難生活の状況を尋ね「国もしっかり対応するので頑張ってほしい」などと声を掛けた。首相の震災地視察は発生翌日の3月12日以来、2回目となる。

 これに先立ち、首相は市内の市役所仮庁舎で、達増拓也知事や戸羽太市長から被災状況の説明を受け、地域の生活再建や復興をめぐり意見交換した。仮庁舎を出る際には、居合わせた約20人の消防団員に「少し長い戦いになるが、政府も最後まで一緒に頑張る。皆さんも頑張ってください」と呼び掛けた。

 避難所には約20分間滞在。被災した住民からは「仮設住宅に早く入りたい」「余震が不安だ」などの声が寄せられ、首相は「仮設住宅は建設場所の問題があるが、できるだけ早くたくさんつくる」と応じた。

 その後、津波で大きな被害を受けた市街地も視察。記者団に「漁業をどう再生するか国としても支援策を考えたい」などと述べた。

 午後には福島第1原発事故の対応に当たる自衛隊や消防、東京電力関係者らが拠点とする、第1原発から約20キロ離れたサッカートレーニングセンター「Jヴィレッジ」(福島県広野町など)に移動し、関係者を激励。「大変な作業をやっていただいて感謝する。皆さんの総力で抑え込まないといけない」と語った。

 首相の3月12日の福島第1原発視察をめぐっては原発事故への初動対応を遅らせ、事態の拡大を招いたとの指摘があり、野党側から強い批判を浴びた。枝野幸男官房長官は記者会見で「首相が現地に足を運び、皆さんの声を聞くことは大変重要だ」などと強調。視察先をめぐり関係地の首長らと調整を進めていた。

(共同)
 

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