NHKニューストップへ
※ すべての機能を利用するには、JavaScriptを有効にしてください。

天井落下の様子 動画サイトに

4月2日 4時43分 twitterでつぶやく(クリックするとNHKサイトを離れます)

今回の震災では東京でも7人が死亡し、76人がけがをする被害が出ました。このうち東京の九段会館では天井が落下して2人が犠牲になりましたが、震災直後の内部の様子がインターネットの動画サイトの映像で明らかになりました。

東日本大震災が起きた先月11日の午後3時前、東京・千代田区の九段会館では、1階のホールで生徒や保護者など数百人が参加して専門学校の卒業式が行われていました。大きな揺れで天井が床に落下し、非常勤講師の金子いづみさん(当時51歳)と小林桂子さん(当時50歳)の2人が死亡、生徒ら26人がけがをしました。地震直後の九段会館の内部の映像が動画サイトの「ユーチューブ」に掲載されています。それによりますと、現場のホール内はほこりが舞っていて、せき込む人や口元を押さえる人が大勢映っています。ホールの奥の方では、天井が長さ30メートル、幅が5メートルにわたって落下していました。下敷きになった人を助け出そうと、生徒や関係者が声を合わせて天井を持ち上げようとしています。落下した天井には多くのがれきが乗っています。ホール内は騒然とした様子で映像は地震の被害の大きさを生々しく伝えています。九段会館の建物は昭和9年に建てられ、今回の震災を受けて現在、休館となっています。亡くなった2人の遺族は警察に対し、先月30日、九段会館の建物の耐震性や、安全管理体制について詳しく捜査するよう求めています。