東日本大震災で大きな被害を受けた岩手県で被災した人たちの支援を行っていた北海道旭川市の陸上自衛隊の自衛官が体調の不良を訴え、入院先の病院で、1日、死亡しました。
死亡したのは、北海道旭川市を拠点とする陸上自衛隊第2特科連隊に所属する50歳代の陸曹長の男性です。防衛省によりますと、この陸曹長は、地震翌日の今月12日、岩手県北部の被災地に派遣され、部下の隊員を率いながら行方が分からない人たちの捜索やがれきの撤去作業などを続けていました。30日からは一時的に休養を取っていましたが、31日の朝、体調の不良を訴え、1日午前11時半、入院先の盛岡市内の病院で死亡したということです。陸上自衛隊は震災の被災地の支援に7万人の隊員を投入していますが、隊員が死亡したのは今回が初めてで、陸曹長が所属していた第2特科連隊の山坂泰明連隊長は「災害派遣の任務中に隊員が死亡したのは誠に残念です」というコメントを出しました。