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最終更新:2011年4月1日(金) 9時40分

「多国籍軍の空爆で民間人犠牲」と告発

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 「リビアのカダフィ政権軍に対する多国籍軍の空爆で民間人に犠牲者が出ている」と、カトリック教会の関係者が総本山のバチカンに告発しました。カダフィ政権側以外からの訴えは初めてで、NATO軍が調査を始めました。

 バチカンの通信社が31日、伝えたところによりますと、首都トリポリにあるカトリック教会の関係者が、「人道目的の空爆にもかかわらず市民に犠牲者が出ている」と告発。信頼できる目撃者の情報として、「ブスリム地区ではビルが倒壊、40人が死亡した」と訴えています。

 これまでカダフィ政権側が多国籍軍による爆撃に歯止めをかけようと、民間人の犠牲をアピールすることはありましたが、政権側以外からの訴えは初めてで、アメリカ軍から指揮権を引き継いだNATO軍が調査に着手したということです。

 31日、反体制派は政権側の攻勢を受け、東部ブレガ周辺まで撤退し、戦闘を続けていますが、武器や戦略に乏しい反体制派は政権側の軍を撃退するため、さらなる空爆を望んでいます。民間人の被害が出る中、どこまで空爆を行うか、多国籍軍は難しい局面に立たされています。(01日01:56)

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