リビア政府が戦闘機で反政府勢力が実効支配する東部を爆撃、本格的な内戦が始まった。
一方、欧米諸国はカダフィおよびリビア政府資産の凍結を発表している。
ムバラクの時も、スイスの銀行は4兆円もの資産を凍結した。
一見、正義の行いのように聞こえるが、凍結された資産はどこに行くのか?
スイスの銀行は有事でも資産を守ってくれると言うのは幻想である。
スイスの銀行(国立銀行およびユダヤ人経営の銀行を含む)は、
第二次世界大戦時にナチスドイツが殺して奪ったユダヤ人をはじめとする個人資産を、
死亡証明書がないからといって、遺族に返還しなかった。
さらに敵対していたはずのイギリス・アメリカ・ドイツ・日本などの中央銀行の幹部らがスイスに集まって国際決済銀行(BIS)を設立。
ヒトラーが戦争で他人から奪った資産を、
莫大な金額に上る第一次世界大戦の賠償金として連合国側が受け取るという、恐るべき秘密協定が存在した。
(戦死者→ナチス=ドイツライヒスバンク→スイス国立銀行及び国際決済銀行→連合国)
ヒトラーと連合国は戦争で敵対しているように見せかけ、実は大衆の生命と資産を奪い、
それを自分たちのものとしていた。
第二次世界大戦は、第一次世界大戦における負債の、清算の場となっていた。
(主目的は人口の削減、イスラエルの建国など)
その中心となっていたのがスイスの銀行群、経営者は世界で最も富裕なユダヤ人富豪たちだった。
彼らはキリスト教徒の前ではユダヤ人となり、
ユダヤ人の前ではキリスト教徒のように振舞う。
支配者とはそのようなものだ。
チャップリンはヒトラーを演じたが、
ヒトラーこそ20世紀最大の役者であった。
小泉や橋下・河村ではないが、人びとを熱狂に引き込む政治家ほど危険である。
このようにスイスの銀行と言えば聞こえが良いが、
実は戦争のための決済機関として機能しており、
そのために永世中立国が生まれたのだ。
戦時中のスイスは、敵対する各国の軍の幹部やスパイたちが旧交を温める憩いの場所にもなっていた。
ダボス会議の目的も、こうした世界的連係プレーにあると考える。
革命によってチャウシェスクの独裁政権を倒したルーマニアでは、信じられないことが起こったという。
なんと革命によって、貧富の差が極端に広がり、
一部の富豪と、極貧にあえぐ大衆とに分かれてしまったというのだ。
よくテレビ局はチャウシェスクとその妻エレナを悪魔のように描いているけれど、
その後に現れた民主的な?自由主義者の方が、
実はもっと恐るべき独裁者であったことが解ってきた。
それがアメリカ政府が日本に求めてきた、
「キョウソウ社会」=新自由主義の真の姿である。
力(世界資本へのコネ)ある者だけが豊かになれる。
そして大衆は貧困という泥の海に沈む。
21世紀になってからの日本、
そして世界を見てみたまえ。
学校を出た人間が正社員になることさえ難しい社会、
IMFが入ったお隣の韓国ではもっと酷いことになっている。
だが、日本は世界の中ではまだまだ良いほうである。
今後、アラブ動乱が世界に広まり、
さらに戦争やテロ事件が重なって起これば世界はどうなるか。
彼らが進めてきた「世界標準」という枠が地球に嵌められる。
すなわち世界にはわずか一握りの支配者である富豪と、数十兆人もの貧民が生まれる。
ルーマニアやリビアはその先例となる。
人びとはインターネットによって感情を動かされ、
一時的な興奮の中で暴力的な革命を求めたのだが、
近い将来後悔するだろう。
今よりもっと貧しくされるのである。
それにしてもこの政治的動乱が、
かつてのイスラム帝国の版図とまったく同一なのには驚かされる。
アッラーの神は、いったいどこに行ってしまったのか?
騙すものと騙される者によって歴史は繰り返される。
そして知ることは、
騙しの世界からの脱出の始まりである。
ただし、自分ひとりが知ったところで世界は変わらない。
そこで伝えるという作業が必要となる。
ユダヤ人のように伝えてゆくのである。
ただ、「知らぬが仏」と言われているように、
よほど腹が据わっていない限り、知ることは恐るべき重圧を伴う。
悟りのみが、この世からの開放とした釈迦の教えが正しいかもしれない。
だが、そうした東洋的な優しさや消極的な姿勢が、
欧米の侵略者に通用しないといった問題がある。
その消極さが、彼らにとって好都合な「羊たちの沈黙」となる。
攻撃されても、じっと殺されるのを待つだけでは、
何のために生まれてきたのかという、人間本来の目的を失ってしまう。
世界では過ちが横行しており、
この世は矛盾に満ちている。
ただ、だからこそ正しい道へと向かう可能性を秘めている。
正しい道へと向かうためには、
この世を悪へと向かわせている、
悪の根源を見つけ、絶たねばならない。
現在、その悪が世界で最も正義のように振る舞い、
そして世界から奪いつくしている。
そして奪った責任を、
他国民やリーダーに押しつけている。
自分の目から「テレビ」という鱗を外さなければ真実は見えない。
それにはフィルターがかかっていて、
真実が見えないように、捻じ曲げて報道している。
世界でこれほどの混乱が起きていて、
リビアでは食品や薬が底をつく状態であるというのに。
だが、ウォール街や大投資家達はかつてない繁栄を謳歌している。
戦争、騒乱、台風・水害・旱魃などの世界の危機によって、彼らにお金が集まってゆくのである。
カダフィが危機に際して傭兵を、
1日16万円も払ってしのいでいるように。
(しかも、敵対するはずのイスラエルのPMCから傭兵の派遣を受けている)
危機が物価を押し上げ、
生産者ではなく、売る権利を持っている人間を潤す。
そうしたシステムを根本からひっくり返さなければならない。
所詮、人間が生み出したものだから、
「欲に長けた、金儲けのための手段」でしかないのだ。
金融デリバティブ商品が、
宇宙工学レベルの理論によって生まれたなどというのは、まっかな嘘、偽りである。
人間はそうした言葉に弱いのだ。
そして簡単に騙されて、
大切な蓄えを吸い取られてゆく。
人間は騙されやすい。
金融商品はその最も良い例。
新興宗教と同じである。
そこには奥義などない。
ただ「オズの魔法使い」が隠れているだけだ。
麻原を思い出せば解るはずなのだが、
今日も誰かが騙されている。
人間は忘れやすい、
だから忘れないために神話が生まれたのだ。
「桃太郎」を子供の頃に聞かせて、
北朝鮮に戦争に出向いて行くようにしむける。
そして朝鮮の桃太郎もまた、鬼退治のために日本にやって来るのだ。
アメリカがアフガニスタンやイラク、ユーゴスラビアを退治?したように。