東電株、一時400円割れ 企業の存続に懸念1日の東京株式市場で東京電力の株価が一時、399円まで下落した。東電によると株価が400円を割り込むのは、終値ベースで1952年1月16日(399円)以来。福島第1原発事故の長期化で、企業として生き残れるかどうか市場の懸念は依然として大きく、週明け以降も予断を許さない情勢だ。 ただ枝野幸男官房長官が同日、出資を含め国の関与もあり得るとの認識を示したこともあり、経営への過度な不安はいったん後退。1日の終値は前日比17円安の449円となった。 東電には農家への補償や火力発電所の増設のため、巨額の経費負担がのしかかる。3月31日に格付け会社が東電の長期格付けを3段階引き下げたことも株価下落に拍車を掛けた。 東電株の大震災前の10日終値は2153円。原発事故の事態悪化に伴って株価は下落し、東電の国有化が取り沙汰されたことなどから、30日には500円を割り込んだ。 【共同通信】
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