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被災地で窃盗被害相次ぎ警戒

3月30日 13時58分 twitterでつぶやく(クリックするとNHKサイトを離れます)

東北関東大震災の被災地では、現金や食料品などを狙った窃盗事件が相次ぎ、宮城県では、気仙沼市の信用金庫でおよそ4000万円が盗まれるなど、被害総額が1億円に上るとみられ、警察が警戒を強めています。

宮城県警察本部によりますと、震災が起きた今月11日から26日までの間に宮城県内で起きた窃盗事件は、警察が確認しただけで、あわせて288件に上り、去年の同じ時期より105件多くなっています。このうち、▽従業員のいない店を狙ったものがおよそ130件、▽住宅を狙ったものが70件余り、▽ガソリンスタンドや車などのガソリンを狙ったものがおよそ50件となっています。また、被害総額は、今月22日に気仙沼市の信用金庫で現金およそ4000万円が盗まれるなど、合わせて1億円に上るとみられています。警察によりますと、津波で大きな被害を受けた仙台市東部や多賀城市、それに石巻市での発生が目立ち、現金や食料品、薬などが狙われているということです。警察は、これまでに7人を逮捕するなど、合わせて40人を検挙し、警戒を強めています。宮城県警察本部は「被災して、被害に遭ったことさえ知らない人や、警察への届け出ができない人も多くいるとみられ、全容が把握できていない。被害がさらに増える可能性がある」としています。