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ツァイス地方編
第三十話 温泉で体もハートもアツアツ!?
<ツァイス地方 エルモ村 紅葉亭>

村の入り口には竹が植えられていて、独特な雰囲気を持つエルモ村。
カルバード共和国から移り住んだ人々が作った村なのだと言う。
エステル達は村に入ると、村の人々から活気が失われている事に気が付いた。
人々は村の中央にある水槽を眺めて、落胆の表情を浮かべている。
温泉の源泉は山の奥にあり、そこからポンプで温水を吸い上げているのだが、そのポンプが故障してしまってから、水槽から湯気が消えてしまったのだ。
エステル達はそんな人々の姿を見ながら、この村の旅館である紅葉亭へと向かう。
ポンプがある小屋は紅葉亭の女将が鍵を管理しているのだ。

「いらっしゃい」

旅館の中に足を踏み入れたエステル達に、カウンターに居る女将が柔らかな笑顔を浮かべて声を掛けた。

「マオおばあちゃん!」

エステル達に同行していたティータが女将に声を掛けると、女将は驚いた後、親しみを込めた笑顔に変わる。

「おや、ティータじゃないかい」
「レンも居るわよ」

ティータの後ろからレンも顔を出してマオに話しかけた。

「私達、この村のポンプの修理をするって言うティータとレンの護衛をするためにやって来たんです」

エステルがそう告げると、マオは腕組みをしてため息をつく。

「ラッセルってば、この私が頼んだ仕事なのにティータちゃんに押し付けるなんて」
「マオおばあちゃんはおじいちゃんの幼馴染なんです」

ティータがエステル達にそう説明した。

「ラッセル博士は忙しそうだったからレンとティータが立候補したの」
「忙しいねえ……良い遊び相手が帝国から来たから、遊ぶのに忙しいんじゃないのかい?」

レンの言葉にマオは顔をしかめてそう答えた。

「あはは、お見通しだね」
「そうだね」

エステルとヨシュアは顔を見合わせて微笑み合った。

「ポンプを修理しに来てくれて本当に助かったよ、せっかく泊まりに来たお客さん達をガッカリさせてしまうからね」

マオの言葉通り、ロビーには宿泊客が退屈そうに座っている。
エステルとヨシュアは、宿泊客の中に意外な人物が居る事に気が付く。

「カリン姉さん?」
「ヨシュア?」
「カリンさん、お久しぶり」

エステルもカリンに向かって頭を下げた。
カリンの話によると、カリン達ハーメル村の人々はボースの街の市場で定期的に果物を売るようになっていた。
そしてカリンがボースマーケットで福引を引いたところ、『エルモ温泉旅館ペア招待チケット』の賞品が当たってしまった。
驚いたカリンは村長夫妻に賞品をあげようとしたが、ハーメル村の人達はカリンの日々の働きに感謝していて、カリンとレーヴェに温泉旅行に行く事を勧めたのだ。

「あなた達がツァイス支部の所属になった事はカシウスさんから連絡があって聞いていたのだけど、まさかこうして直接会う事が出来るだなんて思わなかったわ」
「本当、凄い偶然だよね」

エステルは笑顔でカリンの言葉に答えた。

「じゃあ、レーヴェ兄さんも来ているの?」

ヨシュアは瞳を輝かせてカリンに尋ねた。

「ええ、私の護衛をする依頼を受けてね」

レーヴェは帝国の遊撃士協会に所属する準遊撃士だったので、そのような建前をとったのだろう。

「でも、じっと待っているのは退屈だからって、少し前に村を出て行ってしまったのよ」

カリンはそう言って少し寂しそうにため息をついた。

「こんな可憐な方を置き去りにするとは、紳士の風上にも置けないな。せめてもの慰めに僕とお話でもしませんか?」
「出たわね、ナンパ男」

カリンの前にスッとオリビエが顔を出した。
エステルは少しあきれた顔でそう言葉をもらした。

「さすがヨシュア君の姉上だけあって、美しい方だ」
「それは僕が女の子っぽいって事ですか」

オリビエの言葉を聞いて、ヨシュアはちょっとムッとした表情になった。

「私とレンちゃんはポンプの修理をするので、エステルお姉ちゃん達はゆっくりしていて下さい」
「あたし達に手伝える事は無いの?」
「機械に詳しくない人が側に居た方が返って邪魔よ。レン達に任せておきなさいって」

エステルが尋ねると、レンは胸を張ってそう答えた。

「ここは2人に任せた方がよさそうだね」
「それじゃ、あたし達はお言葉に甘えてゆっくりと休みましょうか」

ヨシュアの言葉にエステルがそう答え、ポンプ小屋に行くティータとレンを見送った。
そしてエステル達の間にゆっくりとした空気が流れる。
しかし、その雰囲気をぶち破るかのように慌てた様子の男性が旅館に飛び込んで来る。

「大変だ女将さん、お客さんが村の外へと出て行っちまったんだ!」
「何だって、あんたは止めなかったのかい!」
「それが、珍しい色のヒツジンが出たからって追いかけて行っちまったんだ」

マオに答えた男性の言葉に、エステル達に緊張が走る。

「あたし達が探して来る!」
「すまないねえ」
「人の命が掛かっているとあれば、仕方が無いな」

カリンと話す機会を失ったオリビエは少し残念そうに言った。

「姉さん、行ってきます」
「気を付けてね」

カリンに見送られて、エステル達は紅葉亭を飛び出したのだった。



<ツァイス地方 トラット平原>

数多くの魔獣が住んでいると言われるトラット平原では、魔獣に囲まれてしまってはミイラ取りがミイラになってしまいかねない。
エステル達はエステルとヨシュアとアネラス、アガットとオリビエの組に別れて捜索する事になった。

「ねえヨシュア君、僕と組み合わせを変えてみるつもりはないかい?」
「この非常時に何を言ってやがる、さっさと行くぞ!」
「あーん、引っ張らないでくれよアガットくーん」
「気味の悪い声を出すな!」

ボケとツッコミをしながら去って行くオリビエとアガットを見てエステルがポツリともらす。

「……ねえ、オリビエさんてアガットさんと組めて楽しそうじゃない?」
「僕もそう思った」
「ええっ、もしかしてオリビエさんって男の人も好きなんですか!?」

アネラスがちょっと怯えた顔になって叫び声を上げた。
そのアネラスの言葉にエステルとヨシュアは苦笑しながら首を横に振る。

「そう言う意味じゃ無くて、ボケとツッコミの息が合っていると言うか……」
「もしかして、オリビエさんの故郷にもアガットさんみたいな人が居たりするのかもしれないね」
「大きな剣を振り回したりするんでしょうね」

アネラスもエステル達と顔を見合わせて笑った。
その頃遠い場所で、1人の黒髪の重剣使いが大きなくしゃみをしていた。

「はっ、和んでいる場合じゃないわ、あたし達も探しに行かないと!」
「そ、そうだったね!」

エステルが気が付いたように声を上げると、アネラス達も急いで捜索を開始するのだった。

「うわああああ!」

魔獣を蹴散らしながら捜索を始めてからしばらくして、エステル達の耳に女性の悲鳴が聞こえて来た。
エステル達は悲鳴が聞こえた方向へと駆け出した。

「私を食べてもおいしくないですよ! 子供の嫌いなお野菜ばかり食べてますから! あ、でもそれなら返って健康に良いのかも……」

エステルは声の主に聞き覚えがあるように感じた。
ヨシュアも同じ事を考えているようだった。

「助けて下さい、女神様、ナイアル先輩ーっ!」

エステル達の目の前で、犬の魔獣達がドロシーに飛びかかった!
エステル達からはまだ距離が遠い。

「間に合わないっ!」

エステルが思わず覚悟して目をつぶった直後に聞こえたのはドロシーの悲鳴では無く、魔獣達の悲鳴だった。

「レーヴェ兄さん!」
「えっ?」

エステルが目を開くと、ドロシーの側にはレーヴェが立っていて、犬の魔獣は退治をされていた。
ドロシーを取り囲んでいた犬の魔獣達は恐れをなして逃げて行ってしまった。

「久しぶりだな、ヨシュア」

ヨシュアはレーヴェと感動的な対面を果たす……はずだったのだが、それをぶち壊しにしたのはドロシーだった。

「助けてくれてありがとうございましゅ」
「おわっ!?」

突然泣きじゃくるドロシーに抱きつかれたレーヴェは驚きの声を上げた。
ドロシーは涙だけでなく鼻水もたっぷりと出してしまっていた。
きつく抱き付かれてしまったレーヴェは振り払う事も出来ずに困った顔になった。

「これは、ドロシーさんが落ち着くまで待つしかないわね」

エステル達はドロシーをなだめながら、ゆっくりと村の道を進む事にした。
ドロシーはなかなかレーヴェの体を放そうとしない。
動きのとりにくいレーヴェに代わってエステル達が魔獣の相手をする事になった。

「ごめんなさい、私ずっと抱き付いていたみたいで……」

エルモ村の入口に差し掛かったところで、ドロシーはようやくレーヴェから体を離した。
村に入ると、人々に活気が戻っているのがエステル達にも分かった。
どうやらティータ達がポンプを修理する事に成功したらしく、村の中央にある大きい水槽からは湯気が立ち上り、硫黄の匂いも強くなっていた。

「わーい、これで温泉に入れます!」

ドロシーは嬉しそうに旅館に向かって駆けだして行ってしまった。
そのドロシーの立ち直りの早さに、エステル達は感心するのだった。

「そうだ、アガットさん達にもドロシーさんが見つかったって知らせに行かないと」

レーヴェを加えたエステル達は再びアガットとオリビエを探しにトラット平原へと舞い戻る。

「ヨシュア、先程の戦いぶりを見せてもらったが、それなりに腕を上げているようだな。太刀筋も良くなっていた」
「兄さんに褒められると、なんか嬉しいよ」

ふいにレーヴェに褒められたヨシュアはそう言って照れ臭そうに頭をかいた。
そしてトラット平原で、再びレーヴェと対面したアガットは瞳の中に熱い炎を燃えたぎらせる。

「お前とこんな所で会えるとは思ってもみなかったぜ」
「俺もな……」

レーヴェも少なからずアガットと会って闘志を燃やしているのがエステル達にも感じられた。

「2人とも熱くなっているね。この分ならミュラーとも気が合いそうだ」

そんなレーヴェとアガットを見つめてオリビエがポツリとつぶやいた。



<ツァイス地方 エルモ村 紅葉亭>

エステル達が再びエルモ村へ戻った時には辺りは夕暮れに染まっていた。
紅葉亭に帰って来たエステル達は女将のマオに夕食前に温泉に入る事を勧められた。
マオの提案を受け入れたエステル達は男女に別れて脱衣所に入る。
男湯にはヨシュア、レーヴェ、アガット、オリビエの他に客は居なかった。
傷に効き目があるのか、湯船に入ったアガットはとても気持ちが良さそうだった。

「どうしたその傷は、強敵とでも戦ったのか?」

アガットの体の傷が気になったのか、レーヴェがアガットに尋ねた。

「ああ、ツァイス工房の博士が戦闘用のロボットを開発したって言うんで、その相手をさせられていたんだ」
「ほう」
「剣の腕はたいした事無いんだが、相手はロボットだから体力は底無しと来ている。俺も体力が尽きそうになるまで実験に付き合わされた」
「それは、興味があるな」
「お前も戦ってみたいか?」
「そうだな」

アガットの話を聞いたレーヴェの瞳が鋭い光を放った。

「レーヴェ兄さん、姉さんはどうするのさ、今日も旅館に置いてきぼりだったんだろう、また姉さんに寂しい思いをさせるつもり?」
「そうだったな」

ヨシュアに言われて、レーヴェはうなずいた。

「まあ、ツァイスは帰り道だからその時に少しだけ寄ればいいさ」

アガットはレーヴェにそう声を掛けた。

「……さて、そろそろ頃合いだろうね」
「何がです?」

オリビエのつぶやきに対して、ヨシュアが尋ねた。

「野暮な事を言わないでくれたまえ、温泉に来た以上するべき事は決まっているだろう、覗きだよ」

オリビエの言葉にヨシュアとレーヴェとアガットの顔色が変わった。

「そんな事をしたら、レーヴェ兄さんに成敗されますよ」

ヨシュアに言われて、オリビエはやっとレーヴェとカリンが恋人同士だと言う事を思い出した。
恋人の入浴を覗かれて平気なはずがない。

「お前、あのチビ達の入浴を覗こうって言うのか?」
「はは、紳士である僕が覗きなんて破廉恥な行為をするわけないじゃないか、ほんの冗談だよ」

アガットににらまれたオリビエは青い顔をしてごまかし笑いを浮かべた。

「フン、悪い冗談だ」

アガットは腕組みをして怒った顔で鼻から息を吐き出した。

「熱い温泉に入っているはずなのに、寒気がして来たよ」
「自業自得だ」

レーヴェがオリビエのつぶやきに対して冷たく言い放った。

「未遂で良かったですね、覗きも犯罪ですよ」

ヨシュアも冷たい口調でオリビエに言い放った。
そして、ヨシュアは男湯の建物の他に露天風呂がある事に気が付いた。

「ちょっと、露天風呂へ入って来ても良いかな?」
「ああ、構わないぞ」
「じゃあヨシュア君、僕と一緒に……」

オリビエも露天風呂へ行こうとヨシュアに声をかけて立ち上がったが、アガットとレーヴェに腕をつかまれる。

「お前はこの男湯から出るな」
「信用ならないからな」

オリビエは2人にずっと見張られる事になるのだった。
一方、女湯ではエステル、アネラス、カリン、ティータ、レン、ドロシーが話に花を咲かせていた。

「へえ、ドロシーさんっていくら食べても太らない体質なんだ」
「いいなあ、私は甘いものを食べるとシェイプアップしないといけないから」
「それは羨ましいわね」

エステルとアネラスとカリンに言われたドロシーは少し照れくさそうに言い返す。

「カリンさんだって痩せてるじゃないですか」
「私達の住んでいるハーメル村は貧しい村でね、日々の食事もお腹いっぱい食べられない事もあったのよ……」

落ち込んで暗い顔でカリンがそうつぶやくと、ドロシーは慌ててカリンに謝る。

「はわわ、ごめんなさい。そうですよね、グランセルに住んでいる私達は恵まれすぎていますよね」
「でも、何年か前から村で果物の栽培をするようになって、少しずつだけど村は豊かになって来ているのよ」
「へえ、そうなんですか」

カリンが穏やかな笑顔に戻ってそう言うと、ドロシーは感心したように言葉をもらした。

「それにしてもエステルの体はダイナマイトね、しばらく見ないうちに色々なところがまた大きくなったんじゃない?」
「ちょ、ちょっと!」

カリンに胸をつかまれてエステルは慌てて振り払った。

「エステルちゃんって着やせするタイプなんだね、出る所は出ているし、羨ましいなあ」
「ドロシーさんまでそんなに見つめないでよ」

見つめられたエステルは胸を手で隠した。

「ヨシュアも目のやり場に困っているんじゃないかしら」
「ヨシュアが!?」

ヨシュアはエステルと暮らすようになってから、いつも女の子らしくしろとうるさく言って来た。
しかし、準遊撃士として各地の遊撃士支部を巡る旅に出てからはあまり言って来ないのに気が付いた。

「ヨ、ヨシュアってばあたしを女の子として意識し始めたのかな……」

エステルは顔を赤くして指をモジモジさせた。

「エステルお姉ちゃんて、ヨシュアお兄ちゃんと付き合っているんですよね?」
「へっ?」

ティータに突然尋ねられたエステルは驚きの声を上げた。

「当たり前じゃないの、ずっと一緒に居るんだし」
「あたしとヨシュアはそんな関係じゃないのよ、姉弟子と弟弟子って感じだから」

レンの言葉をエステルはそう言って否定した。

「そうだったの!? てっきり私も2人は付き合っていると思ってたよ!」
「アネラスさんまで何を言っているのよ、ヨシュアはあたしの事を口うるさい姉か遊撃士の相棒だとしか思っていないって」

しかし、そのエステルの言葉をカリンが笑って否定する。

「そんなわけないじゃない、ヨシュアがリベールで遊撃士になりたいって言っているのは、エステルの側に居たいって言う口実よ」
「そ、そうなの?」
「じゃあ、ヨシュアとエステルが付き合うには、何の問題も無いじゃない」
「エステルお姉ちゃんはヨシュアお兄ちゃんの事は嫌いじゃないんでしょう?」

レンとティータに言い寄られてタジタジとなったエステルの目に、露天風呂への入口の扉が目に入る。

「あたし、ちょっと露天風呂に入ってみようかなーっ!」

エステルはそう言って露天風呂への扉を開けて出て行ってしまった。

「あっ、エステルが逃げたっ」
「露天風呂、今の時間は男湯なんだけど……」
「それは大変だよ!」

アネラスが急いでバスタオルを体に巻いて追いかけてエステルを追いかけて連れ戻そうとした。

(……まったくみんな、あたしとヨシュアが付き合っちゃえ何て言うんだから)

エステルはドキドキと高なる自分の胸を押さえながら露天風呂へと近づいて行った。
露天風呂にはたくさんの湯気が立ちこめて、霧のように視界を阻んでいた。

(でも、ヨシュアがあたしの事が好きなら、何で告白してくれないの? もしかして、他に好きな人が居るとか?)

嫌な想像をしてしまいそうになったエステルはそれを振り払うかのように頭を激しく横に振る。

「えーい、何をウジウジしているのよ、あたしらしくない!」
「エステル?」

すると、露天風呂の湯船の方からヨシュアの声が聞こえてエステルは思いっきり飛び上がる。

「きゃあああああっ!」

エステルは思いっきり大きな叫び声を上げて胸を押さえてその場にしゃがみ込む。

「あちゃー、間に合わなかったか」

後から追い付いて来たバスタオルを持ってきたアネラスは、そう言って困った顔で手で顔を押さえた。

(どうしよう、ヨシュアに裸を見られちゃった!)
(……エステルの裸を見てしまった!)

エステルとヨシュアはゆで上がったタコのように顔を真っ赤にするのだった。
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