消防士の窃盗について謝罪する首藤忠良消防長(中央)ら=29日午後、別府市役所
別府市消防本部は29日、パチンコ店内で拾った財布を盗んだとして、同市消防署第3中隊所属の男性消防士(28)を同日付で停職6カ月の懲戒処分にしたと発表した。管理監督責任を問い、消防長と消防署長を文書訓告、庶務課長と第3中隊長、第3中隊第2小隊長を口頭訓告とした。
同本部によると、消防士は救急士の資格取得のため、今年1月下旬から由布市挾間町の県消防学校に入っていた。3月1日午後7時すぎ、同町内のパチンコ店内で、隣に座っていた男性が落とした現金約1万4千円とパチンコ用コイン約1万円分が入った財布を拾い、そのまま立ち去った。
近くのコンビニのトイレで財布の中身を確認。パチンコ店に戻り、中身を抜き取り、財布をトイレに放置したという。
財布がなくなっていることに気付いた被害者からの届けを受け、店が大分南署に通報。防犯カメラなどから判明した。消防士は同日中に任意で同署の事情聴取を受け、事実関係を認めたという。既に示談が成立している。同署は近く書類送検する方針。消防士は「大変申し訳ないことをした」と話しているという。
市役所で会見をした首藤忠良消防長は「あってはならない犯罪行為。市民や関係者に心よりおわびする。指導を徹底し、再発防止、信頼回復に努める」と謝罪。29日開いた市の緊急庁議で、市職員に綱紀粛正を徹底した。
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