2010-03-08
■[log][happenings]動く白い粉騒動
ムシネタ嫌いな方、お食事中の方はご遠慮ください…。
一昨日の夕方、ふと台所の食器棚に目をやると、三つ重ねたえんじ色のお椀の外側に、なんか白っぽいというか黄色っぽい粉が、点点とついている。え〜なんでこんなとこ汚れてんの?と近づいてみたら、お椀だけでなく、食器棚のガラス扉(引き戸)自体にも点点が。扉の縁にも点点。
…しかも微妙に動いてるし。
げげっ、これ全部ムシ?何これ?ダニ?!(この時点で私は素っ頓狂な声を上げたらしい)
一体どこからわいてきてるのだ、と、食器棚をあけてあちこち見てみると、あっちにもこっちにも動く白い粉が。そしてついに発生源発見。イギリス製の磁器製蓋付キャセロールの蓋のはじが黒くなっていて、そこに白い粉もたかっている。相方が取り出してみると、中にビニールに包まれた何かが入っている。ええっ!?これ何?確認する間もなくゴミ箱へ直行。キャセロールは流しで水洗い開始。ゴミ箱にはキンチョールをこれでもかと吹きかけてふたをする。
発生源処理完了。残党を処理せねば。
食器棚の、キャセロールのあった一角四段分のモノをすべて取り出し、水洗いし、扉を外し、棚の中をふいた。ついでに不要なビン類などをちょっと処理したりした。棚にモノを戻すときに、ついでに使いやすいようにちょっとレイアウトを変更してみたりした。怪我の功名。
翌日になっても、どこからともなく残党が現れてくる。数は少ないので、ペーパータオルで水拭き。子どもが「学研の科学」の顕微鏡を出してきて、相方が動く白い粉を捕らえて見てみると、アイツだった。ダニ。インターネットで調べてみると、どうも「ケナガコナダニ」らしい。こいつ自体は、食品や畳につくやつで、刺したりアレルゲンになったりするわけではないらしいが、こいつを捕食する他の種類のダニが発生して、そいつが人を刺したりすることはあるようだ。
空気が乾燥すれば発生条件は押さえられる。食器棚の上や裏にいるらしい残党がまだ出てくるが、今朝には数えるほどに激減。食器棚は隣接する冷蔵庫や食品庫とは数センチ離れて置いてあるため、隣接地帯への拡散もみられなくてひと安心。しかし一応しばらくの間、食品庫の中身はウォッチしておかねばならないだろう。
さて、あらためて考えてみる。発生源の、アレは何?
件のキャセロールは、義弟夫婦のところへ相方がロールキャベツをお裾分けしたときに使っている。さらに数日後にはシュークリームをタッパで持って行っている。その十日後ぐらいに、
義妹「お姉さん、なかなか入れ物返さへんでごめん、なんかお返ししようと思ってんけどなかなか上手くできなくて。」
私「ええよ、そんなん。カラで返してくれたらええって。」
義妹「そう〜?かんにんな〜。」
という会話があった翌朝、キャセロールとタッパが手提げ袋に入って返ってきた。当然空だと思って玄関にほったらかしていたタッパには煮豚が入っていて(晩になってから気づいた)、私はたいそう驚いた。
私「カラで返してくれたらええのに」
相方「京都人がそんなことするわけない」
その時私は思った。おそるべし京都人*1。
一緒に返ってきた蓋付キャセロールは中の確認もせずに食器棚に片付けてしまった。タッパに煮豚が入っていたのだから、それで私は充分満足してしまっていたのだ。今思えば、キャセロールにもお菓子か何かが入っていたに違いない。私は貴重な教訓を得た。
「通常、京都人がおすそわけの容器をカラで返すことは、ありえない」
*1:義母も京都人なのだが、それにしてはわかりやすい人なので、安心しておつきあいさせていただいている。カラでごめんなと言われた容器は本当にカラで返ってくる。せんでええ、と言ってくれたことは、本当にしないでも、後々恨まれるようなことにはなっていない。筋金入りの京都人は義妹が初めて。
kazushi
2010/03/08 12:18
なるほど,粉に見えるからコナダニなんですね.
maru
2010/03/09 23:09
いかんと思いつつ、マジ笑った。京都人さすが。