加西市営加西球場(玉野町)の名称が、4月1日から「アラジンスタジアム」となる。市が命名権(ネーミングライツ)を、市内の家電製造業「千石」と関連会社の家電販売業「日本エー・アイ・シー」に売却した。契約期間・金額は同日から3年間で200万円。両社がそれぞれ製造、販売する石油ストーブの銘柄「アラジン」にちなんで名付けた。
加西市ではこのほか、市勤労者体育センターや市民グラウンド、市などが出資する第三セクター北条鉄道の各駅についても、命名権の売却先を募っている。同球場は2008年から募集しており、市内施設では初めて「買い手」が決まった。
千石は、命名権獲得の目的として地域貢献を挙げ「契約金を子どもたちの健全な育成に役立ててほしい」としている。今後、このスタジアムで少年野球の試合を主催することなども検討しているという。
同球場は1994年にオープンした。軟式野球専用で、センター122メートル、両翼91・5メートル。天然芝でナイター用照明設備もあり、3千人を収容できる。2006年には、兵庫国体の軟式野球会場として使われた。
(藤村有希子)
(2011/03/31 09:30)
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