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 災害対策本部会議に出席し、あいさつする藤原紀香(撮影・田村亮介)

 災害対策本部会議に出席し、あいさつする藤原紀香(撮影・田村亮介)

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 女優で日本赤十字社広報特使を務める藤原紀香(39)が30日、東京都港区の同社を訪れ、自ら立ち上げた「スマイルプリーズ藤原紀香世界子ども基金」や主演舞台「マルグリット」の会場で集まった義援金6300万円を届けた。さらに災害対策本部で被災地の現状のレクチャーを受け「心のケアが必要」と実感。「マルグリット」の大阪公演が千秋楽を迎える4月11日以降に、赤十字社職員とともに被災地で救護活動に従事する意向を明かした。

  ◇  ◇

 赤十字本社で被災地の現状を聞き、災害対策会議にも出席した紀香が、職員に懇願した。「大阪公演が終わったら、私もみなさんと被災地に行って、一緒に活動させてください」‐。

 この日は、赤十字社スタッフから被災地や救護活動の現状を約1時間、レクチャーを受けた。真剣なまなざしで写真やメモを取りながら「一番足りないものはなんですか?物資が避難所まで届かないのはなぜですか」と質問ぜめに。災害対策会議では職員を激励した。

 紀香は「心のケアが必要。被災者だけでなく、ボランティアの方たちも心身ともに疲弊してしまっていると分かりました。長い支援が必要だと思います」と実感。「エンターテインメントの世界に生きる自分ができることをしたい」と、「マルグリット」の大阪公演(6日から梅田芸術劇場)終了後に、被災地を慰問する意向を明かした。

 紀香は兵庫県西宮市在住だった1995年1月に阪神・淡路大震災で被災。ボランティアとして避難所で老人ケアなどに当たった。「避難所は本当に寒くて孤独で焦燥感がある。だから、そういう方たちに接して話をしたいんです」と訴えた。

 29日夜はサッカー日本代表とJリーグ選抜のチャリティーマッチをテレビ観戦した。三浦知良選手(44)のゴールに「すごい勇気とパワーをもらった。本当に感動した」という。カズは「スマイルプリーズ基金」も支援している旧知の仲。「マルグリット」の公演に訪れ、楽屋で「自分たちが一つになって、できることをやっていこう」とエールを交換しあった。

 東京公演中は毎日、募金箱を手に義援金を募り、「スマイル‐」基金、さらには自らの寄付を合わせて6300万円を「愛とパワーが詰まってます」と近衞忠W社長に手渡した。「いま自分ができることを続けよう」。カズ選手と誓い合った思いを胸に、歌姫・マルグリットを演じる。

(デイリースポーツ提供)

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