ここから本文エリア 南三陸モアイ化計画 高校生が町のキャラ目指し奮闘中2010年11月18日
南三陸町の志津川高校情報ビジネス科の3年生が、「南三陸モアイ化計画」を進めている。地元にあるモアイ像をキャラクターにして、町の名産品を全国発信しようという取り組みだ。 モアイ像といえばチリ・イースター島。ただ、南三陸町のモアイ像は、1960年のチリ地震津波で41人が死亡するなどの被害を受けた同町の復興を記念して、90年にチリ本国から贈られた複製だ。地震後に海岸を埋め立ててできた松原公園に設置してある。さらに町内には、橋の欄干やマンホールのふたにもモアイが使われており、観光資源でもあった。 それを外に発信していこうというのが「モアイ化計画」だ。進めているのは佐藤一也さん、三浦紘貴さんら8人。茂木安徳教諭らの指導で、授業の課題研究として商品開発をテーマにし、考え出した。6月から、地元商店などと連携して、商品のラベルや、包装紙にモアイ像のキャラクターを印刷して南三陸町の良さを全国に発信できないか研究している。 すでにキャラクターは50種類ほどできあがっている。特産品を持った「銀ザケたこモアイ」、伊達政宗になった「伊達モアイ」、ギンザケに乗った「銀ザケライダーモアイ」などだ。いずれも3年の高橋和也さんがパソコンで制作した。 14日の「志津川おさかな通り大漁市」では、会場にブースを設け、モアイ像の認知度やキャラクターの感想、名称、活用法などについてアンケートをとった。佐藤さんらは「津波だと良いイメージは浮かばないけど、モアイなら明るく夢がある。全国発信して地域活性化に役立てたい」と張り切っている。 南三陸町産業振興課の三浦満夫課長も「町の観光や物産の振興には色んな皆さんの参加が大切。高校生が地元に関心を持って『モアイ化計画』を提案してくれたのがありがたい。一緒に考えていきたい」と歓迎する。(掛園勝二郎)
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