2008-09-08

9月8日(月)

テーマ:ブログ
「日経ビジネス」の佐藤嘉彦記者、来オフィス。「オーマイニュース」を含めた市民メディアがなぜうまくいかないのかについて話す。

 夕方、高田馬場で、情報月刊誌「エルネオス」の取材で、「ベイジン」を書いた真山仁さんをインタビューする。

 真山さんは、前作「ハゲタカ」がテレビ化されるなど、売れっ子の作家だが、その作風は、ノンフィクションといってもいいほど、綿密な取材に基づいた物語を紡ぎ、われわれを楽しませてくれる。

 今回の「ベイジン」は、日本人の原発技術者が、中国の大連に建設される超大型の原子力発電所建設に関わり、その過程で、中国人との確執が生まれ、北京オリンピックが絡み、手に汗を握るラストへと、ノンストップ大作である。

 これを書くまでは、中国へ行ったこともなかったというが、構想を立て、二度の中国長期取材をして、完成させたという。原発の知識も、そうはなかったというが、原発内部の微に入り細を穿つ描写は見事である。

 中国とは一衣帯水。しかも、直下型地震の三分の一は中国で起きているのだ。2020年までに、4000万キロワットの電力を原発でつくるといっているが、もしそれが、地震などで、メルトダウンすれば、日本への影響は計り知れない。

 環境問題もそうだが、中国へ、もっと配慮しろと、口でいうばかりではなく、日本も、環境問題や原発開発に知恵も人も出して、協力していくことこそ大事なのではないか。真山さんも私も、原発については、できるならつくらないほうがいい派だが、中国が原発を増産することに対して、見て見ぬふりをするのではなく、100%近い安全が保証されるよう、口を出し、監視していくしかないのではないかという話しになった。

 夜、神楽坂の「加賀屋」で、伊藤さん、市村さん、段さん、曽我さんたちともつ焼き三昧。外へ出ると、土砂降り。ずぶ濡れになって、曽我さんの知っているカラオケスナックへ。相変わらず、お互い、代わり映えしない歌を、一人10曲以上がなり立て、気が付けば、午前様。

同じテーマの最新記事
  • なうで紹介
  • mixiチェック
  • ツイートする
2008-09-06

9月6日(土)

テーマ:ブログ
 昨夜から、体調が思わしくない。風邪をひいたのかもしれない。中国は古来から、夏でも温かいお茶を飲み、ビールは冷やさない。身体を冷やすのはよくないという真っ当な考え方からだ。

 しかし、電気が普及し、夏の電力消費が冬を追い越した現在、冷やすことがサービスだと思っているかのように、震えるほど寒くしているところがある。ホテルも例外ではない。ちょっと油断すると風邪をひく。

 すぐれない体調のまま、機上の人となり、2時間半で羽田へ。東京のほうが、中国よりも暑い。「マガジンX」の原稿など、やることがいっぱいあるが、9時過ぎには床に入る。お休み。

  • なうで紹介
  • mixiチェック
  • ツイートする
2008-09-05

9月5日(金)

テーマ:ブログ
 3時間以上かけて杭州市から上海へ、バスで戻る。飛行機の羽田・上海より時間がかかる。やれやれ。

 杭州もそうだったが、珍しく上海も、夕方まで雨だった。いつも通り、昼食をたらふく食べ、楊浦地区を視察。ここは、2010年の万博までに、IT企業を中心とした「創新地区」にしたいのだそうだ。復旦大学などを抱える地域だから、人材には事欠かないし、地理的にも恵まれているようだ。しかし、大きな箱物をつくったからといって、もくろみ通りに世界のIT企業が殺到するとは思えない。

 こうした開発区は、どこも緑がすさまじく美しく、隅々まできれいなのだが、いつもながら、鳥の姿は見かけない。

 もし、殺虫剤をまき散らし、生態系を壊してまでも、人工的な地区作りをしているならば、本当に、人間が住む環境にやさしい場所なのだろうか。いつも、この疑問が、この国を訪れると頭から離れない。

 夜はいつも通り、ここの地区の偉いさんによる歓迎会。早く終わって助かった。

 今回の旅行は、例年と比べて、長く感じたのはなぜだろうか。この疑問は、日本へ帰ってからゆっくり考えるとして、ちょっと飲みに行ってくるか。

  • なうで紹介
  • mixiチェック
  • ツイートする