海外から医療支援団、診療開始 イスラエル、南三陸で東日本大震災で壊滅的被害を受けた宮城県南三陸町で29日、イスラエルの緊急医療チームが被災者の診療を始めた。今回の震災で外国政府が医療支援団を派遣するのは初めて。 医師や看護師ら約50人の医療チームは、1500人が避難生活を送る南三陸町のベイサイドアリーナ横に仮設診療所を設置。避難所生活を送る患者に血液検査やエックス線検査などを実施した。 肺炎の疑いがあった阿部まさきさん(70)は診察を受けて「病状は大したことなかった」とひと安心。津波に流されてから右目に影が見えるという渡辺満さん(60)は眼科を受診して「安心して任せられて本当にありがたい」と医療チームを歓迎した。 南三陸町では町にある全ての医療施設が津波で壊滅。医療品や医療従事者が不足し、避難生活の長期化で感染症の流行などが懸念されている。 オフィール・マロム医師(46)は「被災者のニーズに応えられるように精いっぱいやりたい」と意気込んだ。 【共同通信】
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