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なぜ女川原発は無事だった 津波の高さは福島と同程度(2/2ページ)

2011年3月31日12時52分

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写真:高さ約15メートルの高台の上に造られた、東北電力の女川原発=08年12月、朝日新聞社ヘリから拡大高さ約15メートルの高台の上に造られた、東北電力の女川原発=08年12月、朝日新聞社ヘリから

写真:東北電力女川原子力発電所=23日、宮城県女川町、朝日新聞社機から、堀英治撮影拡大東北電力女川原子力発電所=23日、宮城県女川町、朝日新聞社機から、堀英治撮影

 ただ、津波対策として原発を海面からより高く建設することは容易でないという。原発は大量の冷却水を必要とするため、海水面近くに造らなければならない。核燃料や運搬時に燃料を包むキャスクなど、何トンもの重量がある荷物は船で敷地内に運び込まれることが多く、建屋の標高が高くなれば、作業がそれだけ困難になるという面もある。

 宮崎慶次・大阪大名誉教授(原子炉工学)は「原発は、硬い岩盤の上に建設することが不可欠だ。国内でも、原子炉建屋の高さがまちまちなのは、適した岩盤の位置によるという事情がある」と話している。(中井大助)

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