にっぽん百歳ファイル

2007年2月10日(土曜日)放送

日々挑戦! 円盤投げ世界一
〜岩手・下川原孝さん〜

岩手県釜石市に住む下川原孝さんは、100歳にして現役アスリート。マスターズ全国大会で円盤投げに参加し、100歳以上の世界新記録を打ち立てています。しかも、円盤投げを本格的に練習し始めたのは、なんと98歳から。とにかくチャレンジ精神いっぱいの孝さん、その元気の源を紹介しました。

●百歳の「朝練」
毎朝欠かさず行うのが体操と筋トレ。休憩を挟んで、2回に分けて20分近く体操をこなします。その後、腕立て伏せを20回。スクワットを20回。さらに、脚を30度あげて自転車をこぐように動かす腹筋運動を50回! 撮影の後、ロケクルーでマネしてみましたが…とても無理。30代3人とも100歳に負けてしまいました…。
●百歳の「筋肉」


毎朝のトレーニングのたまものが、こちらの力こぶ。ご本人としては、昔に比べて細くなったと不満そうでしたが、いやいやとても100歳とは思えません。ふくらはぎも触らせていただいたのですが、とにかく堅い筋肉のよろいに覆われていてビックリ!
100歳というよりは、現役のアスリートの筋肉でした。
●百歳の「世界記録」


孝さんが円盤投げを始めて2年。平成18年9月に行われたマスターズ全国大会で、円盤投げ9m84cmの世界新記録を出しました。ほかにもやり投げ11m06cmと2種目で世界新記録を出した孝さんですが…今回の取材でまだまだフォームに改良の余地があることが判明。なんと力任せで世界新記録を出していたんです。
●百歳の「メッセージ」


「当たり前のことを続けるには、とにかく気力。」
すべての成功は地道なトレーニングから。でも、ついさぼる言い訳を考えてしまいがちですが、孝さんは違います。毎日、続けなければ意味がない…と、どんなに寒い日でも練習は欠かさないのです。円盤投げを始めてからは、投てきに必要な肩と腰の筋肉を鍛えるため、自転車のチューブを机にくくりつけて引っ張るトレーニングも開始。98歳から新しい練習法に挑戦する気力には感服いたしました。
●百歳の「素顔」
いつも冗談をいう余裕を忘れず、笑顔が絶えない孝さん。実は、夜も相当お強いんです。撮影の最終日に、自宅での食事に招待していただいたのですが…孝さんの飲むこと、飲むこと。大好きな日本酒を次々に飲み干し、調子が出てきたのか2次会へ。孝さんごひいきのスナックに連れて行っていただいたのですが、なんと孝さん…ボトルキープをしていたんです。その後は、詩吟もたしなむ孝さんの美声を聞かせていただきました。
心優しい下川原家のみなさんのおかげで、実に楽しい撮影となりました。本当にありがとうございました!


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