大相撲の横綱白鵬(26)=宮城野=が30日、八百長問題でクロ判定された力士への寛大な処分を求めた。解雇や引退勧告処分が出る可能性があることを受け、「認めていなくて証拠もないのに、どうやって処分するの?」と疑問を呈した。関与を認めている3人についても、前相撲などから再出発するべきかと問われ、「そうなったらいいね」と温情裁決に期待した。
問題究明を担当する特別調査委員会からクロ判定を受けている力士には、2000年に一緒にモンゴルから来日した猛虎浪や、同じ一門の旭南海、一門こそ違うが同郷の光龍ら、身近な力士が多い。「同じ釜の飯を食ってきた」と“戦友”に近い存在ととらえている。
この日は、母親のタミルさんがモンゴルに帰国するのを手伝うため、朝げいこを休んだ。けいこ後に宮城野部屋を訪れると、出げいこにきていた旭南海に普段通りに声をかけた。白鵬は情に深いのが日本人だとした上で、「今の日本はそういうのがなくなった」と顔をしかめた。4月1日の理事会で処分が下るが、長期の出場停止や引退勧告などの厳しい処分が軸となる見通しだ。
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