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入社当時から「顧客志向」を根底に据えてきた。
本日は清水社長より、就職活動をされている学生のみなさんに向けたお話を伺いたいと思います。最初に東京電力を志望した理由や、就職活動時に抱いていた想いを聞かせてください。
大学は経済学部だったため、学友の大半は金融界や商事会社を希望していましたね。ですが私は、社会に役立つ公的な分野に関心があり、ゼミナールでも公益企業論を専攻していました。学生ですから、確たる信念にもとづいた考えがあったわけではありませんが、縁あって東京電力に採用され、自分が望んでいた通りの事業に携わることができたと思っています。
入社前に思い描いていたイメージと違う部分はありましたか。
入社して配属された現場第一線の職場では、検針、集金、ブレーカーの交換、窓口でのお客さま対応など、お客さまとの接点で発生するありとあらゆる仕事を経験しました。お客さまの電気料金の支払いや様々な手続きを、間違いなく処理するという地道な作業ではありますが、その積み重ねによって電力の公益性が実現されていることを実感しました。一方で、入社してすぐ疑問に思ったのは、お客さまからの苦情についても「処理をする」という感覚があったということです。さらに、いまから20数年前に他企業に出向し、外部の人々と接するなかで、東京電力が抱えていたそのほかの問題点や課題というのも見えてきました。
会社の問題点に気づいて、落胆することはなかったのですか。
それはないですね。一人ひとりの資質や個性が悪いわけではないのですから、本質的に変えていけば良くなるわけで、もちろんこれには時間がかかりますが、試合放棄をしようとは思いませんでした。むしろ変えないと生き残れないぞと、改革にチャレンジする意欲が湧いてきました。大切なのは、できない理由ばかり考えず、「どうしたらできるか」を考えること、まずYESから入ることですよね。そうした気持ちを各人が持ち、仕事のやり方を変えていけば、必ず良くなるはずです。
『いつもの電気』に使命感を持ちながら、『もっと先へ』チャレンジを。
では、その後、どのように改革を進められたのですか。
出向から戻り、品質管理に携わることになったとき、まず、変えようと思ったのが、苦情に対する意識です。苦情は会社にとって、極めて大事な、貴重な財産なんです。お客さまの声をしっかりと受け止めて、仕事のやり方を変え、対応の仕方を工夫することで会社は向上していくと考えました。
また、東京電力は「How to」は得意だけれど、「What to」「Why to」(何故やるのか)は認識されていなかった。これを変えなければ本質的な改革は始まらないと思い、経営管理サイクルをつくりました。3年間の中期計画を立て、PDCAのサイクルを必ず回すことにしたのです。そうした取り組みの結果、東京電力は、社会の目線、お客さまの目線に応えることのできる会社に変化してきたと思います。
そして、この顧客志向をさらに進化させていきたいという想いから策定したのが、「中長期成長宣言2020ビジョン」なのです。
一方、これまで様々な経験をしてこられたなかで、東京電力ならではの魅力というのは、どんな点にあると思われますか。
2020ビジョンでは、みなさんと一緒に、『いつもの電気、もっと先へ。』というスローガンをつくりましたね。このスローガンにある『いつもの電気』は、我々の事業の基盤であり、どんな時代にも変わらない基本的な使命です。そうした意味から言って東京電力は、基本的使命の達成に向けた責任感や役割意識をしっかり持っている会社だと思います。災害やトラブルがあれば、労を惜しまず、いち早く駆けつけて、設備を守ったり、お客さまに対応したりするという良き風土、体質を持っている。こうした強い使命感は、今後も絶対に失いたくない財産です。
ただし、スローガンは『いつもの電気、このままで。』とは言っていない。『いつもの電気、もっと先へ。』とうたっているわけです。この『もっと先へ』という言葉は、「いまの仕事のやり方で、世の中の価値観や社会からの要請の変化に適応していけるのだろうか?」という、自らに対する問い掛けです。当社は以前に比べて、仕事のやり方が変わり、顧客サービスが向上していますが、まだまだお客さまや社会の要請に応えきれていない部分はたくさんある。これを、「もっと変えていこうよ!」というのが、『もっと先へ』に込めた想いなのです。
そしてもうひとつ、一人ひとりの仕事には、必ずその人ならではの付加価値をつけられるはずだ、とも思っています。例えば上司から、「この資料をファイリングしてほしい」と頼まれたとき、穴をあけて綴じるだけなら、誰でもできます。ところが、資料の中身を見て、時系列に並び替える、あるいは業務ごとに分類してインデックスをつけること、これは付加価値なのです。言われてやるのではなく、自ら主体的に価値をつける。一事が万事です。相手のことを知らなければ、付加価値はつけようがありませんから、お客さま目線に立つことにも通じますね。
いまのやり方がベストだと思った途端に、進歩は止まる。
これから入社される学生のみなさんに期待するものは何でしょう。
『いつもの電気、もっと先へ。』というスローガンになぞらえると…。我々の事業の基盤である『いつもの電気』に携わるうえで最も大事なのは、ルールやコンプライアンスを守る、安全を大事にするといった要素です。当たり前のことを、労を惜しまずしっかりやれる、極めてベーシックな資質を求めています。チーム一体となって仕事に邁進するという意味においては、運命共同体的な意識も必要です。
『もっと先へ』という面で言えば、現在の延長線上で満足してもらっては発展がありませんので、改善やイノベーションに果敢に挑戦していく姿勢。お客さまや社会の目線に応えるために、「大きく物事を変えていくぞ」というチャレンジ精神も必要です。これから東京電力に挑戦してもらう人は、その両面を備えた人材でいてほしいと思っています。
社長も学生時代は公的な分野に関心を持ちつつ、改革にチャレンジしていますが、電気の安定供給という概念が、チャレンジというキーワードと相反するものに感じる学生もいると思うのですが、いかがでしょうか?
「今やっていることが最良だ」と思ったとたん、そこで進歩は止まります。誰しも、まずは、ベースとなる仕事の知識をしっかりと身につけることが大切ですが、絶対に失ってはいけないのは「現状に満足してはいけない」という心構えです。そこから次なるチャレンジや改革が生まれると言えるでしょう。
それでは最後に就職活動中のみなさんに、激励のメッセージをお願いします。
これから就職して社会の一員となるにあたっては、いまお話をしたように、「現状の方法が最良だと思わない」、「仕事に付加価値をつける」などの心掛けをぜひ持って、自分なりに仕事に挑戦していってほしいですね。
本日はどうもありがとうございました。
清水正孝 Masataka Shimizu

1968年入社。池袋支社、品川支社、千葉支店柏営業所など、お客さま対応の第一線で活躍した後、資材調達、社外出向、品質管理業務等を経験する。2004年から常務取締役、2006年から取締役副社長を歴任し、2008年6月社長就任。趣味はスキューバダイビング。
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