地震による液状化で大きな被害を受けた千葉県浦安市に31日、国土交通省の緊急災害対策派遣隊が派遣され、市内の被災状況を調査しています。調査はこの日一日で終わる予定で、今後は市に復旧に向けた工事方法など専門的な助言を行うなどして支援していくということです。
緊急災害対策派遣隊は、大規模な災害が起きたときに専門的な知識と技術を生かして被災状況の調査などを行うため、国土交通省が編成するチームです。東北地方の被災地にも派遣されており、31日は、浦安市にも国土交通省の職員や研究機関の専門家など12人が派遣されました。派遣隊は、道路・下水・住宅の3つの班に分かれて現地調査を行っていて、このうち道路を担当する班は被害が大きかったJR舞浜駅や今川地区を訪れました。駅前広場の地面がどれだけ沈んだのかを測ったり、住宅地の道路が斜めに傾いてしまった状況を撮影したりしていました。派遣隊による浦安市の調査はこの日一日で終わる予定で、今後は市に復旧に向けた工事方法など専門的な助言を行うなどして支援していくということです。派遣隊のメンバーで関東地方整備局の佐藤睦雄・地域道路調整官は「都市部でこれだけ広い範囲で液状化が起きたのは珍しい。早期の復旧に向けて、市にできるかぎりの助言を行っていきたい」と話していました。