2011年3月30日23時47分
山口組弘道会系のフロント企業が所有する東京都台東区竜泉1丁目のビルについて、地元住民が使用禁止などを求める仮処分を申し立て、東京地裁は30日、暴力団事務所としてのビル使用の禁止を命じる決定を出した。決定は、フロント企業代表者でもある組長(56)の立ち入りも禁じた。住民側弁護団によると、ここまで踏み込んだ決定は異例という。
名古屋市に本拠を置く弘道会は山口組を実質支配しているとされる。ビルはフロント企業が昨年2月に購入。警視庁はビルが弘道会の東京進出の拠点になるとみている。
住民約170人が昨年12月、仮処分を申請した。決定は、住民の平穏に生活する権利が侵害されるとして、組事務所としての使用を禁止。さらに、組長がビルに立ち入ることができると、組事務所としての使用を防ぐことが困難になるとした上で、「組長の居住、移転の自由などが最小限制限されるとしてもやむを得ない」と指摘した。
日本相撲協会は八百長問題を受けて、2011年春場所の開催中止を決めた。力を抜いて相手に勝ちを譲る無気力相撲をチェックするはずの相撲競技監察委員会は、まったく機能していなかった。