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愛荘の中学柔道部員死亡:町と元講師を提訴 7500万円損害賠償求め遺族 /滋賀

 愛荘町立秦荘中で09年7月、柔道部員の村川康嗣君(当時12歳)が練習中、顧問の元講師(28)に技を掛けられ翌月死亡した問題で、遺族は29日、同町と元講師に約7500万円の損害賠償を求めて大津地裁に提訴した。

 大津市内で会見した母親の弘美さん(43)は「安心で安全な中学校の部活動で、なぜ命をなくさなければならなかったのか。子どもたちが安全な学校生活を送る一歩になれば」と涙をぬぐった。伯父の義弘さん(49)は「康嗣の死から既に7人の子どもが柔道の練習中に亡くなっている。裁判を通して適切な指導について考えてほしい」と語った。

 訴状では、元講師は初心者だった村川君に過度の練習を課し、体調に異変が見られた後も練習を続けさせるなどし、安全配慮義務を怠ったなどと主張。遺族は元講師を傷害致死容疑で県警に告訴している。【村瀬優子】

 村西俊雄・愛荘町長の話 訴状の内容を検討し、誠意を持って対応したい。

毎日新聞 2011年3月30日 地方版

 
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