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教科書検定 自虐的歴史観、ロシア革命も肯定的

産経新聞 3月30日(水)21時55分配信

 新しい学習指導要領に伴って内容が一新される中学校教科書。日本の伝統文化などを教える内容が各教科に盛り込まれた一方、社会科の歴史、公民分野では近現代史を中心に自虐的な歴史観に基づく反日的な記述が相変わらず残る。主な内容を紹介する。(菅原慎太郎)

 ■南京事件、強制連行は…

 歴史教科書では、「南京事件」について全社に記述されている。多くの中国人が組織的、計画的に虐殺されたとする説について「根拠がない」などと批判されているが、「女性や子どもなど一般の人々や捕虜をふくむ多数の中国人を殺害した」「この事件は、南京大虐殺として国際的に非難されたが…」(東京書籍)のように「南京大虐殺」の言葉を使った教科書が依然ある。

 「強制連行」は、言葉自体は姿を消した。しかし、「朝鮮人や中国人を集め、日本各地の炭坑・鉱山に連れて行き、低い賃金できびしい労働を押しつけた」(帝国書院)、「多数の朝鮮人や中国人が、意思に反して日本に連れてこられ…過酷な労働をしいられた」(東京書籍)などの記述が残った。

 ■「慰安婦」は消えたが

 日本軍としての関与には疑問が出ている沖縄戦の集団自決について、「日本軍によって集団自決に追い込まれた」(東京書籍)との記述が検定をパス。ほかにも軍が関与したかのようにも読める教科書がある。

 慰安婦については、はっきり記述している教科書はなくなり、前回検定では残っていた「慰安施設」といった言葉も消えた。

 しかし、一部に「動員は女性にもおよび、戦地で働かされた人もいた」(同)とし、授業で「従軍慰安婦」の存在を教える根拠になるような記述があった。

 ■神話は?

 日本側の行為を批判的に取り上げ、中韓に過度に配慮する傾向は近現代にとどまらない。

 自由社と育鵬社以外は豊臣秀吉が明(現在の中国)進出を目指した朝鮮出兵について、「朝鮮侵略」などと記述。民衆が殺害されたことなどを強調する一方で、日本が中国側から侵攻を受けた鎌倉時代の「元寇」については「日本遠征」「上陸」「襲来」(清水書院など)と表現した。

 明治維新後の、日朝修好条規は、多くの教科書が日本が朝鮮側に「不平等な条項を押しつけた」などと記述するが、欧米列強の脅威に対抗するため、朝鮮の開国・近代化を求めようとした当時の事情についての説明はほとんどなかった。

 一方、「1937年7月末には、北京東方の通州で、200人の民間日本人が親日政権の兵隊に惨殺される、通州事件がおこった」(自由社)と、日本側の民間人被害を加えた教科書もある。

 日本の神話などについて詳しく記述した教科書は少なかった。帝国書院や清水書院が、八百万(やおよろず)の神などをコラムで紹介した程度。自由社と育鵬社は、神話を通し古代の日本人の考え方を説明した。

 ■共産主義

 ソ連崩壊から20年以上経過しながら、いまだに労働者ら社会的弱者による革命が歴史を変えるという共産主義や階級闘争史観から脱却できていない記述も目立った。

 フランス革命には、王や貴族だけではなく多くの民衆も虐殺し、恐怖政治やナポレオンの独裁政治を生んだ負の側面が強いが、「古い身分社会を打ちこわし、市民を中心とした自由で平等な新しい社会への道を開いた」(教育出版)、「世界じゅうの抑圧に苦しむ人々に希望をあたえた」(東京書籍)など称賛が目立つ。

 ロシア革命も「女性と労働者などが、パンと平和を求めて立ち上がった」(教育出版)などと肯定的に記述。共産主義体制の崩壊について、詳しく原因を分析する記述はなかった。

 自由社と育鵬社は、共産主義とドイツなどのファシズムを、全体主義として、批判的に取り上げた。公民では、フランス革命を批判した保守主義の思想家、バークを取り上げたり、「神の見えざる手」を説いたアダム・スミスが資本主義での道徳の重要性を指摘したことを記述したりした。

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最終更新:3月30日(水)21時55分

産経新聞

 

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