中日スポーツ、東京中日スポーツのニュースサイトです。ナビゲーションリンクをとばして、ページの本文へ移動します。

トップ > 中日スポーツ > プロ野球 > 紙面から一覧 > 記事

ここから本文

【プロ野球】

3番坂本 マエケンから3安打 巨人新オーダー爆発

2011年3月30日 紙面から

5回表2死一塁、前田健(左)から左前安打を放ち、一塁ベース上から余裕の表情でマウンドを見る坂本

写真

 外へ逃げていく球に食らいついた。上体が「くの字」に折れて体勢は崩されている。それでも巨人・坂本は抜群のバットコントロールで、しぶとく三遊間を破った。5回、この日3本目となる安打。いずれも広島の前田健から放った。同級生のライバルにして親友でもある沢村賞右腕から3安打の固め打ちは初めて。「シーズンで打てる方がうれしいんですけどね」。控えめながらも喜びを隠しきれなかった。

 1回は140キロの直球を左前へ。3回は115キロの緩いカーブをとらえて三遊間を抜く適時打。5回の3打席目はスライダーをたたいた。3本とも球種が違う。それでいて打球が飛んだのは、いずれも左方向。左へ強い打球を打つという本能で好敵手を攻略した。

 チームは前田健から6イニングで11安打、5得点。昨季の7月30日には6回途中までに8得点を奪っており、前田健への苦手意識はもとよりない。この日は長野が1番、坂本が3番で阿部が8番という新オーダーだった。昨季44本塁打の阿部は「(自分が8番に入ると)相手はうっとうしいと思う」と感想を口にした。

 岡崎ヘッドコーチは「長野の1番が形になってきている」と話し、このままいけば坂本は開幕を3番で迎える可能性が高い。それでも坂本は「1打席ずつ集中してやるだけ」と無関心を貫く。成長を止めない22歳がキーとなる新打線の形が、今はっきりと見え始めている。 (永山陽平)

 

この記事を印刷する

PR情報

Ads by Yahoo!リスティング広告



おすすめサイト

ads by adingo




中日スポーツ 東京中日スポーツ 中日新聞フォトサービス 東京中日スポーツ