日本ハム・斎藤が旭川で募金　マリリンと強力タッグ

　佑＆マリリンが強力タッグを組んだ。ドラフト１位の斎藤佑樹投手（２２）＝早大＝ら日本ハムナイン１９人が２８日、北海道旭川市内でトリノ、バンクーバー五輪女子カーリング代表の本橋麻里（２４）が所属するカーリングチーム「ロコ・ソラーレ」と合同で募金活動を実施。競技の枠を超えて、東日本大震災の被災者に向けた支援を呼び掛けた。

　２７日はロッテとの練習試合で５イニング１失点の好投を見せた斎藤。この日は本来ならオフだったが、疲れも見せず、募金箱の前で佑スマイルを振りまいた。来場者から握手を求められれば、両手でしっかりと握り返した。善意を寄せてくれた人への感謝の気持ちと、プロ野球選手としての自覚から来る行動だった。

　「僕らはプロ野球選手だけど、カーリングの方もオリンピックに出ている。テレビに出ているような選手が率先してやることが大切かなと思う」。斎藤がそう話せば、本橋も「たくさんの人が足を運んでくれてグッときた。（日本ハムナインと）一緒にできてすごく刺激になった」と漏らした。北海道を代表するアスリートの豪華共演に、会場となった同市の大雪クリスタルホールは屋外まで長蛇の列。４０６６人が義援金を寄付した。

　「僕はまだ札幌、旭川でしかやっていないけど、（募金活動は）いろいろなところでやっていくべきだと思う。日本全国全ての場所でやれれば一番良い」と壮大なプランも打ち明けた斎藤。次回はチャリティーゲームとして行われる４月３日の楽天戦（札幌ドーム）に先発予定。その存在感はグラウンド内外で日に日に大きくなっている。（臼杵秀之）