ワシントン(CNN) 東北地方で発生したマグニチュード(M)8.8の巨大地震を受け、オバマ米大統領は11日の記者会見で、地震に続く大津波で甚大な被害を受けた日本への全面支援を表明した。
オバマ氏は、現在、支援活動が可能な在日米軍人の人数を確認中とし、在日米国民も支援対象だと付け加えた。ただ当面は、がれきの除去に使用される重機の提供が中心となる模様だ。
オバマ大統領は、東部標準時午前4時に地震のニュースで目覚め、午前9時半に国家安全保障、緊急対応担当主席補佐官から説明受けたという。オバマ大統領は会見で、日本を襲った地震と津波は「壊滅的災害だ」と述べ、街が破壊される様子の映像で見て「悲痛の一言」と語った。
また、クリントン国務長官も日本に対する「迅速な災害救済支援」を表明した。長官は11日朝、地震で自動停止した福島第一原子力発電所で炉心が冷やせなくなったことを受け、冷却材を提供したことを明らかにした。
オバマ大統領も、日本国内の原子力発電所の危険性について管首相と連絡を取り合っているという。
米国務省は日本への渡航を控えるよう警告を出した。警告は、東京都内の空港は閉鎖され、他の空港も閉鎖や利用が制限される可能性があるとしている。また、東京やその他の地域の公共交通機関が遮断されていることも伝えている。
これを受け、米国のデルタ航空とアメリカン航空は東京行きの便を欠航にすると発表した。日本のその他の空港に向かう便への影響については不明だ。