2011年3月28日23時1分
性犯罪の前歴者に全地球測位システム(GPS)の携帯を義務づける条例を検討している宮城県の村井嘉浩知事は28日、導入の是非について結論を先送りする考えを明らかにした。
記者会見でGPS条例の導入について問われた村井知事は、「今は優先順位を付けなければならない時期。被災者の生活をいかにして元に戻していくかに全力を注ぎたい」と述べた。ただ、「少しペンディング(保留)をさせていただきたい。やめるというわけでは決してない」と、検討は続ける姿勢を示した。GPS条例をめぐり、村井知事は3月までに導入の是非を決める考えを示していた。(高橋昌宏)