池田元久副経済産業相は28日の参院予算委員会で、東電福島第1原発事故について「神のみぞ知る」と発言し、野党の反発を受けて発言を撤回する場面があった。
自民党の磯崎仁彦氏が「現時点で起きている状況を踏まえた中で最悪の状況をどう考えるか」と質問したのに対し、池田氏は「私としては予見しうる最悪の事態を考えるが、それ以上は『神のみぞ知る』でございます」と答弁した。
原発への対処の所管官庁である経産省の副大臣による無責任とも受け取れる発言に、磯崎氏は「当事者としてふさわしくない」と反発。委員会は数度にわたり中断した。前田武志委員長が「答弁に不穏当、不適切なところがあった」と認め、池田氏も「発言はおわびして取り下げる」と陳謝した。【中山裕司】
毎日新聞 2011年3月28日 18時32分(最終更新 3月28日 18時38分)