東京電力は28日、福島第1原子力発電所の敷地内の土壌5カ所からプルトニウムを検出したと発表した。東電は、このうち2カ所については、今回の原発事故で核燃料の損傷により、外部に漏れた可能性が高いという。他の3カ所については、過去に行われた核実験に由来する可能性もあると説明した。同日記者会見した武藤栄副社長は「人体への影響はない値だ」と述べた。
東電によると、検出されたのはプルトニウム238、同239、同240の3種類。同社が3月21、22日に敷地内の5カ所の土を採取し、外部機関に検査を依頼したところ、このうち2カ所で過去の大気圏中の核実験で検出された同位体とは異なるプルトニウム238を検出した。同238の濃度は国内土壌の平均と比べ3倍超の値という。
東電は今後も敷地内の3カ所で週2回、サンプリング調査を継続的に実施する方針。
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