米・ホノルル美術館にはおよそ10000点もの浮世絵コレクションがあり、そのクオリティの高さには定評があります。本展は2010年に生誕250年を迎えた葛飾北斎の作品のみを厳選したもので、ホノルル美術館として館外で初めての北斎展となります。代表作『冨嶽三十六景』をはじめ、北斎のデビューから最晩年までを概観するものです。
北斎生誕250周年を記念した、アジア美術の収蔵で知られるホノルル美術館による、初めての北斎の逸品を網羅した「北斎展」。 160余点で画業を概観、肉筆画の2点は初公開です。
[前期:4/16〜5/15、後期:5/17〜6/19]※前・後期で全作品の展示替えを行います。
展覧会の趣旨
アジア美術の所蔵で世界的に知られるホノルル美術館の浮世絵版画は、約10,000点もの作品が収蔵されていますが、そのクオリティの高さには定評があります。そのコレクションの中核をなすのは、ミュージカル「南太平洋」の作者、ジェームズ・A・ミッチェナー氏の寄贈による約5,400点で、我が国では、歌川広重の名品を中心とした里帰り展が、幾度か開催されています。
しかし、ホノルル美術館の浮世絵は、歌川広重に限らず、もう一人の幕末の偉大な絵師、葛飾北斎の作品も、大系だてられた世界有数の優れた収蔵内容を誇っていることは、一般にはあまり認識されているとは言えません。
ちょうど2010年は、北斎生誕250年を迎え、その記念事業の一環として、この度、初めての北斎の逸品を網羅した「北斎展」を開催する運びとなりました。
本展は、北斎を代表する「冨嶽三十六景」、「諸国名橋奇覧」、「諸国瀧廻り」、「琉球八景」、「詩歌写真鏡」、「百人一首うばがゑとき」の6種の揃物を紹介する画期的なセレクションとデビュー当時の春朗時代の作品から、最晩年の89歳の作品「地方測量之図」までを、年代別に陳列し、画業を概観するセクションの二大構成を、160余点で網羅する一大展覧会です。
なお、肉筆画は3点出品致しますが、そのうち2点は初公開作品となります。
〔展示構成と主な展示作品〕 ©Honolulu Academy of Arts
葛飾北斎(1760〜1849)は、70年余の画業を誇る江戸時代後期を代表する浮世絵師です。年代により画風を次々と変転させながら、役者絵・肉筆美人画・読本挿絵・風景版画・花鳥版画など各ジャンルに一家を成し、最晩年にいたるまで自らの画力の研鑽に努めました。 展示は《揃物の名品》と《北斎の生涯と画業》の2つのセクションで構成されます。《揃物の名品》では、「冨嶽三十六景」や「諸国名橋奇覧」、「詩歌写真鏡」などの6種の揃物が並ぶのは圧巻です。また《北斎の生涯と画業》では、春朗と名乗った若き日の人物画から、89歳の「地方測量之図」までを年代別に画業を概観します。
■ I.揃物の名品
■「冨嶽三十六景 山下白雨(ふがくさんじゅうろっけい さんかはくう)」
横大判錦絵
展示期間:5 /17 〜6/19
■「冨嶽三十六景 凱風快晴(ふがくさんじゅうろっけい がいふうかいせい)」
横大判錦絵
展示期間:4 /16 〜5/15
■「諸国名橋奇覧(しょこくめいきょうきらん) 三河(みかわ)の八ツ橋(やつはし)の古図(こず)」
横大判錦絵
展示期間:4 /16 〜5/15
■「琉球八景 長虹秋霽(りゅうきゅうはっけい ちょうこうしゅうせい)」
横大判錦絵
展示期間:5 /17 〜6/19
■「諸国瀧廻(しょこくたきめぐ)り相州大山(そうしゅうおおやま)ろうべんの瀧(たき)」
横大判錦絵
展示期間:4 /16 〜5/15
■「百人一首乳母(ひゃくにんいっしゅうば)か繪(え)と起(き)参議篁(さんぎたかむら)」
横大判錦絵
展示期間:4 /16 〜5/15
■「百人一首宇波(ひゃくにんいっしゅうば)か縁説(えとき) 藤原道信朝臣(ふじわらのみちのぶあそん)」
横大判錦絵
展示期間:5 /17 〜6/19
■ II.北斎の生涯と画業
柱絵
展示期間:5 /17 〜6/19
長大判錦絵
展示期間:4 /16 〜5/15
長大判錦絵
展示期間:5 /17 〜6/19
■「浮絵(うきえ)」
横大判錦絵
展示期間:5 /17 〜6/19
■「千繪(ちえ)の海(うみ) 五島鯨突(ごとうくじらつき)」
中判錦絵
展示期間:4 /16 〜5/15
■「芍薬(しゃくやく)に蝶(ちょう)」
大判錦絵
展示期間:5 /17 〜6/19
■「鷹図(たかず)」
団扇絵
展示期間:4 /16 〜5/15
■「地方測量之図(じかたそくりょうのず)」 日本初公開
大々判錦絵
展示期間:4 /16 〜5/15
■「渡船図(とせんず)」
肉筆軸装
展示期間:5 /17 〜6/19
この展覧会に出品される浮世絵版画の修復は、The Robert F. Lange Foundation の援助により行われました。
主催
三井記念美術館、産経新聞社
協力
ホノルル美術館
後援
アメリカ大使館
協賛
日本航空
企画協力
アートシステム