記事入力 : 2011/03/28 08:21:18
東日本巨大地震:韓国で放射性物質検出、その経路は?
「地球を1周」 予想覆す
日本の福島第一原子力発電所の事故により放出された放射性物質「キセノン(記号Xe)」が韓国の江原道でも検出された。専門家は事故当初「福島県の西にある韓国に放射性物質が直接飛来する可能性はほとんどない」と言っていた。では、どのような経路で飛んできたのだろうか。
各国の放射性物質監視機関は「福島原発から放出された放射性物質は東に向かい、太平洋・米国・ヨーロッパを経て地球を完全に1周する可能性がある」と予測していた。実際に、米カリフォルニア・コロラド・ハワイ・ワシントンなどや独シュバルツバルト地方で、福島原発から放出されたと推定される放射性物質「ヨード131」が検出されている。
しかし、韓国原子力安全技術院は「韓国国内で検出されたキセノンの流入経路は違うようだ」と分析している。韓半島(朝鮮半島)と日本列島周辺の最近の大気の流れを基に、コンピューターでシミュレーションしたところ、キセノンは北極を巡る経路に載ったとの結論を出した。
また、専門家は、日本の東側を通り地球を1周して戻ってきた放射性物質が韓国国内で再び検出される可能性もあると見ている。しかし、東経路でも北経路でも、長い距離を巡ることになるため、韓国国内で検出される放射性物質の量は極めて少ないものと予測されている。
李永完(イ・ヨンワン)記者
朝鮮日報/朝鮮日報日本語版
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