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氏家斉一郎・日本テレビ会長が死去

2011年3月28日11時44分

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写真氏家斉一郎さん

 日本テレビ会長で、日本民間放送連盟の元会長として放送界で強い指導力を発揮した氏家斉一郎(うじいえ・せいいちろう)さんが28日、多臓器不全のため東京都内の病院で死去した。84歳だった。葬儀は近親者で行い、後日、日本テレビがお別れの会を開く予定。

 東大経済学部卒業後、51年に読売新聞社に入社。経済部長、広告局長などを経て、日本テレビ副社長に転じる。92年から同社長。94年にはフジテレビから、ゴールデンタイムなど三つの時間帯で視聴率がトップとなる「三冠王」の座を奪取した。01年から日本テレビ会長を務め、05年に取締役会議長となるが、09年に会長に復帰した。

 96年から03年まで、日本民間放送連盟会長を務めた。個人情報保護法などメディア規制3法に反対し、「表現の自由」を訴えた。放送界の自主自律を守ろうと、第三者による自己査定機関として「放送倫理・番組向上機構(BPO)」の設立に尽力した。

     ◇

 海老沢勝二・元NHK会長の話 メディア規制3法や、テレビ放送のデジタル化の際などに、よく話をしました。口は悪いけれど本音をズバッという人。公の場では、NHKと民放は車の両輪のようにお互い切磋琢磨(せっさたくま)しましょうと言いながら、NHKが大きくなることに対して牽制(けん・せい)球をよく投げられたものです。言論の自由についても高い見識を持っていらした。存在感のある言論人でした。

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