2000年にデビューされてから丸10年が経ちました。10年間を振り返ってのご感想はいかがでしょうか。
こうして振り返ってみると、15歳でデビューしてからの10年間は、こう言うのは早いのかもしれませんけれども、人生の最高の財産という気がしています。今後、この10年を超えるような10年が果たして現れるのか? というくらいの思いですね。
デビューして最初の頃はすべてが初めてのことばかりで、ついていくのに必死でした。また、スケジュールが非常にタイトで、仕事しているか寝ているかのどちらかという状態が続きましたが、大変だったという記憶はないんです。楽しかった、という印象しかありませんね。
「モーニング娘。」に応募したのは、どういう経緯でしたか?
モーニング娘。が大好きで、モーニング娘。になりたかったんです。どのチャンネルを見ても「LOVEマシーン」を歌っていて、楽しそうで。「あー私もあそこに入りたいな〜」って思ってました。でも私は人見知りで、歌なんて友だち数人とカラオケに行くぐらいだったんです。そうしたら、テレビ番組の「ASAYAN」で追加オーディションがあると知って、子どもながら「人生で1回ぐらいオーディションというものを受けて、最初で最後の夢に賭けてみよう」って決意しました。
10年間で最も印象に残っている出来事とは?
2000年の4月にオーディションに合格し、喜びも束の間、1カ月間で10曲と踊りを覚えて5月には日本武道館のステージに立っていました(笑)。私は神奈川県横須賀市に生まれ育ちましたが、それまであまり東京に行ったこともなく、人ごみも経験したことがないぐらいでしたので、初ステージで目の前に何万人ものお客さまがいるのを見て鳥肌が立ったことを覚えています。
その後、ユニットの「タンポポ」のメンバーになってCDを発売し、初めて握手会を経験しました。それまでは夢の中のような気分だったのが、何千人ものファンの方と握手をし、「がんばって」と声をかけていただいて、「自分はモーニング娘。のメンバーになったんだ。がんばろう」って実感を持つことができたんです。タンポポのメンバーとしても自信を持つことができましたね。
2004年には道重さゆみさんと「エコモニ。」を結成されました。その経緯をお教えください。
所属事務所のプロジェクトである「ハロー!プロジェクト」がチームマイナス6%に参加したのですが、せっかくなら何かエコをアピールするイベントをやろうという話になり、その年の6月、千葉の幕張メッセで『モーニング娘。“熱っちい地球を冷ますんだっ。”文化祭2004〜STOP!地球温暖化〜』を開催することになりました。さらに、ただのお祭りにするんじゃなく、もっと盛り上げようという思いで「エコモニ。」を結成させてもらいました。
衣装は環境に優しい素材でつくり、CO2を酸素に変える働きが大きい「月桃」という植物をあしらっています。その文化祭ではテーマソングの『HELP!!〜エコモニ。の熱っちい地球を冷ますんだっ。〜』を初めて披露しました。また、東京タワーのライトを一斉に消す「100万人のキャンドルナイト2004 東京八百夜灯カウントダウンセレモニー」に参加したり、テレビ番組で山に苗木を植えるボランティア活動を手伝ったりしました。
|