試合で約70分間プレーした闘莉王=愛知県豊田市のトヨタスポーツセンターで
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名古屋グランパスが4月2日に豊田スタジアムで広島と練習試合を行うことが26日、決まった。入場無料で、グランパス選手会(小川佳純会長)がチャリティーオークションを開催。全29選手のグッズを出展し、抽選券方式で東日本大地震の義援金を集める。グランパスはこの日、愛知県豊田市のトヨタスポーツセンターで震災後初の対外試合を行い、大院大に5−1で勝った。
公式戦再開に向けた強化試合は、チャリティーマッチとしても活用する。300万円以上の義援金が集まった19日の街頭募金に続く支援活動。小川選手会長は「1回やって終わりではなく、継続していくことが大事だと思っている」と、チャリティーオークションを呼び掛けた。
2日は豊田スタジアムでJ1の鹿島戦が開催される予定だったが、延期。クラブが同じ会場で練習試合を検討するなかで、選手会としての義援金活動も合わせて進めていた。
通常のオークションのように参加者をあおって盛り上げる派手な演出はできない。小川は副会長の西村と松尾と協議を重ね「ランチしながら、思いついた。宝くじみたいにしようって」と抽選券を購入する方式を説明した。1枚1000円。1人で何枚でも購入可能で、希望品は指定できないが、枚数が多いほど当選確率が上がる仕組みになっている。
選手たちは1人1点ずつ、スパイクやグローブなどを提供。中には、玉田の南アフリカW杯日本代表ユニホームのように、超レアものも含まれている。
豊田スタジアムでの練習試合は初めて。どれくらい観客が集まるか把握できないが、鹿島戦の前売り券が2万2000枚出ていることを基準にして、抽選券を1万枚用意している。 (木本邦彦)
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