中日スポーツ、東京中日スポーツのニュースサイトです。ナビゲーションリンクをとばして、ページの本文へ移動します。

トップ > 中日スポーツ > プロ野球 > 紙面から一覧 > 記事

ここから本文

【プロ野球】

日本Sは11・12開幕 オーナー会議で決定

2011年3月27日 紙面から

プロ野球臨時オーナー会議の席で黙とうをする各球団関係者=東京都内のホテルで(武藤健一撮影)

写真

 プロ野球の臨時オーナー会議が26日、東京都内のホテルで行われ、日本シリーズ開幕を当初予定していた10月29日から2週間遅らせ、11月12日とすることを決めた。東日本大震災の影響を考慮してセ・パ両リーグが決めた(1)4月12日開幕(2)4月の東京・東北電力管内のナイター自粛(3)試合時間が3時間30分を超えた場合は新しい延長イニングに入らない−などとする方式を追認。セが10月15日、パが10月14日からとしていたクライマックスシリーズ(CS)の開幕も、ともに10月29日ごろとすることで合意した。

 一枚岩になった12球団が再び、決断を下した。日本シリーズの開幕を11月12日へ延期。史上3度目となる11月開幕が決まった。公式戦日程が決まってないこともありCSの開幕は10月29日ごろとしたが、いずれも2週間の先延ばし。決定の理由をオーナー会議議長の楽天・島田亨オーナーはこう説明した。

 「極めて日程消化が厳しい状況ですので、CSに関しては公式戦日程で変わる可能性があるが、10月29日をメドにスタートする。日本シリーズは11月12日の開幕でリセットする。(ともに)約2週間先延ばしにして、日程組みに入ります」

 すべてはセ・パとも開幕日を4月12日にしたことに伴う措置だ。当初、CSファーストシリーズの開幕はセが10月15日、パが10月14日で、日本シリーズは10月29日開幕としていた。しかし、公式戦の開幕が18日間も延期。当初の予定通りでは過密日程となる公算が極めて高かった。

 一方、球界は「公式戦144試合、CS、日本シリーズをすべて消化する」という見解で一致。この日もあらためて確認された。セ・パ両リーグはこの方針の下で日程の再編成に入っているが、延期となった公式戦を後ろに組み込むことを基本線としている。選手のコンディションを考えた上で日程編成を容易にする方法を探った結果が、日本シリーズの先延ばしだった。

 出席した各球団のオーナーも「常識的なところじゃないか」(中日・白井文吾オーナー)「選手会とも話し合った通り、144試合もCSもやるということ」(横浜・若林オーナー)と納得の表情。両リーグとも週明けには営業担当者会議を開き、遅くとも4月4日までには終えたいとしている日程再編成の作業をさらに本格化させる。

 「12球団がまとまって選手会と協力して復興支援活動を行う」と試合開催にかける意義を強調した島田オーナーは「この(試合日程の)幅の中でどう時間繰りをしていくかはこれから」とコメントした。福島第1原発の事故や5月以降に計画停電はどうなるかなど不確定要素はまだ残るが、12球団が一致して取り組むことも確認した球界。歩みは着実に進める。 (川越亮太)

 ▽島田亨オーナー会議議長(楽天球団オーナー)「この状況下でどうやって世論の賛同、理解を得ながら144試合、クライマックスシリーズ、日本シリーズをこなしていくか議論した。慈善活動は選手会とも協力し、プロ野球が一致団結して取り組んでいく」

 

この記事を印刷する

PR情報

Ads by Yahoo!リスティング広告



おすすめサイト

ads by adingo




中日スポーツ 東京中日スポーツ 中日新聞フォトサービス 東京中日スポーツ