実際に壊れるまでSSDに書き込み続けて、SSDの限界を調べてみよう。

仕様 SSD耐久テストのプログラムについて
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仕様 SSD耐久テストのプログラムについて

ネットブックにSSDが搭載された頃は、一時的にしか使用されないTempフォルダーやブラウザーのキャッシュを、RAMディスクやSDHCに移動させるのが一般的だった。理由は3つあって、当時のSSDがロックアップしやすかったのと(通称プチフリ)、容量が少な過ぎたのと(4〜16GB)、書き込み続けると壊れると言われていたためだ(10000回)。

この中でSSDの耐久性が妙に気になったので、RAMディスクやSDHCは使わずに、HDDと同じように普通にSSDに書き込み続けたとしたら、どれぐらいで壊れるのか知りたくなってきた。


そこでパソコンの用途で最も多いと思われるWeb観覧を、延々と続けたらどうかと考えてみた。流石にF5を連打するわけにはいかないので、多くの人が使用していると思われるブラウザーの(FireFox、Opera、IEなど)、ディスクキャッシュの部分をシミュレートするために、SSD耐久テストのプログラムを作ったわけである。

A シーケンシャルアクセス (新規作成)
サイズ 想定している用途 頻度
10〜100KB テキスト、サムネイル 80%
100〜500KB 静止画 10%
1〜5MB 大きめな静止画、小さめな動画 5%
5〜45MB 動画 5%
B ランダムアクセス (上書き更新)
サイズ 想定している用途 頻度
1〜100バイト 書き込みログ 100%

ファイルサイズと書き込み頻度はこのようになっていて、AとBが交互に書き込まれる。Aのほうは静止画とテキストで構成されるサイトと(PC Watchなど)、動画がメインなサイトを想定している(YouTubeなど)。Bのほうは掲示板を想定している(2chなど)。


SSD全体に書き込んだバイト数 実際に書き込んだ容量
1GBあたりに書き込んだバイト数 容量1GBに対して書き込めた容量
1GBあたりに書き込んだファイル数 容量1GBに対して書き込めたファイル数
SSD全体に書き込んだ回数 SSDの容量分書き込むと1回カウント
状態 SSDの状態
xx:xx:xx 処理にかかった時間の合計
処理中 xxx 今書き込んでいるバイト数