東大 震災で新学期を一部延期
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東大 震災で新学期を一部延期

3月27日 21時34分 twitterでつぶやく(クリックするとNHKサイトを離れます)

東京大学は、東北関東大震災の影響で、福島第一原子力発電所で事故が続いているほか、今後、大きな余震も想定されるとして、工学部などの一部の学部で、新学期の開始を1か月余り遅らせることになりました。

東京大学は、例年、4月1日から新学期を開始し、12日に東京・千代田区の日本武道館での恒例の入学式を予定していました。ところが、ことしは今月11日に発生した東北関東大震災の影響で、東京電力の福島第一原発で事故が続いているほか、今後、大きな余震も想定されることから、一部の学部で、新学期の開始を1か月余り遅らせることになりました。大学院を含めると学生数が最も多い工学部と、経済学部は、新学期を5月6日から開始し、遅らせる分は土曜日の講義や学期の終了を数週間遅らせることで補う方針です。また、来月12日の入学式は、恒例の日本武道館では行わず、東京・文京区の本郷キャンパスで新入生の代表者だけが参加して行うことになりました。一方、教養学部は、新入生への周知が間に合わないなどとして、新学期を例年どおり4月から始めるとしています。東京大学が延期を決めたのは、大学の使用電力量が東京都内で最も多いことや、今後の計画停電によって学生の通学にも影響が出ることも背景にあるということです。東京大学が新学期の開始を遅らせるのは異例の措置で、「キャンパスに大勢の学生が集まった状態で、何かが起きた場合のパニックや二次災害を防ぎたい」としています。東京大学は、学生にはホームページや研究室を通して周知することにしています。