東日本大震災
いま、あなたに何ができるのか

田坂です。

3月23日に、

いま、あなたに何ができるのか
- すべての人が社会に貢献できる生き方・働き方 -

というテーマを掲げ、
社会起業大学での記念講演を行いました。


いま、我々は
東日本大震災の惨禍と混乱の中にあります。

この惨禍と混乱の中にあって
いま、我々は、何を考えるべきでしょうか。

この東日本大震災。

二万人を超える方々が命を失った
この大震災と大津波。

それは、なぜ、起こったのか。

いま、我々は、そのことを考えるべきでしょう。

ただし、その意味は、決して、
日本は地震国であったから
日本は島国であったから
そういう意味ではない。

そうした「科学的説明」よりも
大切なものがあります。

「意味」を感じる力。

それが、いま
深く問われています。

そして、我々の心の奥深くには
いま、共通の感覚が、ある。

この大震災は
起こるべくして起こった。

その感覚が、あります。

それは目の前にある、現実。

混迷する政治
低迷する経済
共感を失った社会
倫理を忘れた経営
働き甲斐の無い労働
浮薄な文化
弛緩した精神

実は、我々の誰もが、そのことを感じていた。

そして、我々の誰もが、心の中で感じていた。

いつか、この国は、経済の破綻に直面する。
そのとき、我々日本人は、
大切なことに、気がつくのだろう。

誰もが、そのことを、心の中で感じていた。

この、我々の中に、共通にあった感覚。

しかし、実は、この感覚の中に
すでに、甘い認識が潜んでいた。

2011年3月11日。

何が起こったか。

政治、経済、社会、文化の
すべての破綻を遥かに超え
史上空前の危機がやってきた。

一瞬にして失われた、二万人を超える
尊い命。

いま、誰もが、この事実の前に、
言葉を失い、茫然と立ち尽くしている。

しかし、この最も痛苦な時期だからこそ
我々が、自らの心に、深く問わなければならない
大切な問いが、ある。


この方々の尊い命は、なぜ、失われたのか。


その問いを、問わなければならない。

そして、その問いを通じて
我々が、気がつくべきことが、ある。

この方々が、その尊い命を賭して
我々に、教えてくれようとしたものが、ある。

そのことに、気がつくべきでしょう。

では、それは、何か。


この講演では、そのことを語りました。

この講演の全録音を
下記のソフィアバンク・ラジオ・ステーションで
公開しました。


お聴き頂ければ、幸いです。

blank_space
2011年03月25日 | 講演

社会起業大学での記念公開講座
すべての人が社会に貢献できる生き方・働き方

田坂です。

来る3月23日水曜日に、
社会起業大学の公開講座において、
講演を行います。

講演テーマは、

「いま、あなたに何ができるのか
 - すべての人が社会に貢献できる生き方・働き方 -」

です。

この公開講座は、
私が社会起業大学の名誉学長に就任したことを記念して、
開催されるものです。

これからの時代は、
所属する組織を問わず、また、活動する分野を問わず、
誰もが社会に貢献できる時代。

言葉を換えれば、
働くすべての人々が社会起業家になることができる時代。

この講演においては、その新たな時代のビジョン、そして、
社会起業家として歩むための戦略と心得を語ります。

なお、私の名誉学長就任を機に、この社会起業大学と
私が代表を務める社会起業家フォーラムは、
今後、兄弟組織として、緊密な連携のもとに
社会起業家の育成と支援に取り組んでいきます。

この講演会に参加を希望される方は、
下記のサイトより、お申込ください。

blank_space
2011年02月25日 | 講演

顧客中心の経営とは何か
- 第二の創業への新たな戦略

今週は、「ソフィアバンク・ラジオ・ステーション」より、

 顧客中心の経営とは何か
 - 第二の創業への新たな戦略

を、お送りします。

いま、多くの企業が
「顧客中心」「顧客重視」「顧客第一」という言葉を語っています。

しかし、残念ながら、その多くが、
いまだ、「お客様を大切に」という次元の
単なる「精神訓」にとどまっています。

しかし、現代の市場において、この「顧客中心」という言葉は、
単なる「精神訓」ではなく、明確な「戦略論」。

なぜならば、ネット革命の進展に伴って
従来の「企業中心市場」が「顧客中心市場」へと進化し、
すべてのビジネスモデルが、「企業中心」から「顧客中心」へと
音を立てて組み変わっているからです。

では、この新たに生まれてきた「顧客中心市場」において
企業は、いかなる発想転換をするべきなのか。

そのことを「10の発想転換」として述べました。

この講演の全録音(55分)を、
ソフィアバンク・ラジオ・ステーションに公開しましたので、
この番組をお聴きになりたい方は、
下記のサイトをご覧ください。

blank_space

オルタナティブ文明論 第17回
「無限成長経済」から「地球環境経済」への進化

田坂です。

1月31日に発売された雑誌、
『オルタナ』No.22において、
私の連載・第17回が掲載されました。

連載のテーマは、

「オルタナティブ文明論」

第17回のタイトルは、

「『無限成長経済』から『地球環境経済』への進化」

です。

これまでの経済は、
「無限の空間」と「無限の資源」を前提とした
「無限成長経済」と呼ぶべきものでした。

しかし、地球環境問題に直面し、
この「無限成長」の幻想が明らかになった、これからの時代には、
経済システムを、
「有限の空間」と「有限の資源」を前提とした
「地球環境経済」と呼ぶべきものへと転換していかなければなりません。

けれども、そのことの必要性は、多くの識者が理解しているにもかかわらず、
従来の経済学は、未だ、この新たな「地球環境経済」を構想できていません。

それは、なぜか。

「地球環境経済」へのパラダイム転換を進めていくためには、
従来の経済学で使われてきた言葉の定義を、
根本から再定義しなければならないからです。

例えば、

「経済」とは何か。
「成長」とは何か。
「資本」とは何か。
「豊かさ」とは何か。
「幸せ」とは何か。

従来の経済学において常識のごとく使われてきた、
これらの言葉を、再定義すること。

それが求められるからです。

この第17回においては、そのことを述べました。

この連載に興味のある方は、
下記のサイトをご覧ください。

blank_space
2011年02月18日 | 新聞・雑誌

次代に引き継ぎ、変革し、新たに創るもの
- G1サミット最終セッションでの基調講演 全再録 -

今週は、「ソフィアバンク・ラジオ・ステーション」より、

次代に引き継ぎ、変革し、新たに創るもの
- G1サミット最終セッションでの基調講演 全再録 -

を、お送りします。

先週、山梨県小淵沢で開催された
「日本版ダボス会議」、G1サミット。

政治、行政、経済、経営、社会、文化、スポーツなど
様々な分野の日本のトップリーダー180人が集まり
開催されたこのサミットにおいて、
最終セッションでの基調講演を行いました。

サミットの全体テーマは、
「次代に引き継ぎ、変革し、新たに創るもの」。

この全体テーマのもと、最終セッションでの基調講演では、

我々は、現在の資本主義を
いかなる資本主義に変革し
次代に引き継ぐべきか

をテーマとして、話をしました。

この講演の全録音(20分)と講演PPTを、
ソフィアバンク・ラジオ・ステーションに公開しましたので、
この番組をお聴きになりたい方は、
下記のサイトをご覧ください。

blank_space
| 講演

『財界』での新連載
「忘れられた叡智を求めて」

田坂です。

1月11日に発売された雑誌、
『財界』1月25日号において、
私の連載が始まりました。

連載のテーマは、

「忘れられた叡智を求めて」

です。

頻発する企業の不祥事、各国を揺るがす世界経済危機、
世界的な貧富の差の拡大、深刻化する民族対立と地域紛争、
テロリズムの広がりと社会不安、価値の多様化と政治の不安定化、
環境破壊と地球温暖化、新たな疾病の出現とパンデミックなど
いま、世界は、様々な問題に直面しています。

では、どうすれば、これらの問題を解決していくことができるのか?

そのことを考えるとき、
いま、我々が気がつくべき、大切なことがあります。

これらの問題の真の解決策は、
「最先端の知識」や「最新の理論」の中には、ない。

では、どこにあるのか。

我々人類が、永年にわたって生み出してきた
「叡智」の中にこそ、ある。

ただし、それらは、現代において
多くの人々が忘れてしまった「叡智」。

されば、いま、我々が為すべきは、
その「忘れられた叡智」を思い起こすことなのでしょう。

そのメッセージを掲げ、この連載を始めました。

第1回のタイトルは、

日本型資本主義と日本型経営が復活する時代

です。

この連載に興味のある方は、
下記のサイトをご覧ください。

『財界』編集人の村田博文さん、編集部の松村聡一郎さん、
有り難うございます

blank_space
2011年02月10日 | 新聞・雑誌

『なぜ、いま「働き甲斐」が求められるのか』シリーズ第2回
「偶然」を楽しむ 「矛盾」を楽しむ

今週の「風の対話」では、
2007年2月に放送した

『なぜ、いま「働き甲斐」が求められるのか』の第2回、

「『偶然』を楽しむ 『矛盾』を楽しむ」

をお送りします。

第1回では、

「ジョイ・ファクター」とは何か
 
について述べましたが、この第2回では、
 
どうすれば、仕事や人生において
「ジョイ」、すなわち「働く喜び」や
「生きる喜び」を感じられるか

を語ります。

もし、我々が、仕事や人生において
本当に深い「喜び」を味わいたいと願うならば、
理解すべき一つの逆説があります。

それは、何か。

「偶然」や「矛盾」を楽しむ。

そのことです。

いま、「いかにして、人生を計画通りに進めるか」
「いかにして、人生を自分の願望通りに実現するか」
といった人生観が溢れる時代に、
我々が気がつくべきは、その逆説でしょう。

この第2回では、そのことについて話します。

この番組をお聴きになりたい方は、
下記のサイトをご覧ください。

このシリーズでは、
全6回にわたって、次の話をしました。

 第1回  仕事における「ジョイ・ファクター」とは何か
      私にとっての「ジョイ・ファクター」とは何か
 第2回  「偶然」を楽しむ 「矛盾」を楽しむ
 第3回  智恵を学ぶとき、智恵が生まれるとき
 第4回  集団における「知の創発」が起こるとき
 第5回  ボランタリー経済の時代と「働き甲斐」
 第6回  どうすれば「働き甲斐」を高められるのか


この『なぜ、いま「働き甲斐」が求められるのか』シリーズは、
全タイトルは、CDにてお聴きいただけます。

CDのお申し込みをご希望の方は、
下記のサイトをご覧ください。

blank_space

NHK国際放送
「JAPAN 7 DAYS」への出演

田坂です。

NHK国際放送局の番組、
「JAPAN 7 DAYS」に、
ゲスト・コメンテーターとして出演しました。

番組のテーマは、

「シリーズ日本の独自パワー おもてなし」

です。

しばしば、比較される
欧米の「サービス」という言葉と
日本の「おもてなし」という言葉。

実は、この二つの言葉は、
その背景にある思想と精神に、
根本的な深みの違いがあるのです。

なぜなら、日本の「おもてなし」の思想と精神は
伝統的な茶道の世界から生まれており、
その茶道は、禅仏教の深い影響を受けているからです。

例えば、「一期一会」の精神。 
例えば、「縁」の思想。

この番組においては、コメンテーターとして
そのことを、英語で語りました。

この番組は、
「JAPAN 7 DAYS」のホームページで
動画をご覧いただけます。

この番組に興味のある方は、
下記のサイトをご覧ください。


blank_space
2011年01月21日 | テレビ・ラジオ

リーダーの条件 最終回
真のリーダーが掴むべき「日常の死生観」

今週は、シリーズ

「リーダーの条件」

の第6回、最終回、

「真のリーダーが掴むべき『日常の死生観』」

をテーマとして話します。

リーダーとして歩む人間に求められるのは、
「温かい人間観」を抱くこと。
そして、「深みある人生観」を身につけること。

そのうえで、もう一つ求められるのが、
「日常の死生観」を掴むこと。

では、「日常の死生観」を掴むためには、
何が求められるか。

そのためには、
人生の「三つの真実」を直視することです。

人は、必ず死ぬ。
人生は、一回しかない。
人は、いつ死ぬか分からない。

この「三つの真実」を直視したとき、
リーダーの覚悟が、定まる。

深い縁あって巡り会った仲間と
何をめざして歩むか。

その覚悟が定まるのでしょう。

この最終回では、そのことを語りました。


また、この「リーダーの条件」シリーズは、
全タイトルを、CDにてお聴きいただけます。

CDのお申し込みをご希望の方は、
下記のサイトをご覧ください。

blank_space

多摩大学大学院での基調講演
「知的プロフェッショナルへの戦略」

田坂です。

来る1月16日、日曜日に、
多摩大学大学院説明会において、
基調講演を行います。

講演テーマは、

「知的プロフェッショナルへの戦略」

です。

毎年務めさせて頂く
この説明会での基調講演。
 
この場に集まられる方々の真摯な眼差しから
いつも伝わってくるのは
一つの思い。

人生を切り拓きたい。

この場に集まられる方々は、
誰もが、道を求め、
自身の人生の道を拓きたいと願い、歩んでいる。

そうした方々の真摯な眼差しに支えられ、
今年も、心を込め、思いを込め、
この真剣勝負の講演を務めさせて頂きます。


この講演を聴かれたい方は、
下記のサイトをご覧ください。


blank_space
2011年01月13日 | 講演

リーダーの条件 第5回
真のリーダー身につけるべき「深みある人生観」

今週は、シリーズ

「リーダーの条件」

の第5回、

「真のリーダーが身につけるべき『深みある人生観』」

をテーマとして話します。

前回、真のリーダーには、
「温かい人間観」が求められると述べました。

同時に、真のリーダーには、
その「温かい人間観」と一対のものとして
「深みある人生観」が求められます。

では、「深みある人生観」とは、何か。

その意味を知るためには、次の二つの問いを
自らに問うてみる必要があります。

人生における、人と人との出会いを、どう考えるか。

人生において、起こった出来事を、どう考えるか。

「深みある人生観」を身につけるためには、
まず、その「深い思索」が、求められるのです。

この第5回では、そのことを語りました。


この『リーダーの条件』シリーズは、
全タイトルを、CDにてお聴きいただけます。

CDのお申し込みをご希望の方は、
下記のサイトをご覧ください。

blank_space


成長し続けるための77の言葉
PHP研究所, 2010年12月




未来の見える階段
サンマーク出版, 2010年12月




忘れられた叡智
PHP研究所, 2010年8月




まず、世界観を変えよ
英治出版, 2010年1月




ひとりのメールが職場を変える
英治出版, 2010年1月




Invisible Capitalism
JORGE PINTO BOOKS, 2010年1月




目に見えない資本主義
東洋経済新報社, 2009年7月




未来を予見する「5つの法則」
光文社, 2008年9月


本書への書評や感想は、
こちらからご覧ください

田坂広志へのメッセージは、
こちらにお送りください

田坂広志の
毎週のメッセージメールは、
こちらから登録できます

blank_space