学長 三國 隆志
No man is an island
英国の17世紀形而上派の詩人ジョン・ダンは、「人間は孤島ではない」という有名な言葉を述べています。すべての人間は、分かちがたく人類全体と結びついている、どの人間の死も私を小さくする、「だから、弔いの鐘が誰のために鳴っているのか、問いに行かせる必要はない。汝がために鐘は鳴っているのだ」と述べています。
外語短大に入学された諸君は、他人の死や不幸を無縁なものと考えてはなりません。世界では、戦争や紛争、飢餓や疾病により、たくさんの人々が今も悲惨な死を遂げている現実があります。自己の利益の追求と物質的な成功だけを至上の価値と見なす姿勢は、知識人たらんとする学生がとる態度ではありません。本学で学んだ知識と技術を、どうか社会全体、人類全体の幸せに役立つ形で活かしてもらいたいと思います。
神奈川県は、ますます多文化共生社会になっていくことでしょう。教養の獲得、外国語の習得は諸君の大切な仕事です。そして、同時に人類愛も育て上げて下さい。外語短大は、そのような志のある卒業生を送り出してきましたし、諸君も先輩たちのあとに続いて、光り輝くような人材へと育ってもらいたいと思います。本学の教職員は一丸となって諸君の才能を伸ばすために全力を尽くすつもりです。どうか、安心して勉学に励んで下さい。
No man is an island, entire of itself; every man is a piece of the continent, a part of the main. If a clod be washed away by the sea, Europe is the less, as well as if a promontory were, as well as if a manor of thy friend's or of thine own were: any man's death diminishes me, because I am involved in mankind, and therefore never send to know for whom the bell tolls; it tolls for thee
(Devotion Upon Emergent Occasions, Meditation XVII John Donne)
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