揺れる列島。
March 16, 2011
想像を絶することが起きた。
大地震である。
想像する事が起きた。
原発事故である。
天災は止められないが、人災は回避する事ができる。
自著「サヴァイブ南国日本」にも、
世界唯一の被爆国でありながら、地震大国の日本での原発の在り方は、いかに危険なものなのかを、明確に記した。
そして、ここ数年出してきた著作やインタビューのほとんどで、
生き方を抜本的に変え、モノや場所に捕われない生き方の追求を、僕なりにずっと説いてきた。
予断を許さない状況はまだまだ続くが、
今後日本は、ただ復旧するだけがすべてではないはずだ。
いまこそ、抜本的ライフスタイルを見直し、
あらたな価値を提案できる世界の先進国にならねばならない、と多くの人が考える時に他ならない。
戦後の日本がそうであったように。
そのための素晴らしいアイデアとヴィジョン、そして強力なリーダーシップが求められるのは、まさに今である。
それを、国家に求めてはならない。
個々や信頼出来る小さな集団で、この世紀をあたらしく作らねばならない時代である。
本サイトでも数年前から提言しているが、「水・食物」、「資源・エネルギー」、「外交」、「娯楽」は、
国家や他人に依存しないで、自分で真剣に考えねばいけない時代に生きていると、再認識すべきだ。
僕が選んだ場所は、国内であらゆる原発からもっとも遠い場所、西表島。
数年前に抜本的に生活を変えて、この島に建てた風力発電機は、今日も回る。
風もテクノロジーもつきあい方次第。
善くも悪くも風もテクノロジーも大きな力を持っている。
列島は、まだまだ揺れが続くだろう。
生き抜け!日本人!
二十一世紀は、はじまったばかりである。