2月22日の読売新聞の記事によると、J:COM グループの首都圏11社のケーブルテレビ各局は、2月17日、東京都墨田区の「J:COM すみだ」を皮切りに、地上デジタル放送の「デジアナ変換」サービスを開始したとのこと。
また、「J:COM TV」加入者に加え、J:COMに加入していない世帯でも、J:COMケーブルが接続されている集合住宅や共聴施設であれば、2015年3月31日までアナログテレビで地デジを見ることができるようだ。
これは、昨年、総務省がケーブルテレビ事業者に対して暫定的な「デジアナ変換」の導入を要請をしたことに対し、J:COM が行ったものだ。集合住宅のオーナーは取りあえず「地デジ導入」の問題が先送りされてほっとしているのかもしれない。
しかし、デジアナ変換された集合住宅内のテレビには、画面の上下に黒い帯が入り、上部に「デジアナ変換」と表示されるとのこと。さらに、一時間に一回は、下部に「ケーブルテレビ局がデジアナ変換を行っていること」と「J:COMのお問合せ先」が流れるようだ。住んでいる方には始めの内はちょっと目障りか。
また、画質はすべて標準画質となり、コピーワンス等の録画制限もあり、地上デジタル放送の機能(字幕放送、EPG、マルチチャンネル、データ放送、5.1chサラウンドなど)は無い。まさに暫定。
Reference:
「「デジアナ変換」サービス開始…J:COMのケーブルテレビ局11社」
http://www.yomiuri.co.jp/net/news/bcn/20110221-OYT8T00390.htm
「デジアナ変換サービスのお知らせ」
http://www.jcom.co.jp/services/tv/digiana.html