「はい?今なんとおっしゃいました、部長?」 「だから!倭文くんは異動!来月から商品開発部部長付に!」 「……ハイ?」 「あなた、頭沸いてるの!?来月1日付けで、倭文くんは第2製作課から私の直属になるの!」 「……で、補充の人員はいるんでしょうか?」 「あー、とりあえず当面はそのままね。まあ、そのうち考えとくわ」 「ちょ!ちょっと部長!それはないですよ!」 「仕方ないでしょ、人事部が決めたことなんだから」 嘘つけー!どうせ、あんたがごり押しで通したんだろうが! 「いや、でもですね、部長」 「なによ、あなたは、部下のひとり抜けたくらいで仕事もできなくなるの?いかなる状況でも実績をあげないと、これ以上の昇進は無理よ」 俺とあの3バカだけで実績あげられるかあっ!わかって言ってるだろ、このアマ! 「ひとり抜けただけって!うちの課もともと人数少ないんですよ!」 「ああもう!ゴチャゴチャ言ってると、人間界のポドカメンナヤツングスカ支店に勤務してもらうわよ!」 て、どこだよ、そこ!?好き勝手言いやがって!つうか、これパワハラじゃねぇのか? 「とにかく!これは決定事項なの!いいわね!」 そう言って立ち去る部長の背中を見ているうちに、無性に腹が立ってきた。 どうせ、このままほっといたら、ずっと3バカだけの課で業績を上げられずに降格か、人間界の訳のわからん支店勤務だ。 くそ、ここは一発ガツンと言ってやる!……そうだ! 「部長!待って下さい!」 廊下をスタスタと歩いていく後森を追いかける。 「なによ!しつこいと嫌われるわよ!」 なに言ってやがる。もう充分嫌ってるだろーが! 「とにかく、もう一度話を聞いて下さい!」 そう言って、後森の腕をつかんだ瞬間、零距離で思い切り糸を発射する。 「ぐはぁ!」 一瞬、気を失いそうになる。 幸の時とはけたが違う、ごっそりと魔力を持って行かれる感じだ。 「ちょっと!なにするのよ!やめなさいよ!」 さすがは上級悪魔。こんなに思い切り魂を縛ってるのに、何でこんなに元気なんだよ。と、とりあえず人目の付かないところに……。 {なによこの失礼な奴は!こんな躾のなってないバカな部下は、いっぺん思いっきり締め上げて、誰が上なのかはっきりわからせてやらなくちゃ。こんな奴は、人気のないところで、ふたりっきりで思い切りお仕置きよ} 大量の魔力を持っていかれ、クラクラしながらも思念を送る。 それにしても、こんな時に自分をひどい目に遭わせるセリフがすらすら出てくる俺って……。 「ああもう!いいわ!じっくり話を聞いてあげようじゃないの!こっちへ来なさい!」 後森は逆に俺の手をつかみ!普段使われていない第5会議室に俺を引っ張り込む。そうか!ここなら映像を使ったプレゼン用に暗幕もあるし、防音もしっかりしてるので外に気づかれにくい。 しかし、このままでは俺が保たない。どんな手を使ってでもこいつを墜とさないと。 とにかく、俺は<反転のささやき>のスイッチを入れる。サッと視界が青く染まったのを確認して、俺はコメツキバッタのように頭を下げる。 「すいませんでした、部長!俺が悪いかったです!ホントに俺がバカでした!」 「なに言ってるの!大門くんは悪くないわよ!……って、そうじゃなくて!そんなに頭下げたって許さないわよ!」 「ホントに俺は最低の奴です!部長にあんな無礼な物言いをして!」 「だから!あなたは悪くないって言ってるのよ!……て、何言ってるのよ!そうよ!だいたい、普段からあなたの言葉遣いはなっていないわ!」 「そうです!俺が下品で頭の悪い男ですからいつも部長に嫌な思いをさせてしまって!」 ……俺、一発ガツンと言いに来たんだよなぁ。 「別に嫌だとは思ってないわよ!……?いや、そうよ!そうやって頭を下げていればいいと思ってるの!?それが不愉快だわ!」 なんか、後森の奴、ひとりでコントやってるみたいだな……。 「本当に、俺は能無しだから、頭下げるしかできないんです!俺はホントに無能です!」 「そんなことない!あなたの課は実績あげてるじゃないの!……!いや、だから!それは全部倭文くんのおかげでしょ!」 「そうです!俺は部下に頼り切って自分で実績をあげられない、仕事のできない男です!最低の上司です!」 「いいえ!あなたは立派にやっているじゃない!部下にも慕われているし!……って、なんで私はさっきからこんなこと言ってんのよーッ!!」 俺だってガツンと言ってやりたいんだよォーーーッ!! と、とにかく、眼鏡の数値はさっきから、プラスとマイナスの間で激しく動いている。<反転のささやき>を使ったときの特徴だ。 「俺は部長の信用に応えられるような男じゃないんです!俺みたいなバカ社員はさっさと僻地の支店に飛ばしてしまった方が部長のためになるんです!」 「そんなことできるわけないじゃない!うちの部署にはあなたは必要なのよ!……て、そんなはず、そんなはずないじゃない!」 「俺にはわかっているんです!部長は俺のことが嫌いだって!」 「嫌っているわけないわよ!なに言ってるのよ!……て、私がなに言ってるのよーッ!」 変動する眼鏡の数値に付いている、マイナス記号の割合がだいぶ少なくなる。もう一押しするために俺は思念を送る。 {こんなに必死になって頭を下げて、結構かわいいところもあるじゃないか} くらぁ……ダメだ……思念を送るたびに、これだけごっそり魔力を持って行かれると、あと1回か2回で意識失うぞ。 「部長が、バカで仕事もできないくせに生意気な俺を嫌うのも当然なんです!」 「自分のことをそんなふうに言うもんじゃないわよ!あなたにもいいところがあるんだから!いい加減にしないと本当に怒るわよ!」 後森のひとりコントの、前半部分と後半の怒り部分が繋がってきた、あと少し、なんかないか……。 「俺にいいところなんかあるわけないじゃないですか!だから今もこうやって部長は俺を叱るためにここに連れてきて……」 「あなたを叱るために連れてきたわけじゃないわよ!……え、と、なんのためだったっけ?」 だ、ダメだ……もう魔力が保ちそうにない……他になんか打つ手は……あ!あれだ! 俺は糸を出していない左手をポケットに突っ込み、探り当てたそれを後森に向かって投げる! 「そもそもあなたを連れてきたのは……60点!……ご、ご主人様っ!」 ご主人様キターーーーーーッ! てか、左手で投げて60点かよ!なに?黄金の左手?つうか、数値40000って!?やっぱりこのダーツおかしいって! 「あ、だ、大門くん……じゃない、ご主人様……私ったら、ご主人様になんて態度を……」 「ああそうだ、後森。おまえは主人に対する態度がなってない」 よし!立場逆転!これでガツンだろうがなんだろうが言ってやれるぞ! 「いいか、後森。おまえは俺のなんだ?」 「ああ!私はご主人様の下僕です!」 下僕……それじゃ物足りないな。 「違うな」 「……え?」 俺が一言のもとに否定すると、後森は不安げな目で聞き返す。 「おまえは俺の雌奴隷だ」 その言葉に後森は瞳を見開かせる。 「め、雌奴隷……そ、そうです!私はご主人様の卑しい雌奴隷です!」 「その雌奴隷が、誰のことを許さないって?」 「あ、ああ……」 「誰の言葉遣いが普段からなっていないって?」 「ああっ!申し訳ございません!ご主人様!私、ご主人様になんて事を!」 後森は体を震わせて平謝りに謝る。 「生意気な雌奴隷には、お仕置きが必要だな。主人への対し方ってものを教育し直してやる」 「はい!どうか、この愚かな雌奴隷にご主人様への礼儀をたたき込んで下さい!」 「じゃあ、スカートを脱いで俺に尻を向けろ」 「はい!ご主人様!」 後森は素直にスカートを脱ぎ、机の上に四つん這いになって、俺に向かって尻を突き出す。 「あの……これでよろしいでしょうか、ご主人様?」 頬を赤らめ、俺の方を見る後森。 俺は、それには答えず、後森の尻を平手でピシャリと叩く。 「ひあああぁ!」 返す掌でもう一回。 「はうううっ!」 ピシャリ!ピシャリ! 「ひぁ!はぁ!」 尻を叩かれながらも、嬌声ともとれる声をあげる後森。 「なんだ、尻を叩かれながら感じるのか。変態だな、おまえは」 ピシッ!ピシャッ! 「ひゃあ!はいいぃ!わ、私は!はあああぁ!尻を叩かれて感じるド変態ですぅ!」 「そんなド変態の雌奴隷が、今までご主人様に対して何をしてきた?」 ピシャリ! 「ひあああぁ!申し訳ございません!」 「いいか!会社では部長と課長だが、おまえと俺との関係は、ご主人様と雌奴隷だって事をわきまえろ!」 「はひいいぃ!か、かしこまりました、ご主人様ぁッ!」 「じゃあ、そのご主人様の課から、人材を引き抜いて仕事の邪魔をするとはどういうことだ?」 ピシャッ! 「あああ!も、申し訳ございません!直ちにご主人様の望むとおりにします!」 「じゃあ、さっき言ってたことは撤回するか?」 ピシャリ! 「はいいいい!それだけではなく、ご主人様の望む人材を必要なだけ手配しますぅ!」 よし、これでいい……ん?これは? 「なんだ、後森、この太股をから垂れている粘っこい汁は?」 「あああ……ご、ご主人様にお尻を叩かれていると……我慢できなくなって……」 「何が我慢できないんだ?」 「もう、私、アソコがジンジンとしてきて……」 後森は尻を真っ赤に腫らし、もじもじしている。後森が膝を付いている机にはもう水たまりができかけている。 「やれやれ、おまえは本当に変態だな。こんなのはお仕置きにもならないってか」 「ああ……申し訳ございません……でも、私、もう……」 「ん?なんだ?」 「私……アソコが熱くて……ご、ご主人様の……が……欲しくて……」 「よく聞こえんな」 「ご!ご主人様のっ!おち○ぽが欲しいですぅ!」 「本当に変態な雌奴隷だな、おまえは。しかし、こういうときには、ご主人様へのおねだりの仕方というものがあるだろう?」 「ああ!わたしの!いやらしいおま○こに!ご主人様のおち○ぽを突き挿して下さい!」 「フン、40点。もっとご主人様を愉しませる言い方はできないのか?」 「はひぃ!ああ……こ、雌奴隷の……ドロドロのエロま○こに!ご主人様の太くて熱いおち○ぽを突き挿して下さいいぃ!」 「まぁいいだろう」 俺は後森のショーツをずらし、ぐしゃぐしゃに濡れた割れ目に突き立ったモノを突き挿す。 「ふああああぁ!ご主人様あぁ!」 「ホントにいやらしい雌ブタだな、おまえは。こんなに中をドロドロにしているじゃないか」 「あああ!わ、私はご主人様に尻を叩かれて、アソコをドロドロにしているいやらしい雌ブタですぅ!」 「しかし、これだけじゃおまえは気持ちよくないんんだろ?」 「ふあぁ!気持ち!気持ちイイですぅ!」 「いや、ホントはこうして欲しいんじゃないのか?」 そう言うと、俺は後森の裂け目を突きながら、尻をピシャッ!と叩く。 「はひいぃぃ!」 ピシャリッ! 「はああぁ!」 「フ、ホントにいい声を出すじゃないか、このド変態め!」 「はいいいぃ!私は、ご主人様におま○こを突き挿されながら、お尻を叩かれて感じる変態の雌ブタですぅ!」 「その雌ブタが、ご主人様をポドカメンナヤツングスカ支店に飛ばすだと!?」 ピシャリ! 「ひあああぁ!」 「誰が、しつこいと嫌われるだと!?」 ピシッ! 「ひゃあああぁ!」 「ご主人様に対する口のきき方がなってないのはおまえじゃないのか!?」 「すいません!申し訳ございません!ご主人様ぁ!」 「本当に申し訳なく思っているのか?」 そう言うと俺は、腰の動きを止め、自分で動かせないように後森の腰を押さえつける。 「あ?え?ご、ご主人様?」 「おまえが心底申し訳なく思っていて、俺の言うことに従うと誓うならイカせてやる。もしそうでないなら……」 「ち!誓います誓います!私は一生ご主人様の卑しい雌奴隷です!だから!ご主人様!お願いしますぅ!」 「よし、いいだろう」 そう言うと、俺はさっきよりも激しく抽挿を再開する。 「はひい!ふああああぁ!私はずっとご主人様に従いますぅ!ひあ!ああああああぁ!ご主人様のいやらしい雌奴隷ですぅ!」 「よし、じゃあ、それを心に刻みつけながらイクんだな」 「はいいいいいぃ!あああああ!あづい!あづですぅ!ごしゅじんさまあああぁ!はあああああぁ!」 思い切り中に射精されて叫ぶ後森の絶叫を聞きながら、完全に墜としたことを確信したその時。 「そこまでです。大門武彦課長」 気づくと、俺は、会社の保安部の精鋭部隊に取り囲まれていた。
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