聴覚障害について
■ 聴覚障害には、以下のように3つの大きく区分があります。
| 1. ろう者【聾者】 (ろうあ者【聾唖者】) |
ろう者とは、主に、聾学校卒業者や日本手話使用者、音声言語獲得前に失聴した人が多い。
また、聴覚障害者という言葉は『障害』が含まれているので、それを嫌う人も自分のことを「ろう者」と表す。
医学的な区分では、両耳100dB以上の最重度聴覚障害のことを「ろう」という。
| 2. 難聴者・・・軽度難聴から高度難聴 |
難聴者とは、主に、音声言語獲得前の失聴者で、聴力障害が比較的軽い、又は聾学校に行かずに地域校に通った聴覚障害者などが、自分のこと「難聴者」という人もいます。
| 3. 中途失聴者 |
中途失聴者とは、音声言語獲得後に聴力が下がったり、聴力を失った人のこと。
音声言語獲得後なので、発声は不自由しないが、聞くことが不自由になるため、音声コミュニケーションが極めて不便になる。
■ さらに「ろう者」の中に、以下のように細かい区分が分かれます。
| 1. アッシャー (usher syndrome) |
アッシャーとは、ろう者と網膜色素変性症と平衡感覚障害を重なった障害と言います。
日本では、アッシャーという障害はあまり知られていないのですが、日本でも、アッシャーは、聴覚障害者全体の3〜6%いると言われています。
| 2. ろう弱視者 |
ろう弱視者とは、ろう者と弱視を重なった障害のこと
| 3. ろう盲者 |
ろう盲者とは、初めは聴覚障害で、その後に視覚障害になった人
コミュニケーション手段・・・ ろう盲者の場合は触手話を使います。
| 4. 盲ろう者 |
盲ろう者とは、同時に視覚と聴覚に障害または、初めは視覚障害で、その後に聴覚障害になった人
コミュニケーション手段・・・ 盲ろう者の場合は指点字を使います。
| 5. ろう重複障害者 |
ろう者と精神障害者、身体障害者など重複したもの
聴覚障害の詳細については、フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』をご参照ください。
| ■ 聴覚障害者の情報保障について |
文字放送、電車の字幕表示等ありますが、現状では問題点が多くあります。聴覚障害者は大きくは、ろう者、難聴者、中途失調者と分類されますが、それぞれの立場によって情報保障の配慮に対する感覚や意識が異なります。さらに、盲ろう者など聾重複障害の方もいるので、聴覚障害者といっても多種多様なニーズがあります。それらをうまく融合させながら、一人一人に対応できる体制を作ることが大切なことです。
聴覚障害は、見た目だけではわからない人間で、つまり「見えない障害」です。
盲の方や車椅子の方は、何を援助したらよいか・とわかりやすい面もあります。しかし、聴覚障害者の場合は分かりませんので、周りが戸惑ってしまうという面があります。どうしても聴覚障害者に対する理解が立ち遅れてしまう、事実があります。見えない障害がネックになって理解が広まらないということがあります。そういう中で対人関係を築けず孤立してしまいがちになります。以下のように、聴覚障害者には、耳が不自由だけでなく、コミュニケーションや情報の障害にも含まれます。
- 一次障害:聴覚障害(医学的)
- 二次障害:コミュニケーション障害
- 三次障害:情報障害
この様に、ろう者の場合、耳から情報を得ることは困難です。つまり視覚的情報が必要になります。そういう意味でも、手話通訳・要約筆記は重要なコミュニケーション手段となります。
まず、コミュニケーション障害や情報障害をなくすためには、どうすればよいか、考えなければなりません。