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最終更新:2011年3月25日(金) 19時10分

米 商業ロケットの発射施設など公開

米 商業ロケットの発射施設など公開

 引退するアメリカのスペースシャトルに代わって、国際宇宙ステーションに人や物資を運ぶための民間の商業ロケットの発射施設などが、このほど公開されました。

 公開されたのは、シャトルの引退後のISS(国際宇宙ステーション)への補給業務契約を結んでいる民間企業2社のうちの1社、オービタル社のロケット組み立て施設で、このほどバージニア州のNASAの敷地内に完成しました。

 土管のようなものはロケットのパーツです。効率を上げるためここで水平に結合、組み立てられ、1本のロケットにされ、発射台に運ばれることになっています。中型以上のロケットでは、これまで垂直に立てて組み立てるのが普通でしたが、ここでは作業効率を上げるため水平式に組み立て、ボディーはウクライナ製など、部品も世界中から調達するということです。

 「限られた国の予算の中で、さらに宇宙政策を進められるように、より手ごろな値段に改善していくことは重要です」(オービタル社 トンプソン会長)

 新しく建設中のロケット発射台。おなじみの垂直に立つ発射台ではなく、ロケットを運んでくるフレームがそのまま立ってロケットを支えるといった工夫がなされています。今年の秋にはここから試験発射が行われる予定です。

 NASAと契約するもう1つの「スペースX」社は去年、すでに別の施設から試験発射を行っており、スペースシャトル引退後の商業ロケットの運用が少しづつ近づいてきています。(25日14:34)

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