[事件]ニュース
【放射能漏れ】放射性物質含んだ魚介類や農作物 健康へのリスクは?「現時点で食べても問題なし」
2011.3.27 01:37
(2/2ページ)
ただ、今回のような放射性物質の海への流入が継続的に続く場合には「数値を見ないとなんともいえないが、事態は変わってくる」と指摘。放出源に近づくと濃度は上がるため、「今回の放出で、近くに魚卵などがあった場合は、奇形で生まれたり死んだりしている可能性がある」とする。
水産庁によると、この海域ではイワシやサバ、ヤリイカなどが生息する。千葉県は早急に銚子沖の近海でキンメダイやイワシ、ヤリイカなどを採取し、モニタリング調査を実施。食品衛生法に定めた暫定基準値を下回ったと公表した上で、今後も継続調査を実施していく方針だ。
【土壌】 文科省のデータでは福島第1原発から北西約40キロの福島県飯舘村の「村民の森あいの沢」の土壌1キログラムから、放射性ヨウ素117万ベクレル、放射性セシウム16万3千ベクレルが検出されている。国の基準値はないが、日本分析センターの池内嘉宏理事は「高い数値であることは間違いない」と話す。土から出ているガンマ線の放射線量などを調査する必要性があるという。
ただ、ホウレンソウの葉などに付着する放射性物質に比べ、「農作物が土中から吸収する量は少なく、影響もないと考えられる」という。しかし、土壌からの影響調査は分かっていない部分が多いだけに、池内理事は「近隣の土壌についても継続的な調査はしていくべきだ」と話している。
関連ニュース
- 【放射能漏れ】サニーレタスは基準値以下 茨城県産「安全を確認」
- 【放射能漏れ】浄水場で施設切り替え 千葉、ヨウ素の基準超えで
- 【放射能漏れ】風に乗る放射性物質アイスランドまで 広がり予測困難
- 【放射能漏れ】大津波、2年前に危険指摘 東電、想定に入れず被災
- 【放射能漏れ】高濃度の水漏れ、配管原因か 循環復旧長期化の恐れ
- 【放射能漏れ】被曝事故、謝罪後に訂正 東電、杜撰な情報管理
- 【放射能漏れ】国に支援チーム設置要望 農作物出荷制限などで福島県知事
- 【放射能漏れ】5基で制御室に照明 冷却、真水へ切り替え進む 福島第1原発事故
- 【放射能漏れ】2号機制御室も写真公開
- 【放射能漏れ】福島第1原発2号機で高線量、周知せず 東電、被曝事故前に
- [PR]
- [PR]