[事件]ニュース
【放射能漏れ】放射性物質含んだ魚介類や農作物 健康へのリスクは?「現時点で食べても問題なし」
2011.3.27 01:37
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文部科学省は東京電力福島第1原発から半径30キロ地点から周辺にかけての、土壌や海水での放線性物質(放射能)の濃度を調査している。放射性物質を取り込んだ魚介類や海草、土中から吸収した農産物を人が食べた場合の影響を調査するのが主な目的だ。専門家は「現時点でただちに健康に影響が出るレベルではないが、継続的な調査は必要だ」と話している。
【海域】 文科省の調査は、福島第1原発沿岸約30キロの水域で23日から実施。24、25日の発表では放射性ヨウ素が水中濃度限度40ベクレルを上回る地点を3カ所確認。26日の発表でいずれも解消されたが、経済産業省原子力安全・保安院は同日、原発の南放水口付近の海水から、濃度限度の約1250倍の放射性ヨウ素を検出したと発表した。
海域の放射性物質は人体にどんな影響があるのか。海洋生物環境研究所の御園生淳研究参与は「1回の放出であれば、海に広がって薄まるので、健康への被害はない」と話す。御園生研究参与によると、魚類は海水の30~50倍の濃度の放射性物質をため込むが、ため込むまでには100日単位の時間がかかる。その間に海水の放射性物質の濃度が薄まるため「人が1年間に食べる量を考慮しても、魚類はじめ魚介類への蓄積は健康に影響を与えるほどにはならない」という。
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