2011年03月25日
労組選手会に思う
昨日もまた、たくさんの方々からコメントのご投稿をいただきました。心より御礼申し上げます。 開幕は4月12日に決定しました。おそらく今後、国状が現在以上の危機的な状態にならないかぎり、再設定された開幕日には、ようやく「プレーボール」の声が聞けることでしょう。私も、さっそく12日のデーゲームのチケットを購入しました。騒動が収束したことには、安堵するばかりです。 ここまで、このセ・リーグ開幕問題でご苦労をされていた全ての球界関係者の方々には「お疲れ様です」との声をかけさせていただきたいと思います。 ********** それでも、書き始めた自分にけじめをつけるべく、ここでの意見表明を続けていこうと思います。 昨日のエントリーにて、私は22日に行われた球界代表者たちと関係閣僚との会談について 「終わったな」「終わってるな」と書きました。 本日は、もう一つの「終わったな」を書きます。昨日の「東京ドーム」とは意味合いが違います。 私の気持ちの中では、「労働組合日本プロ野球選手会」は、終わった。 本稿では、労組としての選手会を、あえて批判します。 ********** 誤解をされないように、先に触れておきますが、 組織としての日本プロ野球選手会は二つが併存しています。「労働組合」としての選手会と「社団法人」としての選手会です。労働組合の会長はご存知のとおり新井貴浩選手が、社団法人としては井端弘和選手が会長を務めています。 なお、両団体の公式HPには 『労働組合については純粋に労働者としての選手による組合であり、雇用者である球団 との間での待遇改善交渉などを行っております。 社団法人については野球に関する公益事業ということで、野球教室を全国各地で行う など、野球全体の発展に寄与するための活動を行っております。』 と、紹介されています。東京都地方労働委員会に労組として認可されているのだそうですが、組織として労組と公益法人が併存しているというのは、なかなか興味深いな、というのが率直な印象です。 ********** 今回の「開幕問題」は、 球団側の 「企業論理」 「収益至上主義」 「通常どおりの開幕要望」と、 労組選手会側の 「被災地ならびに被災者への配慮」 「電力問題への配慮」 「セ・パ両リーグの同日開幕要望」との、 対決であったと世間ではみられています。ただ、上に掲げたそれぞれの争点が、かならずしも真実であったかどうかは、私にはわかりません。 一つ、たしかに言えることは、これは「労使交渉」だったということです。私は以前、勤務先の労働組合で執行委員四役をまかされていたことがあるので、間違いなしに言えますが、労使交渉において、労組側が経営側の「経営方法の改善を指摘・要請」をすることは、なにも問題はありません。 ですから、今回の労組選手会からの「セ・パ同日開幕要望」は、特段問題のあるものではありませんし、それに対しての経営者(球団側)が提示した回答に対し、労組側がどのような態度をとるかは、そのときどきです。経営判断に従うか、回答を拒否するか、よほど受け入れられない場合はストライキなどを行なうか――などです。 ちなみに、「NPBや球団に比して選手会は弱い」という論調も見られますが、それは間違いです(断言できます)。労組としての選手会は、とても強い「力」を持っています。 そもそもの原則論として、選手会長(他の企業の労組では組合委員長に相当)は、労使交渉においては経営側(各リーグの理事長が、まぁ一般企業の代取に相当)と立場的に対等であり、球団代表やオーナーは、(あくまでも原則論として)選手会長よりも「格下」なのです……まぁ、その原則的な構図が、プロ球界の場合ゆがみにゆがんでいる(特に経営側)ところが今回の問題の一因になってはいたかもしれませんが。 それとは別に、労組選手会は世間への発信力も強大です。人気商売のプロ野球選手の組合なのですから。単一の労働組合として、これほど多くのマスコミを集めて記者会見ができる団体を、私はほかに知りません。そしてマスコミは、労組選手会の発表を、その意を汲んで報道してくれます(これ、イヤミです)。 過去の事例も含め、21世紀の日本において、これほど主張が認められてきた労組を、私は知りません。労組選手会の「力」は、組合としては最強レベルに強いんです。 ********** ……と、ここまでは「前提」で(すでに長いですが)。 今回の労使交渉において、私は労組選手会は(広く)プロ野球界全体に対し以下5点の間違い(あるいは失敗)を犯していると思います。 ①自分たちの職場である東京ドームの電力問題に、最後まで頬かむりだったこと。 ②自分たちの仕事を支える、野球界に関わる全ての職業従事者への配慮が、最後までなかったこと。 ③「日本シリーズが12月になっても」「ダブルヘッダーが多くなっても」など、労働環境の悪化を自ら申し出たこと。 ④「4月12日に開幕延期」という主張への理由が、「パ・リーグと足並みを揃え一体となって……」という点以外に、なんらの説得力をもたせることなく交渉を続けたこと。 ⑤「労組選手会」として。交渉において「プロ野球」という視点は一応あったものの「プロスポーツ全般」という視点が全く見られなかったこと。 私は上記5点を、労組選手会が「労働組合」として強大な権力を持ちすぎたことによってなされた姿勢だと理解しています。 そして、これらの間違い(あるいは失敗)に、結果として強い正当性を与えてしまったのが、22日の対閣僚会談だと思っています。 以下、それぞれの項目につき、できるだけ(できないかも?)手短に説明します。 ********** ① 東京ドームにかかわらず全てのドーム球場は、ことここに至って全ての野球好き(もちろん選手も)が抱える「原罪」のようなものになってしまいました。悪天候を気にしないでいい、スケジュールの立てやすい試合開催」は、私たちファンにとっても、球団経営者にとっても、選手にとっても(とくに健康管理面で)都合のいいものです。だから、「ファンのために」とか「球界のために」とかをテーゼとして謳うなら、労組選手会はこの点を避けて通ってはいけないはずでした。 いわんや、労組選手会の「同志」である巨人の選手の主たる職場です。なのに、その点は経営陣に被せるだけで、労組選手会からはなんの提言もありませんでした。代替球場に関する具体的な提案までは私も労組選手会には求めませんが、巨人の選手たちがどうすれば試合ができるか、その点についての配慮は労組選手会からもなされてしかるべきでした(労使交渉とは、双方がこうした個別の問題にがんじがらめになりながら、主張を交換していくものです。だから「交渉」なのです)。結果、ドーム使用に関する問題は22日の対閣僚会談においても全て経営者に押し付けられ、さらに、その問題を「4月12日開幕最善論」にすり替えてもしまいました。 節電啓発担当相が「4月12日開幕」を強く是とする合理的な理由は、どこにもありません。 労組選手会は、閣僚の人気取りのために、節電とは関係ない主張を差し出したにすぎません。そして、ドーム問題には頬かむりをして、組合員である巨人の選手に他のセ・リーグ各球団とは全く次元の違うハンディを、何の対策も事前に講じることなく押し付けました。労組活動において「職場を守れ」は基本中の基本なのに。 閣僚に励まされて「感動した」とは、ある種「馬脚をあらわした」発言だったような気すらします。 ********** ② 前回、前々回でも触れましたので要旨だけとします。 労使交渉においては、業界の上部企業の組合は関連する業界(あえて下部といってもいい)への配慮を必ず添える、という鉄則的な不文律があります。単一の組合であっても、上部企業に依存している下部企業などへのを配慮を交渉時に一言添えるぐらいは、現在の組合活動においては常識といえます。 なぜなら、震災以前から、日本のほとんどの産業経済は不景気だからです。 特権的な職業といえるプロ野球選手の労組選手会が、野球業界に対する配慮を口にすることなく開幕延期を訴え続けた姿勢は、ある種の「特権意識」に根差すものだろうと、思わざるをえません。なぜ、後に開催延期になるにせよ「どうやったら予定通りの開幕ができるか、一緒に考えたい」くらい、労組選手会が最初に言い出さなかったのか、疑問です。 ********** ③ 冷静な判断力のある球団経営者であれば、経営側から「12月まで試合開催」とか「20連戦」とか「ダブルヘッダー多数開催」とか、絶対に提案できません。このとおりにシーズン運営がなされるのであれば、今シーズンは故障者続出です。あるいは一部選手の手抜きが見られることになってしまうでしょう。選手、スタッフ、そしてファンの健康管理の責任を負う球団からすれば、これは自らからは絶対に提案できないし、提案されても到底受け入れられない筋のものなのです。 これは、労組選手会から美談的な提案として報道されていますが、強い違和感があります。 実際は、狡猾な「結論の先送り」の「美談へのすり替え」なのだと思います。そして、最終的にはペナント戦の試合数削減という形で、夏場ごろには落ち着くのではないか、と私は思っています。もちろん、そのときの提案は球団側からなされることになるということを織り込み済みで。球団から提案させることで自分たちの今期年俸に手をつけさせないための、布石なのだと、私は穿っています。ついでにいえば、そのための4月12日「セ・パ同日」開幕かもしれません。 本日の清武巨人代表のコメントが、示唆的ではあります。 「選手会は日程が12月にずれ込んでも協力すると約束してくれた。これは今までなかったこと。その覚悟があるなら応えようと。」(3月24日付 スポニチアネックスより) ********** ④と⑤ 今となっては、何を言っても詮無いことではありますが。 ナベツネを除けば、球団経営陣の「通常開幕推進論」は、全て合理性のあるものだったと、私は思います。29日への開幕移動も、間違いではなかったはずです。 「できることからやっていこう」は、これからの社会全体の、一種のスローガンになっていくのではないかと思っています。 とうとう震災による企業倒産が始まった今、企業も個人も、できることから経済活動に参加していかないと、被災地への支援までもができなくなってしまいます。これは自腹で義捐金を払う、という行為とは似て非なるものなのです。 25日の通常通りの開幕をセ・リーグが決定した、その合理性は、この「できることからやっていこう」です。 「通常通りやることを決めて、それから現実的な電力問題などを考えていこう」という姿勢は、本来であれば何の問題もなかったはずです。実際、この時点で社会への配慮も謳われていたのですから。とにかく、やろうと思えば、それほど無理なくやれる状況だったのです。アピールの仕方を間違えず、労組選手会が乗ってくれれば。 なのに、それが開幕「強行」という、ネガティブ・キャンペーンを誘発するような言葉に置き換えられてしまった。置き換えたのは、第一にはナベツネかもしれませんが、彼はいわば触媒のようなものです。「被災者の気持ち」「ファンの同意」そして「やれる状態じゃない」と主張した労組選手会によってこそなされたのです。労組選手会の意を汲んだマスコミにより増幅されて。 29日への開幕日の移動は、経営的な側面以上に、球団側からすれば合理性と大義があったはずです。つまり…… 「日本の2大スポーツが、それぞれの方法で同日にチャリティー試合を行なうことによって、復興の旗を振ろう」 です。これは「できることからやろう」の拡大バージョンになるはずだった。ただ、プライドの高いプロ野球側から「サッカーに合わせます」とは言えなかった……ここは、球団側の失敗だと思います。それがゆくゆく、22日の節電啓発担当相からの締め上げに珍妙な回答をせざるをえなかったという、その後の「東京ドーム使用禁止」論調に繋がっていくのですから。ドームの試合を最優先させるなら、なにも29日に開幕する必要はないのです。あくまで忖度ですが、29日にこだわりたい理由は、ドームとは別にしっかりとあったのだと思います。 それが今度は「たった4日」という、思いきり恣意的な見出しが某スポーツ紙の1面に躍ってしまいます。そして「全試合チャリティー試合にする」という点は、見出しにはなりませんでした。その間に世論が大きく醸成されていたため、各紙それに乗った、とも言えますが……それにしても。 29日への開幕移動決定に対し、労組選手会は「あくまでセ・パ同日開催」というスタンスでした。かたくなになることを、選びました。なぜか。「自分たちが想像していた以上に世論が爆発してしまったから引くに引けなくなった」でないことを、祈るばかりです。 「単発開催のサッカーのチャリティー・マッチ」と「長期リーグ戦のセ・リーグ開幕」では意味合いが違う、というご意見もあるでしょうが、支援という意味では「全試合チャリティー試合」なら同じです。そして、事実上リーグ戦開催が不可能な状態のJリーグと、やればできる状態のセ・リーグとでは、事情が違いすぎます。この比較は無意味です。 そして、4月12日同日開幕という、ほんとうは震災1ヵ月後、というわけでもない日に今年のプロ野球は立ち上がり、球界としての実質的な支援は、サッカー界に大きく遅れをとることになりました。このことは、私にとっては今でも残念でなりません。 震災以降、サッカー界からは選手の「自分のできることをするしかない」「プレイを見てもらう」という前向きな発言が多く発信されてきました。このプロ・スポーツ選手として至極真っ当な発言が、プロ野球からは日を追うごとに少なくなっていったことに、違和感を感じざるをえません(常識的に考えれば、どんどん増えてくるはずなんですよ)。まるで「開幕に前向き発言自粛要請」「開幕に前向き発言掲載自粛要請」でもあったかのように。そんな中「反対の人もいると思うけど、何か野球の中で見せられれば」旨を表明した広島・前田投手の姿勢は賞賛に値すると思います。 労組選手会は、結局「選手会村」の中だけの思考で、この開幕問題を考えてきたのだろうな、と、私は結論付けています。つまりは自分たちだけのための「待遇改善交渉」として場に臨んだ、ということ(世論を巻き込み、行政にすがりつき……です)。そうでなければ、開幕延期を訴えるにあたり、労組選手会としての被災者支援プランを提案できていたはずです。そして、プロ野球選手として、この状況で何が「できるか」を真剣に考えて交渉の場に臨んだはずです。「できないこと」でなく「できること」を、個人レベルでなく団体として考えたはずです。そもそも公益法人選手会と組織として併存しているのです。試合に限らず、「選手会」として、この2週間にできることは、きっとあったはずです。なのにそれができていないから、私は、労組選手会を「労働貴族の特権組織」なんだろうな、と疑わざるをえません。そう疑わざるをえなくなった22日に、私の中で労組選手会は「終わった」のです。 *********** この稿の最後に、巨人・滝鼻オーナーの22日の発言を引用します。 私は、22日の節電啓発担当相の「仕分けパフォーマンス」に、プロ野球ファンとして強い嫌悪感を示す立場です。私は、節電に関係ない開幕日を「お上」に指導してもらいたくありませんでした。「選手会の声はファンの声」などと決めつけてもらいたくありませんでした。少なくとも私の声ではありません。そして新井選手には、それで感動してもらいたくなかった……。 私は巨人ファンでありません。アンチ巨人であり、アンチ・ナベツネです。だけど、今回の騒動で唯一、自らの立場にブレがなかった滝鼻オーナーを「偉い」と思います。言葉遣いは少々乱暴でしたが、立場として、間違った発言をしているとは一度たりとも思えませんでした。結局は彼だけが、プロ野球界全体を背負って「いまできることをやろう」と主張し続けていました。事が収束した今、引用した以外の発言も含めて、ぜひ冷静に読み返していただければと思います。 「それ(29日開幕)は動いていないのではないか。開幕は政府が決めることですか? 節電してくれというのは政府が言うことだろうが、開幕を何日にしろというのはお上が決めることか。日程はわれわれが決めること」 「こういう重大な時期だし、国難という言葉も使われる。それをしっかりと受け止めて週末(26日)の会議で議論する」 「パが先行していろいろなことを決めているようですが、そうはいかないと思います。交流戦の日程もどうなるかわからない。交流戦はもういらない、と(パが)言うならば、それはそれなりの考え方があるだろう」(以上全て、23日付サンスポドットコムより) 開幕時期までを、節電とは関係ないままに行政に委ねたツケは、いつか、きっと球界全体が払わされることになると思います。 そして、労組選手会の選手のバックで仕切っていらっしゃる方には、ぜひ、選手会長を前面に出すだけでなく、ご自身も表に出られるよう進言いたします。今回の新井選手は、私から見ると気の毒でなりません。選手会会長も野球に専念できるような組織にしていただけるよう、切に望みます。選手を使わなければ世論を醸成できないのなら、それはバックの力不足ですよ。選手は野球をする人です。 ********** 今回、労組選手会の件に集中するため、節電等に関する言及をほとんどしませんでした。前稿、前々稿から申し上げておりますが、節電には球界も(もちろん私も)最大限協力すべき、という立場です。ただ、強制的な「全面的にドームを使うな」論には必ずしも与しませんが。 ご批判もあるかと存じます。これまで同様、ご意見にはできるかぎりお答えする所存ですが、明日以降になりますことをお許しください。 まとまりなく長いだけの拙稿をお読みいただいた方、ありがとうございました。
posted by dorafankevin |02:43 |
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今こそ井端? がんばれプロ野球! 【野球好きが語りたい】
開幕日がようやく決まりましたね。 「セリーグ白旗」っていう表現が、少々、違和感があります。 選手会長の新井さん、お疲れ様でした。 あとは、球界一丸となって、困難に立ち向かっていくだけですね。 球界だけに限らず、いろいろな産業で被害が出ていますが、 プロ野球界も、多くの影響を受けますが、乗り越えていってほしいものです。 是非、創意工夫を。 野球人は野球をすることが仕事!というスタンスは変わっていないのですが、選手会長の新井さんが、どう考えているか気になっていることがあります。 社団法人の選手会理事の
被災者感情は重要でなかった? 【或る野球ファンのひとりごと】
昨日予想したとおり、大方パリーグ案の丸呑みで開幕問題は落ち着きましたね。 延長戦のルールは節電を考えれば、試合時間が短縮できる可能性が高いセリーグ案の方が良いとも思うのですが、これが「時の勢い」というものなのでしょう。 そもそもの発端として、選手会が開幕延期を要請した理由は、 ・選手のモチベーションの低下で野球どころでない ・被災者感情を考えると申し訳ない ・本拠が壊れ修復に時間がかかる楽天やロッテを含めて、12球団足並みそろえて開幕したい。 というあたりが主で、電力問題はこの後出てきて大きくクローズ
[プロ野球]3日続けてこんな話題 【日常ツバメガエシ】
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120%リアル野球バカの主張 【陽留図書館(ひだまりとしょかん) 館主日誌】
昨夜、セ・リーグが25日、予定通りの開幕を正式に決めました。 がしかし、早速お上からクレームが。 「お上の意見には従う」といってしまった手前、中止はほぼ決定的だと思いますが、どうでしょうか? さて、昨夜ボイスで「思う
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労組選手会に思う
コメント投稿者ID : OOH00003021
本当に仰るとおりですよ。
個人的には 自粛ムードが 消費減退に繋がると
最悪の人災に繋がる恐れを危惧しているんですがね。
(直接の震災被害よりも 恐らく今の電力不足 及び自粛による経済活動の自粛の方が 金額的にもより深刻で甚大な被害であると思いますから)
当初の判断は 経営的には 確かに間違いではないんですよ。ただ 結果としてであって 過程が大間違いなのが問題であって…。
(ここいらはライブドア事件等と似てるかもしれませんね。 あれも メディアは腐ってるのは事実でしたか 糾弾の過程・方法を誤った結果です)
個人的な意見なら 無駄な講釈はせず 観客の安全と補償だけを主張し
周辺交通路の 3~5営業日の 地震災害等々の影響が見られなくなったら 再開する…なんてのでも良かったと思いますが。
興行主として 何を責任と見るかを考えた際には
仮の話としても 18日の時点で A案(3/29開催)B案(4/12)とした上で 上記のラインで交渉すれば
大した問題点もならなかったはずです。
そして 選手会は 過程は悪くないですが その先が無いのが 問題であって…。
そもそも論で言うなら どちらも 交渉の席に着けるような 状況でも存在でもない事が良く解るんじゃないでしょうかね。
お互いの興行上のコンセンサスが はっきりしてないから 結果 向き合って交渉することにならずに
選手会側は 左斜め上を観ながら 話をして
経営者側は 下を向きながら 独り言を
マスコミと言う名の愚鈍な大衆は 単に囃し立てる…
そんな 現況があったのだと思うんですよ。
実際に労組の現場に居られた方には 釈迦に説法でしょうが
基本的には お互いが 言いたい事だけを言うのは 交渉でもなんでも無いという事なんですよね。
経営者側は どうしてそういう判断で 方針で 行うのかを 有機的に説明する義務はある訳で
一方で
労働者側は 待遇の問題だけではなく 経営者の視点で どういった役割を果せるのか? またその観点での問題点は?
と言った 最低限の 言ってみれば ルールがあるのが 常識だと思うんです。
この 当たり前の物が 双方に欠落していたからこその今回の騒動でしょう。
報道の姿勢や もって行き方に数々の疑問点や
日本の商慣習の 問題点『利益相反行為』等々
様々な問題点も 今回露呈するような気もしますね。
序でに言うなら 日本には 山ほど地方球場がありますが
その殆どが プロの興行に適用するには 不適切だと言う残念な話も出てきました。
縦割り行政の 問題点や昭和の負の遺産と言う物に対して考察する 良い機会であるのかもしれません。
まぁ 色々と 今回の震災については 個人的には勉強になったと思います。
頭で考えることと ココロで考えること。
これが 人間でしょうが どちらが先に立つかで 見えるものまで違うんでしょうね。
人それぞれの 真実。
今回ほど それぞれの真実について 考えたことはないと思いましたね
posted by たつま | 2011-03-25 05:24
労組選手会に思う
コメント投稿者ID : OOH00026477
主様の意見を読んでまさに我が意を得たりという感じです。
一昨日は東京ドームに対する懸念を書かれておりましたが、確かにその通りだと思います。
いあわゆる延期派の人にはこのような分析が見られないのですよね。
そして本日は組合にかんする記事ということで一言コメントをさせていただきます。
組合に関する分析は私もほぼ同じ琴を思っていました。
曰く「責任逃れだろう」と。
もっとも主様のような⑤に冠する支店は思いつきませんでしたが。
後組合内部での意見集約もきちんとできているのかが個人的には気になります。
特に③の点ですが、投手の分業制が確立されている現在、ダブルヘッダーで一番ダメージを受けるのは、中継ぎ、抑え投手でしょう。
1日2回登板という事態が十分予想されるのですから。
それに思いが至れば軽々しくダブルヘッダーなんて言えないと思います。
そして今回の発言により、仮に彼らが酷使により故障したとしても球団としては選手会が言ったからということになるでしょう。
そうすると新井選手は少なくとも一部の組合員にだけ過重な負担をかけることを、彼らに相談することなく決定したのではないかと思います。
これでははっきり言えば組合委員長としては失格と言われても仕方がないと思います。
posted by 通りすがりの巨人ファン | 2011-03-25 07:34
労組選手会に思う
コメント投稿者ID : OOH00026477
連投失礼します。
自分の投稿に誤字がありましたので訂正させてください。
「琴」→「事」
「支店」→「視点」
posted by 通りすがりの巨人ファン | 2011-03-25 07:38
労組選手会に思う
コメント投稿者ID : NID00000944
生きてきた中で、これほど「われわれ」対「彼等」という枠組みが視野を狭くすることを思い知らされたことはなかったですね。
個人的には、選手会に何らかの対案が欲しかった。専門知識を持つ経営側から見ればハナで笑いたくなるような非現実的なものでもかまわない。それが間違っていると強く思うなら「こうすればいいんじゃない?」くらいは思いつくものだと思います。
「20連戦、ダブルヘッダーも辞さない」と言っていましたがこれで怪我して公傷を主張しても「あなた達が望んだ日程でしょう?」で終わりですよ。
結局、この問題では、あらゆる当事者から「出来るところで」「出来るときに」やるべきという意識のどこかが抜け落ちていたようで残念な気持ちでもあります。
最後に嫌味を一言。
>「選手会の声はファンの声」
じゃあ私は野球ファンじゃなかったんですね。知らなかったわぁ。野球がなくなったら生きていけないと真剣に思うときもあるほど野球を愛しているんですがねえ。
posted by 頭文字KY | 2011-03-25 07:43
労組選手会に思う
コメント投稿者ID : OOH00019830
全く同感です。
巨人の経営陣も腸が煮えくり返るような思いでしょうが、これ以上正論を訴えたら、更なる世論のヒートアップを招き、逆に球団経営を圧迫することに繋がると考えたのでしょう。
子供じみた主張を繰り返す選手会とは違う、大人の判断だと思います。
今後も核心を突いた記事を期待しています。
posted by mulholland20 | 2011-03-25 08:55
労組選手会に思う
コメント投稿者ID : OOH00006948
こう思っている方がいらっしゃって、本当に救われる気持ちです。
巨人ファンとして今回の事は率直に憤慨したいです。
本当のところなら、両リーグと選手会が一丸となって取り組むべき事なのになぜか意見の押し付け合いになった事は標榜する足並みをそろえてという事に反していると思います。
そもそも、開催日程をめぐって全体会合さえないのですから。
やることの順番が違うんですよ。まず12球団で意見を調整してそれから開催日を決めてこそ本当にファンのための野球になるんじゃないでしょうか。
posted by ドクトルK | 2011-03-25 10:50
労組選手会に思う
コメント投稿者ID : OOH00026533
一連の内容をざっくり読みました!
概ね同意見です!
ただ、どんな時代もこの国では多数派になれない意見ですよね。
でもって、点数稼ぎにでてきた某大臣なぞはその国民が選んだ人ですから。(笑)
プロ野球選手も野球が上手なだけで、価値観や論理的思考能力においては、国民全体と同じ比率になるのではないかと。
経営者の皆さんは伊達じゃないってことなんでしょうが、国民性を考えれば予想できた結果とも思えるのでやり方を間違えたってことだと思います。
posted by ぜあす。 | 2011-03-25 14:15
労組選手会に思う
コメント投稿者ID : OOH00008575
プロ野球の開幕が問題になって、色々とブログを拝見しましたが、こちらのように理路整然とした意見は初めてです。
全く同意です!
今回の決定で、今シーズンの東京ドームでの野球開催は、不可能でしょう。同様に、西武ドームでも厳しいと思います。いくらデーゲームでも、西武ドームで「無照明」は厳しいでしょうし、下手をすれば「選手の怪我」に繋がります。4月12日だろうが、3月29日だろうが、その状況に変わりはないはずです。そこは誰もが分かっているはずです。電力問題が、画期的に変化するならば別ですが…。それは無理でしょうから…。
今回の騒動で、どうして選手会から「どうやったらできるだけスケジュール通りに野球ができるのか?」と言う提案は全くありませんでした。
一野球ファンとして、個人的にはセ・パ同時開催にこだわる必要性は全く感じません。どなたかも書いていましたが、「選手会の意見がファンの意見」ならば、私もファンを止めなければいけませんね…。(笑)
実は、私の住んでいるのは、都会から遙かに離れた「地方」で、プロ野球の試合は地元の球場で年に1~2回ほどしか開催しません。
この機会に、地元の市役所に「球場を楽天や巨人に優先的に貸したらどうか?」と言う投書をしましたが、「なしのつぶて」ですね…(笑)
いずれにしろ、「4月12日同時開幕」で決着しましたが、東京ドームと西武ドームの使用問題は、全く解決していません。
そして、この調子でいけば、東京ディズニーリゾートやその他の娯楽施設も再開園はできないでしょう…。「東京ドームはダメで、TDLはOK」なんていう理論は、全く通じないでしょうから…。
話はずれてしまいましたが、とにかく今回の騒動は何となく釈然としません。特に選手会から「野球で元気づけたい!」と言う声が全く聞かれなかったこと…。「甲子園でプレーしている高校球児のプレーは元気が出るけど、プロ野球をやるのはけしからん」と言う事は、絶対にないはずだったのに…
posted by アンチ巨人のイーグルスファン | 2011-03-25 14:50
労組選手会に思う
コメント投稿者ID : ELG00026546
まったくもって、同意見です。
「被災者への配慮」「電力不安」に基づく感情論のみを錦の御旗のように掲げ、
労使交渉であるべきテーブルに、何らの代替案も裏付けのある反論も持って
こなかった選手会は、「終わった」としか思えません。
ナベツネは論外としても(苦笑)、主犯格と世間的に目されている巨人を筆頭
としたセ・リーグの主張は、「強行」という印象を必要以上に与えてしまった
こと以外、非常に筋の通ったものであったはずです。
経営側は、リーグがリーグとして成り立つことを最優先に、電力不安等に可能
な範囲の配慮をしつつ、興行面・営業面の痛みは痛みとして受け入れる提案を
しました。
翻って、選手会側からは、当然起こりえる球団の経営問題に何らの言及もなく、
また自らの年俸に対する譲歩(削減やむなし)もなく、ひたすら世論の風向き
だけを気にしたような「耳障りの良い」言葉しか聞こえてこなかったように思
います。
夏場、そして万一冬場に差し掛かった際の電力問題や、交通網等インフラの状
況を棚上げしたとしても、西日本のフランチャイズ以外は地方の小さな球場で
しか開催できないとなれば、当然動員は落ち、収入も激減するでしょう。
そうでなくても、この不景気で球団経営は厳しいところ。選手会側の主張(に
もなっていませんが)を総合すれば、
・雇い主である企業グループ(球団および関連産業)には営業活動の徹底した
縮小を強要しつつ
・その利益に基づく社員(選手)は報酬の一部返上すら口にしていない
(全日程を無理をしてでもやり遂げる=報酬カットの理由とさせない)
ようにしか、到底思えません。
スポーツ選手として以前に、「企業の一員」としての視点がまったくない「労
組としての選手会」が「勝利」してしまったことは、間違いなくプロ野球界に
とって大きな足かせになることでしょう。
前選手会長・宮本(ヤクルト)16日の発言
「復興が見えた時に(被災者を)勇気づけようと言うのはいい と思うが、
今、野球で勇気づけようというのは思い上がり」
現選手会長・新井(阪神)24日の発言
「真剣に野球をする姿で、被災者の方々を少しでも勇気づけられるようにしたい」
感情論に基づく主張にすら筋を通せない(だから感情論なんでしょうけれど)
選手会には、本当にガッカリです。
posted by いち野球ファン、そして巨人ファン | 2011-03-25 16:31
労組選手会に思う
コメント投稿者ID : OOH00021529
コメント失礼します.
このブログに自分が言いたいこと以上の内容が書いていました.
私も何故12日なのか,何時ファンの意見をとっていたのかなど選手会の動きに多くの疑問がありました.
まぁ決まってしまったんで球界関係者には無事シーズンを終えるよう頑張ってほしいです.
特に滝鼻オーナーの発言には同意ですね(アンチ巨人ですが).
選手たちに「覚悟」があるのか.夏場や日程消化のためのシーズン終了間際,終了後の契約更改などで判断できるかもしれませんね.
posted by chamali | 2011-03-25 16:36
労組選手会に思う
コメント投稿者ID : OOH00006948
今回の件では巨人ファンとして強く心を痛めていましたが、管理人さんの記事を見て救われた気持ちになりました。
本当にありがとうございます。
滝鼻オーナーだって球団経営者としてやるべきことをやっただけですから、それが無理だとわかった以上、これ以上の混乱も困るのは最後にはファンになるわけですから英断だと思います。
解ってくれる方がいることで、まだまだ野球ファンでいられる、そんな気持ちになりました。
posted by ドクトルK | 2011-03-25 16:37
労組選手会に思う
コメント投稿者ID :
>管理人さん
すいません、最初の記事がはじかれたと思い書き直して送りましたが、ちゃんと書きこまれていたので余計な事をしてしまいました。
連投すいません。
posted by ドクトルK | 2011-03-25 16:44
Re:労組選手会に思う
コメント投稿者ID : cheki
はじめまして。広島在住のカープファンです。
今、世間一般では巨人一球団が悪者にされてますが、私の愛する広島も当初から主張を変えなかった悪者です。
安全が確保されるならばやるべきだと。
だから広島の主張もちょっとは認めてくれますか。
巨人は五月六月の東京ドーム開催はどうしても譲らないでしょうね。その時開幕延期派の人はなんて言うでしょうか?
ちょっと楽しみです。
それから今シーズン終了後は、ポスティング移籍が増えるだろうなあ。
開幕延期派の球団はそんな事も考えたのかもしれません。
あくまでも想像です。
怪我人も増えそうですね。
posted by 鯉の滝登り | 2011-03-25 17:17
労組選手会に思う
コメント投稿者ID : dorafankevin
たつま様
コメントの投稿、ありがとうございます。
>個人的には 自粛ムードが 消費減退に繋がると
最悪の人災に繋がる恐れを危惧しているんですがね。
(直接の震災被害よりも 恐らく今の電力不足 及び自粛による経済活動の自粛の方が 金額的にもより深刻で甚大な被害であると思いますから)
まさに私も、そのように思います。とにかくそうならないよう、一人ひとりがすべきことを(節電とは別のところで)していかないと、ですね。
>仮の話としても 18日の時点で A案(3/29開催)B案(4/12)とした上で 上記のラインで交渉すれば
大した問題点もならなかったはずです。
ですね。「通常に開幕すべき」と考えていたファンも、開幕延期に絶対反対ではなかったでしょうし。
>基本的には お互いが 言いたい事だけを言うのは 交渉でもなんでも無いという事なんですよね。
そうですよね。結局双方が一方通行の主張をぶつけ合っていただけで……。その点は、もちろん球団側にも大きな問題はありました。
>報道の姿勢や もって行き方に数々の疑問点や
日本の商慣習の 問題点『利益相反行為』等々
様々な問題点も 今回露呈するような気もしますね。
野球に限らず、今後は様々なところで出てくるだろう、
と思っています。
>頭で考えることと ココロで考えること。
これが 人間でしょうが どちらが先に立つかで 見えるものまで違うんでしょうね。
人それぞれの 真実。
今回ほど それぞれの真実について 考えたことはないと思いましたね
私も、今回のことでさまざまに勉強しました。そして、この場(SN+)での多くの方のご意見を拝読し、「人の意見を聞くこと」と「自分の意見を表明すること」について、深く考えさせられた次第です。
posted by kevin | 2011-03-25 19:17
労組選手会に思う
コメント投稿者ID : dorafankevin
通りすがりの巨人ファン様
コメントの投稿、ありがとうございます。
>後組合内部での意見集約もきちんとできているのかが個人的には気になります。
この点、非常に気になっています。どんな組織でも「声の大きい人」の主張が通りがちですから(=じつは数の多少ではなかったりします)。
一見、筋の通っているような意見が、発言力の強い人から出ると、その発言への検証がなんとなくなされなくなってしまったりもしますしね。今回の場合、たとえば某OBとか(苦笑)。
>そして今回の発言により、仮に彼らが酷使により故障したとしても球団としては選手会が言ったからということになるでしょう。
そうならなければいいのですが……。まぁ、そうならないくらいの「大人」さは、球団にあると信じたいですけどね。まずなにより、故障者が実際に増えることのほうが心配です。
posted by kevin | 2011-03-25 19:27
労組選手会に思う
コメント投稿者ID : dorafankevin
頭文字KY様
連日のコメントのご投稿、ほんとうにありがとうございます。
>専門知識を持つ経営側から見ればハナで笑いたくなるような非現実的なものでもかまわない。それが間違っていると強く思うなら「こうすればいいんじゃない?」くらいは思いつくものだと思います。
ですよね。ほんとうにそう思います。なぜ「4月12日まで延期をして、その間に何をしたい」という提案が最後までなかったのか……最初に出せなかったから、最後まで出せなくなってしまったんでしょうけどね(余計混乱しかねないので)。その点でサッカー選手に負けたかな、という印象を私は持っています。勝ち負けではありませんけど。
>「20連戦、ダブルヘッダーも辞さない」と言っていましたがこれで怪我して公傷を主張しても「あなた達が望んだ日程でしょう?」で終わりですよ。
これ、「選手会側からとしては禁断の手だよ?」と思います。この考え、労組とか経営とかを別にしても「ありえない」くらいに思います。
>>「選手会の声はファンの声」
>じゃあ私は野球ファンじゃなかったんですね。知らなかったわぁ。野球がなくなったら生きていけないと真剣に思うときもあるほど野球を愛しているんですがねえ。
全く同感です。絶対に許せない発言です。
せめて「選手会の声は国民感情と同じ」くらいだったら、しぶしぶでも納得できたかもしれませんが。
posted by kevin | 2011-03-25 19:40
労組選手会に思う
コメント投稿者ID : dorafankevin
mulholland20様
コメントの投稿、ありがとうございます。
>巨人の経営陣も腸が煮えくり返るような思いでしょうが、これ以上正論を訴えたら、更なる世論のヒートアップを招き、逆に球団経営を圧迫することに繋がると考えたのでしょう。
いろいろ書いてしまいましたが、返す返すも、ナベツネ発言は不用意でしたね。あれで全てが台無しになったことは、否めないのが悲しいところで……。オーナーは滝鼻氏なのだから、ナベツネは表に出なければよかったのに……と。
>今後も核心を突いた記事を期待しています。
お褒めいただいて恐縮至極です。でも、カッコつけてはいますが、感情的な文章だし、まとまりもないしで……。難しいですね、誰かに何かを伝えることって。
posted by kevin | 2011-03-25 20:20
労組選手会に思う
コメント投稿者ID : dorafankevin
ドクトルK様
コメントの投稿、ありがとうございます。
>巨人ファンとして今回の事は率直に憤慨したいです。
>本当のところなら、両リーグと選手会が一丸となって取り組むべき事なのになぜか意見の押し付け合いになった事は標榜する足並みをそろえてという事に反していると思います。
巨人ファンの方が、今回、昨日の決定まで発言ができないくらいの雰囲気だったことを、ただ「なんだかなー」と思っていました。世論って、ほんとうに怖いです。
私は中日ファンですが、観戦していてイチバン盛り上がるのは、やっぱり(というかなんというか)巨人戦なんです。
チームとしての野球観が、2チームで(誰が監督でも)際立って違うので、試合がおもしろいんですよ、私の場合。
そういう意味でアンチ巨人なのですが。
>そもそも、開催日程をめぐって全体会合さえないのですから。
>やることの順番が違うんですよ。まず12球団で意見を調整してそれから開催日を決めてこそ本当にファンのための野球になるんじゃないでしょうか。
そうですよね。全体会合がNPBでも選手会でも行なわれなかったことって、けっこう問題だったのかもしれませんね。
posted by kevin | 2011-03-25 20:30
労組選手会に思う
コメント投稿者ID : dorafankevin
ぜあす。様
コメントの投稿、ありがとうございます。
>でもって、点数稼ぎにでてきた某大臣なぞはその国民が選んだ人ですから。(笑)
そうなんです。じつは昨年の参院選で彼女、トップレベルの表を集めたんですよね。政治家からすれば、それが自らの発言への自信のバックボーンになっているわけだし……。
>プロ野球選手も野球が上手なだけで、価値観や論理的思考能力においては、国民全体と同じ比率になるのではないかと。
>経営者の皆さんは伊達じゃないってことなんでしょうが、国民性を考えれば予想できた結果とも思えるのでやり方を間違えたってことだと思います。
球団首脳は、とにかく初動が甘かったと思います。それは、どんなに彼らに理があっても、甘受しなくてはならないことと思います。私も彼らを擁護しつつも、それを忘れてはいけませんでした。ご教示ありがとうございます。
posted by kevin | 2011-03-25 20:38
労組選手会に思う
コメント投稿者ID : dorafankevin
アンチ巨人のイーグルスファン様
コメントの投稿、ありがとうございます。
お褒めいただいてしまいましたが、私、全然理路整然ではありません。たいへん恐縮です。
>今回の騒動で、どうして選手会から「どうやったらできるだけスケジュール通りに野球ができるのか?」と言う提案は全くありませんでした。
せめて、「延期している間に選手会として何をする」って言ってくれればよかったのに、と思っています。練習することは否定しませんが、選手会としての活動は示してほしかったな、と思います。
>この調子でいけば、東京ディズニーリゾートやその他の娯楽施設も再開園はできないでしょう…。「東京ドームはダメで、TDLはOK」なんていう理論は、全く通じないでしょうから…。
変な予測はしたくないですが、これから娯楽産業は、悲しいけれど倒産や廃業が相次ぐかもしれません。そうならないことを祈るばかりです。
TDLはTDLで大変ですから、早く復活してほしいなと私は思っていますが……。22日の節電啓発担当相の態度からすると、「TDLはOK」とするわけにはいかなくなってしまったかもしれませんね。あそこはあそこですごく大きなスケールの「リゾート・シティ」ですから……。
>「甲子園でプレーしている高校球児のプレーは元気が出るけど、プロ野球をやるのはけしからん」と言う事は、絶対にないはずだったのに…
選抜大会を嬉しく観る人もいれば「それどころではない」人もいる。プロ野球を喜んで観る人もいれば「それどころではない」人もいる。そうやって、例年あるべきものが同じようにあるように、みんなで努力していければいいんですよね。本来はただそれだけなのに、と私は思っています。過酷な状況であればあるほど、「娯楽がある」って重要ななはずなんですよね。
posted by kevin様 | 2011-03-25 20:56
労組選手会に思う
コメント投稿者ID : dorafankevin
いち野球ファン、そして巨人ファン様
コメントの投稿、ありがとうございます。
拙稿にご賛同いただいたこと、心より恐縮に存じます。
>ナベツネは論外としても(苦笑)、主犯格と世間的に目されている巨人を筆頭
としたセ・リーグの主張は、「強行」という印象を必要以上に与えてしまった
こと以外、非常に筋の通ったものであったはずです。
本来は筋が通っていたんですよね。中日球団代表の「やめる理由がない」発言にしても、ほんとうに、やめる理由はなかったのだから、問題はなかったはずで。それが戦後の脈絡をすっ飛ばして強い言葉として報じられるから、バッシングが起こるという……マスコミは怖いと、強く思いました(私もマスコミの片隅の人間ですが)。
>・雇い主である企業グループ(球団および関連産業)には営業活動の徹底した
縮小を強要しつつ
・その利益に基づく社員(選手)は報酬の一部返上すら口にしていない
(全日程を無理をしてでもやり遂げる=報酬カットの理由とさせない)
たしかに、そう思えてしまうところに(選手一人ひとりの本心はもっとピュアだと信じていますが)、彼らの交渉上の傲慢さを感じてしまうんですよね。
> 前選手会長・宮本(ヤクルト)16日の発言
「復興が見えた時に(被災者を)勇気づけようと言うのはいい と思うが、
今、野球で勇気づけようというのは思い上がり」
> 現選手会長・新井(阪神)24日の発言
「真剣に野球をする姿で、被災者の方々を少しでも勇気づけられるようにしたい」
>感情論に基づく主張にすら筋を通せない(だから感情論なんでしょうけれど)
私は、宮本選手については「野球をさせてくださいと云々」旨は間違っていないとも思いますが、ご指摘の部分は「“復興が見えた時”って、ほんとうに4月12日でいいの? 12日に復興が見えてなかったらまた延期を主張するんですね?」という印象です。新井選手には、一選手としてお気の毒に、としかいいようがありません。昨日の発言が彼自身の素直な気持ちなのだとしたら、これを言ってはいけないと立場上自粛していたのかも……と、かわいそうになりました。
私の中では、選手会の主張を作り上げたのは新井選手ではない、と、なんとなく思っています。
posted by kevin | 2011-03-25 21:19
労組選手会に思う
コメント投稿者ID : dorafankevin
chamali様
コメントの投稿、ありがとうございます。
>まぁ決まってしまったんで球界関係者には無事シーズンを終えるよう頑張ってほしいです.
ほんとうに頑張ってほしいし、故障しないでほしいと思います。
>選手たちに「覚悟」があるのか.夏場や日程消化のためのシーズン終了間際,終了後の契約更改などで判断できるかもしれませんね.
どちらが先にギブアップするかの、消耗戦にならないことを祈るばかりです。
posted by kevin | 2011-03-25 21:29
労組選手会に思う
コメント投稿者ID : dorafankevin
鯉の滝登り様
コメントの投稿、ありがとうございます。
>今、世間一般では巨人一球団が悪者にされてますが、私の愛する広島も当初から主張を変えなかった悪者です。
>安全が確保されるならばやるべきだと。
>だから広島の主張もちょっとは認めてくれますか。
そんな……懺悔(?)されることはないと思います!
広島球団も、(私の応援する)中日球団も、基本姿勢はブレなかったと思っています。
「安全が確保されるならばやるべき」っていうのは、最初からのセ球団のスタンスで、それは間違っているわけではないですよね。
巨人は「悪者」になることも進んで背負っていたので(巨人自体は悪者だと思っていなかったのでしょうが(苦笑))、今回多く取り上げました。
じつは、私、29日のマツダ広×巨戦を購入していたんですよ。マエケン投手が巨人打線からバンバン三振を取るところを見たくて(笑)。なくなっちゃいましたけど(苦笑)。
>巨人は五月六月の東京ドーム開催はどうしても譲らないでしょうね。その時開幕延期派の人はなんて言うでしょうか?
ちょっと楽しみです。
どうなるでしょうね。楽しみ、というか心配でもあります。
posted by kevin | 2011-03-25 21:42
労組選手会に思う
コメント投稿者ID : OOH00026572
あなたの意見に反対します。
今回の開幕問題の焦点は電力問題だけ、です。
その点での不安があまりに多いから
セリーグ、巨人はあれだけバッシングされたのです。
「早く野球を見たい」という気持ちは理解します。
その思いを責める気はありません。
ただ、もし自分が記者なら巨人の経営陣にはこう問います。
「プロ野球とは何百軒もの家、病院の灯りや何十本もの電車と引き換えにしてでも、やらなければならないものなのか」
巨人は延期を訴える人たちを「不謹慎なんて言うな」と切り捨てました。
この件で問題なのは不謹慎厨、自粛厨ではありません。
いたんでしょうが相手にする必要はありません。
その論点のすり替えぶりには怒っています。
東京ドームの経営は大変になるでしょう(個人的にはアトラクションズは再開してもいいと思います)
だが震災で困っているのは、どの業界も同じです。
優良企業の代名詞だったオリエンタルランドだって
半端でなく苦しくなるはずです。
はっきり言えば、娯楽産業は最低限の生活をする上で絶対必要かというと否です。
選手会の言動を批判していますが、今回の震災はプロ野球の優先順位が低いことを自覚しなければいけなくなったほどの状況だということです。(プロ野球なんていらないと言っているのではありません。私も野球は好きです。日常を犠牲にした上でやらねばならない理由はないということです)
選手会にも注文はあります。経営に痛みを強いた以上、年俸でも痛みを受け入れる旨は言うべきでした。
最後にブログ全体を読んで思ったことです。
パリーグが最初から延期を決めたのは愚かな決断ですか?
posted by もと | 2011-03-25 23:24
労組選手会に思う
コメント投稿者ID : OOH00026574
管理人様
私は、巨人ファンですが野球ファンです。
なので、カードによって他のチームの応援もするミーハーなファンです(笑)
(ダル対涌井だ~、とかマエケン投げるんだ~・・・とか)
今回の開幕をめぐる諸問題で、立場によって色々な意見、主張があるでしょうし、それが当然だと思っていますが、全体のいち意見(巨人の予定通りの開幕)のみが間違っていると、多数から非難されるのは絶対に違うと思っていました。
公共の場で不穏当な発言をした人(ナベツネとかナベツネとか・笑)も良くないと思いますが、経営者として間違っているとはどうしても思えないです。
集団の代表はその集団に属する者の利益を守る義務があると思います。それが、経営者なら社員の収入を守る事も、当然の仕事だと思います。
色々な意見の一つでしか無いはずなのに、絶対的な「悪」の様な扱いになっていて、とても悲しかったのですが、管理人様の記事を読んでちょっと救われた気分です。
ありがとうございました。
突然コメントしてしまいましたが、ここ数日の悲しい気分が救われたので、コメントしてしまいました。
長々と失礼しました。
posted by silver | 2011-03-25 23:52
労組選手会に思う
コメント投稿者ID : IXI00026578
通りすがりの阪神ファンです。
ほぼ同意です。
僕もパが発表した4/12の開幕には違和感を憶え、予定通り開幕としたセのの方が納得することができました。
(パの12日開幕はQVCの補修が絡んでるのではないかと推測しましたが。)
当然、アンチ読売の立場ではありますが、今回は滝鼻オーナーが仰る事が正論と思いました。
そして、昨日の清武代表の発言もかなり重みのあるものと受け止めました。
仰る通り削減の可能性は高いと思います(11/11より台北でアジアSがあるのでそれまでには日本一を決めるはずです。)が、ほんとに12月までずれ込むのであれば、給与がでない12月の試合、戦力外通告の遅れ、トライアウトの遅れなど、選手会側にとって様々な問題を自分達で作ってしまった形になりますね。
それと、
>選手会長を前面に出すだけでなく、ご自身も表に出られるよう進言いたします。
某スポーツ紙では、松原事務局長?が「どうしても12日同時開幕に拘っているようだ」とコメントしてました。
事務局の発言とは思えませんでした。
posted by LARK31 | 2011-03-26 00:03
労組選手会に思う
コメント投稿者ID : IXI00026580
結局、経営側も選手会側も、「NPBがプロスポーツのすべて」という思い込みがあったのではないでしょうか。
私はそもそも、「公式戦全試合チャリティー」という看板に疑問を持っていますし、レギュラーシーズン+CS+日本シリーズと全部悲壮感が漂う試合を見たくないです。開幕前はチャリティー試合として、普段はあり得ない組み合わせで試合を行い、そこに選手は手弁当で参加。公式戦開幕後は公式戦を通常の経済活動として行う(募金箱も置くなというのではありませんのであしからず)。チャリティーマッチで時間を稼いでいるときに、裏で経営側は今シーズンの運営の着地点を探るという方法が取れなかったのかな、とも思います。
他方で、セリーグが「通常通りの行事進行」にこだわっている間、サッカー協会はマニアがよだれをたらしそうな選手をかき集めてチャリティーマッチを企画し、あっという間に「ちょっとスポーツ好き」な人たちの耳目を集めてしまいました。そこに後出しで日程を合わせてきたら、今迄の行状から、下種な勘繰りをされてしまっても致し方ないのではないでしょうか。
29日のサッカーのチャリティーマッチの参加選手を見るにつけ、「MLB日本人選手対NPB選手のチャリティーマッチを企画する人が現れなかったのかな」と残念でなりません(実現しなくてもいいんです。非常時には非常時なりの企画があったっていいじゃないですか)。
posted by むら | 2011-03-26 00:19
労組選手会に思う
コメント投稿者ID : dorafankevin
もと様
コメントの投稿、ありがとうございます。
反対のご意見を賜わりました。考えの違いは平行線のままになるかもしれませんが、私の考えを、以下にお答えしたく存じます。
>今回の開幕問題の焦点は電力問題だけ、です。
その点での不安があまりに多いから
セリーグ、巨人はあれだけバッシングされたのです。
最終的に、その問題になっていったことは私も承知しています。
ただし、開幕問題が論じられた最初の地点においては、電力問題とは違うことが争点になっていたことは、ネット上等で、当時球団側と選手会との間で何が語られていたかの報道をお調べいただければ、お分かりになるかと思います。その後の過程で計画停電が現実化し、世論がドームの電力大量消費問題に注目。これと開催日問題が混同(4月12日に開幕しようと3月中開催だろうと、蓄電できない「電力の問題」とは本来関係がない)されてしまったことに、私が指摘したい問題の一点があります。
私は今回の論でも最後に述べましたように「節電には球界も最大限協力すべき。」という立場です(ただ、強制的な「全面的にドームを使うな」論には必ずしも与しません)。そして、ともすれば一般企業以上の「40%節電」を自ら宣言した東京ドームとセ・リーグ(あるいは巨人)に一定の評価をすべきだったと思っています。それを節電担当相に否定されて、さらなる節電対策を講じつつ開催への道を探ったことも、特段問題は無いと思っています。
もと様と、ここは永遠に一致しないかもしれませんが、私は「あらゆる娯楽産業は、現時点で排除されるべきでない」という立場です。なので、節電対策を考えながら行政から一方的に閉鎖に追い込まれようとしている東京ドームは、「かわいそう」と思っています。
>「プロ野球とは何百軒もの家、病院の灯りや何十本もの電車と引き換えにしてでも、やらなければならないものなのか」
もちろんです。しかし、それはプロ野球だけに被せる問題ではなく、全ての「産業」にシェアさせるべき問題となると私は思っています。除外対象は「医療」「交通」と一部の「報道」だけになるかもしれません。家庭を野球によって停電させることがあってはいけません。でも、東京ドームの電力消費量が、計画停電にどれほど影響があるのか、ただその消費量だけで判断すべきではない、と私は考えています。問題があるなら、ドームを使用しないことに私はなんの異存もありません。それでも、影響が無いときには、ときには使ってもいいのではないかと思います(もちろん節電しながらです)。
一つ、ドームの電力問題で言えることは、節電担当相も、ドームの電力消費が数値的にどれほど問題があるか、知っていはいなかったのです。だから、ドーム側の節電目標に科学的根拠を求めたのです。つまり、彼女は、ただ「印象」だけでドームの閉鎖を求め、それを節電啓発の「象徴」にしようとしたのだと思っています。その行いが正しいと、私には思えません。彼女こそ、「自粛ムード」の醸成者だと、私には思えてしまいます。
>はっきり言えば、娯楽産業は最低限の生活をする上で絶対必要かというと否です。
私はそこだけは、もと様に絶対に同意できないことをお許しください。娯楽産業は「人の心」に作用する産業です。それがなくなったときは、東京は終わりになると、本気で思っています。また、娯楽の範疇は人によりさまざまです。誰かにとっては娯楽のことが、他の誰かにとっては娯楽でないこともあります。それを特定のものだけ選別されるようなことにならないためにも、全ての娯楽は排除されてはならないと思うのです。
>選手会の言動を批判していますが、今回の震災はプロ野球の優先順位が低いことを自覚しなければいけなくなったほどの状況だということです。
プロ野球の優先順位が低くなったと選手が自覚することはあったかもしれません。ただ、もしそうならば、「優先順位の低い野球選手」という職業につく人の集まりである選手会が、「野球を捨てて被災地のために選手会として何をするか」を球団に提案していなくてはならなかったと思うのです。「開幕をパ・リーグに合わせて遅らせる」とうのは、「優先順位の低さ」を自覚した上での行動の理由付けとしては、私は弱いと思いました。
>選手会にも注文はあります。経営に痛みを強いた以上、年俸でも痛みを受け入れる旨は言うべきでした。
そうかもしれません。私は自分たちの年俸を差し出すときには、試合数の削減を選手会から提案するときの必須事項かと思っています。それができなかったから、現在の「全カード消化」という無理がまかり通っているのだろうとも。
>パリーグが最初から延期を決めたのは愚かな決断ですか?
全くそうは思いません。決定の時点で楽天の代替球場は決まっておらず、マリンスタジアムもいつ使えるようになるか……という状態です。また、このときに西武ドームの問題は、それほど問題になっていませんでした。停電問題は、パ・リーグの決定時点ではいまだ重要な問題点ではありませんでした。
野球場が二つ使用不可能だったパ・リーグと、とりあえず全球場が使用可能だったセ・リーグとでは、全く状況が違っていたのです。であればこそ、諸問題解決のための期限を設定する意味合いも込めて開幕日を決定したパ・リーグは、愚かなわけがありません。
posted by kevin | 2011-03-26 02:49
労組選手会に思う
コメント投稿者ID : dorafankevin
silver様
コメントの投稿、ありがとうございます。
>公共の場で不穏当な発言をした人(ナベツネとかナベツネとか・笑)も良くないと思いますが、経営者として間違っているとはどうしても思えないです。
集団の代表はその集団に属する者の利益を守る義務があると思います。それが、経営者なら社員の収入を守る事も、当然の仕事だと思います。
ナベツネには「まったくほんとに…」な気分の方が多いと思います。でも、経営者としは間違っていないですよね。「同じ屋根に下にいる」人たち(巨人の選手も含めて)は、彼を嫌いにはなれないんじゃないかな? なんて思います。
とはいえ、ひどいことばっかりやってますから、そろそろ隠居してもらわないといけないかな、とも思いますが。
>色々な意見の一つでしか無いはずなのに、絶対的な「悪」の様な扱いになっていて、とても悲しかったのですが、
それでも責任者の発言なので、重いですよね。その「重さ」を、リーグ理事長とか、あるいはコミッショナーが、ちゃんと自分のものにしくれると、いいのにな、と思っています。
posted by kevin | 2011-03-26 03:16
労組選手会に思う
コメント投稿者ID : dorafankevin
LARK31様
コメントの投稿、ありがとうございます。
>(11/11より台北でアジアSがあるのでそれまでには日本一を決めるはずです。)が、ほんとに12月までずれ込むのであれば、給与がでない12月の試合、戦力外通告の遅れ、トライアウトの遅れなど、選手会側にとって様々な問題を自分達で作ってしまった形になりますね。
たしかにアジアSがありましたね。参加を辞退するのかしないのか興味深いですね。またご指摘のように、シーズンオフをどうするのかっていのは、凄く大きい問題がありそうです。
>某スポーツ紙では、松原事務局長?が「どうしても12日同時開幕に拘っているようだ」とコメントしてました。
誰が、拘ってるんでしょうね。あまり憶測では言いたくありませんが……。
posted by kevin | 2011-03-26 03:24
労組選手会に思う
コメント投稿者ID : dorafankevin
むら様
コメントの投稿、ありがとうございます。
>結局、経営側も選手会側も、「NPBがプロスポーツのすべて」という思い込みがあったのではないでしょうか。
ですよね。それで、あとで経営側はそうでないと気づいた……ってことかな、と私は思っています。
>開幕前はチャリティー試合として、普段はあり得ない組み合わせで試合を行い、そこに選手は手弁当で参加。公式戦開幕後は公式戦を通常の経済活動として行う(募金箱も置くなというのではありませんのであしからず)。チャリティーマッチで時間を稼いでいるときに、裏で経営側は今シーズンの運営の着地点を探るという方法が取れなかったのかな、とも思います。
おっしゃる考え方ができれば、ベストだったかもしれません。そして、そういう提案をするのは、どちらからでもよかったんですよね。私はそれを選手会側から提案できていればファンの受けもよく、今のようなサッカーの後塵を拝しまくることもなかったのに、と思います。
>他方で、セリーグが「通常通りの行事進行」にこだわっている間、サッカー協会はマニアがよだれをたらしそうな選手をかき集めてチャリティーマッチを企画し、あっという間に「ちょっとスポーツ好き」な人たちの耳目を集めてしまいました。そこに後出しで日程を合わせてきたら、今迄の行状から、下種な勘繰りをされてしまっても致し方ないのではないでしょうか。
それでも……選抜大会が甲子園大会で行なわれ、29日にはサッカーが大きく盛り上げることもすでに明らかな状況でプロ野球ファンは指をくわえてるだけってのは、なんか「こんなはずじゃなかったのに」って気持ちになってしまいます。
posted by kevin | 2011-03-26 03:45
労組選手会に思う
コメント投稿者ID : EBO00026591
ご意見にほぼ同意です。
自分も同じような意見を選手会に何度も送らせてもらったのですけれど。
ファンの総意、選手の総意という言葉に今回ほどむなしい思いがしたことはありませんでした。
他の意見はもういろいろな方が述べてらっしゃるので、反論があった娯楽産業についての自分の意見です。
娯楽産業なんて、誰が決めるんでしょう。「最低限の生活をする上で絶対必要」なもの?
最低限の生活に必要ないものなんて、数え切れないほどありますよね。おもちゃ、書籍、エンタメ、全部だめ?テレビ番組だって報道以外いらないじゃないですかね。
必要と思われる衣食住に関してだって、お菓子とか、お酒とか食べなくても問題ない食品はいっぱいあります。
その他のものについてもしかり。結局、線引きなんてできないんですよね、誰にも。
必要がある、ないは消費者が決めること。いらないと思ったら、買わない、結局そうなってしまうのでしょう。
いろいろな産業を攻撃している人もいますが、自分はすべての産業について、自分の生活を守るために戦って何が悪いのかと思います。部外者が、お前たちがやっていることは不必要なんて決めつけるなんておかしな話ですよね。
posted by 野球好き | 2011-03-26 09:52
労組選手会に思う
コメント投稿者ID : shin1977
うちのブログにコメントありがとうございました。
トラックバックさせていただきました。
新井選手の件ですが、彼もメディアによって「悪のナベツネに立ち向かった、ファンの支持を背負った正義の選手会長」みたいなイメージを押し付けられ、同情すべき面はあると思います。(しかも某大臣までがそのイメージで絶賛)
とはいえ、開幕延期が決まる前と決まった後で全く違うことを言うことはどうか、とは思います。その人のことを信じられなくなります。
たった今Going!のスペシャルで新井からメールが紹介されていましたが、「被災者のために」という言葉を使ってました。こちらの方が本音とも取れますが、「野球に携わる全ての人とともに」という言葉もありました。この「全て」の中に、今回の決定で経済的損失の大きい、関連企業の人たちのことも入っていることを祈るばかりですが・・・
posted by shin1977 | 2011-03-26 10:39
労組選手会に思う
コメント投稿者ID : IXI00026601
はじめまして。
今回のブログが初めての廻覧です。
概ね同意見のジャイアンツファンです。
既に似たようなコメントが多く出ているので
あえて違う視点で書きたいと思います。
私の父は野球ではありませんが某スポーツ協会に所属しています。プロ野球の延期が正式に決まってからアマチュアの大会も全て「自粛」されてしまいました。
プロ野球と違い青空の観客もわずかな小規模な大会ですら「プロ野球が延期するなら」という理由だけで決まっているそうです。
その中で「小学生大会」は今日から開催するそうです。主催者は「被災は子供達にまで責任を負わせる必要はないし、こういう時にはどのようにしなければならないかを身をもって示す為」というお考えのようです。
今回の騒動で気掛かりなのは、経営陣も選手会側も全て大人の都合ばかりで「野球が好きな子供たち」など幅広い影響があるという自覚がないまま、物事が進んでしまった事が残念でなりません。
復興は長きの月日が必要なのは誰しも理解が出来るはずです。大袈裟かもしれませんが、今の子供たちが今後の復興には欠かせない存在であり、鍵なのかもしれません。(ただえさえ高齢化社会の少子化問題の日本ですからね・・・)
小学生にはまだ理解出来ないかもしれませんが、中学生や高校生は今回の騒動はどのように映ったのでしょうか?未来の野球選手が削がれない様、とくに選手会には「憧れる存在」を示して欲しい限りです。
posted by へっぽこ みねぽん | 2011-03-26 13:45
労組選手会に思う
コメント投稿者ID : NID00000513
合理性の高い内容で、感心致しました。
ただ、社会におけるプロ野球の立場も、論点の中に入れてほしかった、そう思います。
自粛ムードの経済に対する悪影響も理解できます。
ただ、ムード=雰囲気、と言うのは、闇雲に合理性だけで、通常開幕を押し通して、本当に変えられるようなものなのでしょうか?いとも簡単に、災害に対する不安を払拭する事ができるのでしょうか?
自粛ムードには、不安思考から発生した買占め現象を抑制する、と、言う意味合いもあります。つまり、必要以上に買う、と言うことは、実際には、家計を自粛してはいない側面もあると思います。
プロスポーツ界でも、開催の自粛が起きています。
心情的な理由もありますが、スポンサーとの兼ね合いもあるはずです。
仮に、世論や空気を無視し、被災直後でも予定通りに開催すれば、企業イメージを考慮すれば、スポンサーを辞退する企業も出てくるはずです。セが通常開催を強行すれば、看板広告を見せなくしてくれ、と言うスポンサーも出てくるかも知れません。メディアも映像を流さず、スコアと結果だけを伝えるだけになったかも知れません。
その状況になったとしても、プロ野球にとっては、正常な経済活動を行っている事になるのでしょうか?
世論にある程度、沿った形で進めなければ、マスコミも同調できず、人気にも影響することになるかも知れません。それでも、合理性のある主張が常に正しいとなるのであれば、野球関係者の生活のため、世論を無視し、強行開催すれば、今の生活は守られますが、世論を無視したつけが、将来の不安と言う代償になっても、今の合理性を守るため、無視するしかない、と言うことでしょうか?
12日が妥当だと言う空気は、セのごたごたのおかげかもしれません。12日の合理性ある根拠は?と言う質問が聞かれます。2週間経った今でも被災の全容が解明されていない、原発のように次から次と想定しない影響が広範囲に増えている中で、合理性のある根拠を求める事自体がおかしい….、それだけ今回の災害は、ある意味、合理性だけで押し通せるようなものではない、首都圏を含む東日本で、想像以上の大きな爪あとを残している、と、言うことです。12日と言う日も当然、延びる可能性もあるでしょう。
プロ野球は頻繁にメディアに出てきます。つまり、社会に対する影響力も大きいとは思いませんか?「ファンへの感謝」、「社会貢献」この言葉は、プロスポーツ界からいつも聞かれます。プロスポーツという業種の社会的立場は、この言葉に集約されているでしょう。
ならば、セだけ、強行開幕するより、セ、パ同時に、妥当だと認められる日に開催する方が、自粛ムードを緩和させる意味でも、社会的効果は大きく、貢献度も高いとは思いませんか?一時的に経済活動が停止し、合理性が損なわれるかもしれませんが、社会貢献、人気と言う視点に立てば、納得できる部分はないのでしょうか。
そう言う視点が、今の世の中の空気を考えれば、自ずと生まれてきても不思議はない、と、思うのですが、決められた経緯に関する非合理性ばかりを主張される方々のプログには、一般企業同様の経済効果しか話されていないのが、残念です。
posted by ケロッグ | 2011-03-26 15:05
労組選手会に思う
コメント投稿者ID : dorafankevin
野球好き様
コメントの投稿、ありがとうございます。
>自分も同じような意見を選手会に何度も送らせてもらったのですけれど。
そうでしたか……。私も含め、多くの人が野球好き様のように選手会に意見を送る、ということもできたのですね。そこは気がつきませんでした。
ファンの総意、選手の総意という言葉に今回ほどむなしい思いがしたことはありませんでした。
>最低限の生活に必要ないものなんて、数え切れないほどありますよね。おもちゃ、書籍、エンタメ、全部だめ?テレビ番組だって報道以外いらないじゃないですかね。
必要と思われる衣食住に関してだって、お菓子とか、お酒とか食べなくても問題ない食品はいっぱいあります。
その他のものについてもしかり。結局、線引きなんてできないんですよね、誰にも。
ほんとうに、そこの線引きを誰かに委ねたら、昔の社会主義国家と同じになってしまいますから……どんな危機的状況でも、そうはなりたくないと思います。
>必要がある、ないは消費者が決めること。いらないと思ったら、買わない、結局そうなってしまうのでしょう。
いろいろな産業を攻撃している人もいますが、自分はすべての産業について、自分の生活を守るために戦って何が悪いのかと思います。部外者が、お前たちがやっていることは不必要なんて決めつけるなんておかしな話ですよね。
深く同意です。
そして、一例ではありますが。
私の属する職に近い業界の、あるマンガ雑誌編集部では、震災後、多くの子どもたちから「雑誌がちゃんと発売されるかどうか」の問い合わせがが殺到しているそうです……色々な地方から、もちろん被災地方面も含めて。
で、「被災地の子どもが求めているから、マンガは必要」とか、あるいは「被災地以外の子どもしか求めていないから、マンガは我慢しろ」とかいう選択を行政がするようになったら、ほんとうに怖い……そう思っています。
posted by kevin | 2011-03-26 15:43
労組選手会に思う
コメント投稿者ID : dorafankevin
shin1977様
コメントの投稿、ありがとうございます。
今後もチェックさせていただきます!
>新井選手の件ですが、彼もメディアによって「悪のナベツネに立ち向かった、ファンの支持を背負った正義の選手会長」みたいなイメージを押し付けられ、同情すべき面はあると思います。(しかも某大臣までがそのイメージで絶賛)
>とはいえ、開幕延期が決まる前と決まった後で全く違うことを言うことはどうか、とは思います。その人のことを信じられなくなります。
たしかに、です。そして某大臣には、完全にいいように利用されてしまいましたね。昨日(24日)の絶賛コメントなど、聞いてて、うすら気持ち悪いです。
そして、交渉期間中にも、もう少し「自分の言葉」で記者にコメントを発してくれていたらな、と思っています。
>たった今Going!のスペシャルで新井からメールが紹介されていましたが、「被災者のために」という言葉を使ってました。こちらの方が本音とも取れますが、「野球に携わる全ての人とともに」という言葉もありました。この「全て」の中に、今回の決定で経済的損失の大きい、関連企業の人たちのことも入っていることを祈るばかりですが・・・
意地悪な見方ですが、選手会事務局では、当然ネットでの議論はチェックしているでしょうから(苦笑)。でも「野球に携わる」旨は、今さらでも発言してくれてよかったと思います。
posted by kevin | 2011-03-26 15:55
労組選手会に思う
コメント投稿者ID : OOH00026607
乱文失礼します。
正直なところ、これからどうなるのでしょうか?
プロ野球という日本で最大の娯楽産業に、少なくとも関東圏
での興業にNGが出されたということですよね?
自粛ムードは5月頃には薄れるでしょうが、その点は大丈夫
だろうと思いますが、電力問題は解決していないでしょう
から殆どのイベント系の興業が中止になるのでしょうか?
(少なくとも今年1年くらいは)
おそらく政府の人達からすれば今回は「プロ野球に関して
だけの問題」と考えているのかもしれませんが、今回の騒動
で生み出された「電力問題が解決するまでは多量の電力を
使用する興業は不謹慎である」という世論はあらゆる興業が
ターゲットになるのでしょうか?
考えすぎかもしれませんが、これで5月から千葉方面にある
巨大なネズミランド再開なんて事になったらプロ野球ファン
の暴動がおきませんか?
posted by hideyukimode | 2011-03-26 16:01
労組選手会に思う
コメント投稿者ID : dorafankevin
みねぽん様
コメントの投稿、ありがとうございます。
ご意見に心より深く賛意を申し上げます。
>私の父は野球ではありませんが某スポーツ協会に所属しています。
>その中で「小学生大会」は今日から開催するそうです。主催者は「被災は子供達にまで責任を負わせる必要はないし、こういう時にはどのようにしなければならないかを身をもって示す為」というお考えのようです。
素晴らしいです。ご判断には言葉も無く、ただ感動するのみです。
>今回の騒動で気掛かりなのは、経営陣も選手会側も全て大人の都合ばかりで「野球が好きな子供たち」など幅広い影響があるという自覚がないまま、物事が進んでしまった事が残念でなりません。
それそれ! それですよね!! 「後出しジャンケン」(私がです)のようで恐縮ですが、その点を私も次回投稿にて書かせていただこうと思っていました。
>小学生にはまだ理解出来ないかもしれませんが、中学生や高校生は今回の騒動はどのように映ったのでしょうか?未来の野球選手が削がれない様、とくに選手会には「憧れる存在」を示して欲しい限りです。
小学生には、この事態の中で明るい未来を見せるのが我々の責務だと思います。そして、できうるなら中高生にも……です。自分に振り返れば、やはり10代の頃は大人になっていく段階としても感受性の強さが理性に勝っていますから。
だから、強さを身をもって示す立場(であるはず)の選手には、前向きな姿勢を最初から見せていて欲しかったな、と思います。
posted by kevin | 2011-03-26 16:12
労組選手会に思う
コメント投稿者ID : OOH00026607
連投失礼します。
一応自分の立場と考えを表明しておきます。
私は巨人ファンですが、今回の件に関しては選手会の
主張が正しかったと思います。正直なところ震災が
おきてから今月いっぱいは「野球をしている場合では
なかった」状況であったと思います。電気だけではなく
原発の問題、食料の問題、ついには水に関しても問題が
出てきました。結果論かもしれませんが、のんきに野球
をみる状況ではなかったと思います。
それに25日開幕ではプロ野球ファン以外の人達から同意が
得られなかっただろうと思います。まして4日だけ延期
しましたでは「お前ふざけているのか?」と感情を逆なで
しているようなものでしょう。
そういう意味では選手会の主張した4月12日開幕は震災から
1か月ということもあり、多方面に配慮した選択になって
いたのではないかと思います。(これも結果論ですが)
私も選手会の「過程での発言」には正直がっかりしました。
自分たちの野球が「世界一」であるという誇りはないので
しょうか?そんなこと言うなら「やめちまえ」という気分
です。
今回さらに残念に思ったことは、政府、球団、選手会、
マスコミに「大人」がいなかった事です。少なくとも
発言力がある「大人」がいなかった。子供が駄々をこねあい
いつまでたっても建設的な解決を模索する姿勢はみられな
かった事が本当に残念です。
posted by hideyukimode | 2011-03-26 16:43
労組選手会に思う
コメント投稿者ID : OOH00019727
既に多くの方がコメントされていますが、余り賛同出来ない部分もありましたので、あえてコメントさせていただきます。
労働組合としてのプロ野球選手会に対する批判はよくわかります。
しかし、今回の選手会の主張というのは、単に選手の労働条件に関わる問題として行われたものではなく、このような未曾有の災害を受けた日本国民としてどの様なあり方が正しいのか、という所から出発し、プロ野球選手はどの様な態度に出るべきか、ということを考えたうえの行動であったのではないかと思いますので、その辺りも差し引いて考えなければならないと思います。
そして、今回の延期の主張が、非常時に際して、娯楽であるプロスポーツはどの様にあるべきか、ということを選手なりに考えた結果だったとすれば、概ね適切なものであったと言えるのではないでしょうか。
確かに労働組合の行う団体交渉は労働基本権の追求を主として行うべきですが、今回の場合、それを超えた国民としての常識的な行動をとろうとした一種の政治的な行動だったのだと思います。そしてそういう活動も、使用者がまともに取り上げるべきか、ストライキが保護を受けられるかなどは別にして、選手の団体としての労働組合の活動としては許容出来るものだと思います。
ですから、関東の球団の選手(特に巨人の選手)が不利になることは、予想は出来たとしても、その事には一旦目をつぶって、延期の主張をしたことは適切であったと思います。
開幕時期の問題は、利益と倫理のどちらをより重んじるかの問題で、国民の多数が倫理の方を重視し、プロスポーツの開幕時期をずらすことを望んでいたことは明らかでしたから。
関東の球団に限らず、延期にはむしろ選手側に不利な部分もあって、おかしな感じもするのですが、選手会はそれも甘受する覚悟で延期を主張していたのではないでしょうか。恐らく今後、試合数の減少、年俸の減額があったとしても、ある程度は受け入れるでしょう。無論12月までずれ込んだとしても、自分達で言っている以上やり遂げるでしょう。
決定の過程についてはよく分かりませんが、選手からの意見聴取まではなかったとしても、多数の選手の賛同の元に意思決定したことは確かでしょう。
29日にずらす案はサッカーの試合とチャリティーでの同時開催が理由だったのですね。しかし、主要な動機は、「なるべく早期に」その後の日程を組むという経営的理由であったことは同じですから、被害者に配慮しもう少し開幕を待つべきだというファンの立場からは、批判はまぬがれないと思います。
以上のように、私は、選手会の主張は確かに稚拙な部分があったにしても、問題が純粋な労働問題でなかったことや、球団マネジメントに不慣れなスポーツ選手であることからすれば、よく常識的な結論にたどり着いてくれたと評価出来ると思いますし、選手の側からも、心情的なことも含めて、支持されているのではないかと思います。
関東の球団や選手が受ける不利益については、確かにかなり大きなものがあり、何か配慮をする必要はあるかも知れませんね。それこそ、開幕時期の問題とは別に、これから選手会が考えなければならないと思います。
その他、球界に係わる多くの産業に従事する人の利益が労使交渉で左右されることも、中々難しいですが、選手会は考慮すべきかも知れません。
いずれにしても、電力問題は開幕時期の問題とは関係なく存在し、どの日程で開幕しても球団や選手会は様々な難しい問題に対応する必要が出て来るのでしょう。
長くなってしまい失礼しました。
posted by 00019 | 2011-03-26 16:50
労組選手会に思う
コメント投稿者ID : OOH00026602
dorafankevin様。
今回の一連の騒動を通じて、セ・リーグの主張を「是」とされる人たちの意見の中で、初めて冷静で論理的な意見を拝見し、さらにそれを「アンチ巨人」な方が発信していることを知り、目から鱗が落ちる思いです。
私自身は、都内在住の阪神ファンで「開幕延期派」でしたが、「被災地の人たちが苦しんでいるのに不謹慎だ」「みんなが節電で苦労しているのに煌々と照明を点けるとは何事だ」という「延期派」の感情論に、「5万人が自宅の電気を消して東京ドームへ行けば節電効果がある」という机上の空論で「早期開幕派」が反論するという何とも不毛な状況には違和感を感じていましたし、各球団で事情が異なる中での「同時開幕」は無意味だろうとも思っており、「延期派」なのに「同時開幕」には否定的という非常に居心地の悪い立ち位置にいましたので、主様の意見を拝見し、自分のスタンスを再確認でき、何か救われたような気がしました。
開幕時期に関しては、都内ですら震度3クラスの余震が連日続き、管理者である東電も現状すら掌握しかねている計画停電の中、一般家庭数千軒分の電力を更に消費し、数万人の観衆を集めるイベントを何の変更もなく開催しようとしたセ・リーグのオーナーは、興行主としての不見識を問われてしかるべきではないかと思います。ただ、その後の延期案については、最初は検討の余地もないとしか考えていませんでしたが、主様のご指摘のとおり、確かに落ち着いて考えると経営者としては間違ったことは言っていないのだということに初めて気がつきました。(親分同様、物の言い方がなっちゃいませんが…)冷静なつもりでも、いつの間にかマスコミや世論に流されていのだなと思いました。感謝です。
主様のおっしゃるように、災害救助のレスキュー隊から娯楽産業まで、仕事の種類に貴賎などなく、非常時なのだから楽しむのは不謹慎だという考え方は、ファシズム的で非常に危険なものを感じます。各人がそれぞれ自分のできること、するべきことをコツコツとやってゆくことが、この国を再生させる唯一の方法ではないでしょか。
プロ野球選手会については、クソ真面目で責任感の強い新井貴裕はよくがんばったと思いますが、セパ同時開幕などに拘らず、自分たち(特に高年俸選手)の給料カットも含めた開幕延期や、その期間を利用したチャリティ試合などの提案をこそ、行ってほしかったのは主様に同様です。
ネットを中心に感情的で排他的・攻撃的な世論が荒れ狂う世の中で、暴力的な世論の流れに掉さしてしっかりと自分の意見を保ち続けることは、相当困難なことではありますが、それをされている主様に敬意を表します。
ありがとうございました。
posted by titoroy77 | 2011-03-26 17:10
労組選手会に思う
コメント投稿者ID : dorafankevin
ケロッグ様
コメントの投稿、ありがとうございます。
>合理性の高い内容で、感心致しました。
ただ、社会におけるプロ野球の立場も、論点の中に入れてほしかった、そう思います。
おっしゃること、深く承知いたしました。私の論考の中で、たしかに外してはならなかった部分かと思います。ご指摘、ありがとうございます。
>ただ、ムード=雰囲気、と言うのは、闇雲に合理性だけで、通常開幕を押し通して、本当に変えられるようなものなのでしょうか?いとも簡単に、災害に対する不安を払拭する事ができるのでしょうか?
>自粛ムードには、不安思考から発生した買占め現象を抑制する、と、言う意味合いもあります。つまり、必要以上に買う、と言うことは、実際には、家計を自粛してはいない側面もあると思います。
私の考えは「通常開幕をしたところで、不安は払拭されない。しかし、延期をしたからといって不安が払拭されるわけでもない」というものです。私は通常開幕に賛成していましたが、じつは、自分が納得できる理由が示されていれば延期しても一向に構いませんでした。そして、「試合をできない」という「ムード」が今回ここまで蔓延してしまったことにより、「今はほんとうに厳しいんだ」と不安をより煽っていないか、という心配もしていました。あくまでもファン視点で、ですが。
また、自粛ムードは、逆に「買い占め現象」を「煽る」、という側面もあるのではないか、と思っています。買い占めは家計を自粛はさせませんが、本来、それよりは通常どおりの消費行動をとっていたほうが、販売者も消費者も安心できる、とも思います。自粛ムードが「暗い未来」を暗示しているようにとられ、不安を増幅させる、という面もあるのではないか、というのが私の考えで、実際にはケロッグ様ご指摘の点とのバランスが、問題なのかな、と思います。
>仮に、世論や空気を無視し、被災直後でも予定通りに開催すれば、企業イメージを考慮すれば、スポンサーを辞退する企業も出てくるはずです。セが通常開催を強行すれば、看板広告を見せなくしてくれ、と言うスポンサーも出てくるかも知れません。メディアも映像を流さず、スコアと結果だけを伝えるだけになったかも知れません。
>その状況になったとしても、プロ野球にとっては、正常な経済活動を行っている事になるのでしょうか?
スポンサーの撤退は、当然想定される事態でしょう。そして、そうなると、プロ野球として正常な経済行動とは言えなくなります。
ここは、論考上の判断として難しいところですが、球団としては「スポンサー」が自粛ムードにより撤退したから、それに同調して試合の開催を取りやめる、ということには、なかなかしないのではないか、と考えます。
プロ野球は「興行」ですが、スポンサーにとってはプロ野球は「メディア=広告媒体」でもある、と考えるべきかと思うのです。で、だから球界は広告を宣伝する「場(メディア)」を自ら無くすわけにはいかないのだ、とも言えます。「場」は用意できるかぎり用意しておかないと、さらなる機能不全を起こす、という考え方もできる。だから、今は正常な経済行動となってはいないけど、自ら自粛はせず「場」は用意し続ける、という見方もできるのではないかと思います。
今の、ACの広告しか流れない民放が、それでも放映し続けている状態と少しだけ近いかもしれません。仮に持ち出しになっても、先に「場」を提供しておかなくてはならないのはメディアの宿命ですから、正常ではなくても経済行動としては間違ってはいないと私は思います。
>それでも、合理性のある主張が常に正しいとなるのであれば、野球関係者の生活のため、世論を無視し、強行開催すれば、今の生活は守られますが、世論を無視したつけが、将来の不安と言う代償になっても、今の合理性を守るため、無視するしかない、と言うことでしょうか?
そうではありません。これは立場として「どちらを選択するのが正しいか」ということかと思いますが、「先の不安と今の合理性とを秤にかけた」ということではなく、経営陣は「今の不安を取り除くこと(早期に開幕すること)で、先への展望に賭けよう」と考えたのかな、と私は推測するまでです。経営者の立場に立てば、それが「合理性」で、私はそれを経営者の立場としては間違っていない、と思うのみです。
経営陣も世論は無視していませんでした。ただ、ここまで選手会に同調する意見が多くなるとは思っていなかったでしょうが。
>12日と言う日も当然、延びる可能性もあるでしょう。
もちろんです。そうなったらそうなったで「やむなし」でしかなく、私は、また延期された開幕戦のチケットを買い求めるまでです。
ただ、12日の正当性は「パ・リーグとの協調」という点以外には求められず、12日であることは節電とは関係がなく、節電啓発担当相がそれに賛同する理由も本来は全く無く……なのに妥当といわれる、その理由を結局は巻き起こった「世論」にしか置けない今の状態には、どうしても違和感を感じてしまいます。
>ならば、セだけ、強行開幕するより、セ、パ同時に、妥当だと認められる日に開催する方が、自粛ムードを緩和させる意味でも、社会的効果は大きく、貢献度も高いとは思いませんか?一時的に経済活動が停止し、合理性が損なわれるかもしれませんが、社会貢献、人気と言う視点に立てば、納得できる部分はないのでしょうか。
>そう言う視点が、今の世の中の空気を考えれば、自ずと生まれてきても不思議はない、と、思うのですが、決められた経緯に関する非合理性ばかりを主張される方々のプログには、一般企業同様の経済効果しか話されていないのが、残念です。
社会貢献(あるいは実質的な野球界としての被災地支援)という意味では、団体(=野球界)として行動を起こす以外にありません。これが選手個人の義援金とは全く別のことであることは、ご承知かと思います。
この球界としての社会貢献がサッカー界に大きく遅れをとったことは、やはり球界内の事情(労使交渉の紛糾)によるものなのだと私は思います。上手に世論を形成していけば、支持を集めることはできたはずだと思うのです。双方に責任のあることですが、私は野球ファンとして、この事態を残念に思います。
選抜大会は困難を乗り越え開催され、サッカーはチャリティに盛り上がり、という状況で、野球界はじっと待っているだけ(まぁ、なにかやるみたいですけど)……というのは、やはりファンとして寂しいんですよ。合理性とかを持ち出す、そういう私の論考の前提として。また、その寂しさを伝えるために、合理性とかを持ち出さざるをえない状況でもあるのです。今の世論の中では。
posted by kevin | 2011-03-26 17:30
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