なぜかブログが一日ずつずれているのですが、、春分の日に、ネットサーフィンをしているときに、そういえばまた明日から輪番停電なので、単三→単一スペーサー、どこかで売ってないかな、と思って探してみたところ、ネットショップはどこも売り切れ。これは怪しいと思ってヤフオクを見てみたら・・・案の定、大量に売りに出ていました。しかもほとんどがすごい値段で。。

被災地では本当に困っているのに(私の両親の実家(宮城県)も電気は復活したようですが、いまだに水は出ないようです)、買い占めて儲けようという人がいるのは、本当に困ったものだと思います。買い占めて被災地に提供するならまだしも、そもそも今は被災地向けに一般の荷物は送れないので、被災地の人がヤフオクで買うことも難しいのです。

メーカーはちゃんと生産できないのか?とかいろいろ考えているうちにムカムカしてきて、そもそも、「スペーサーくらい簡単に作れるじゃないか!」と、突然自作を始めました。どうせ作るなら、単三3本を単一1本にすると、長持ちするのと、作るのもその方が隙間が少ないので楽だろうと考えて、単三3本→単一スペーサーを作ることにしました。先日紹介した古〜い東芝製電気ランタン(?)は単一を4本使うので、4個作ります!雨が降っているので、買い物には行かずに家にあるものだけで作ることにします。

B1
まずはプラ版を丸く切ります。上と下の部品となります。

B2
いつものことなのですが、最初のうちは丁寧に仕上げようと考えるもので、電気ドリルにつけて綺麗にヤスリで整えたりしてます。。どうせ途中から試行錯誤が始まり、仕上がりなど二の次になるのですが・・・。

B3
途中の様子は・・・試行錯誤していて写真を撮り忘れました。。1号機(プロトタイプ)完成です。写真だとそれっぽいですが、かなり不満が残る仕上がりです。+極はネジの頭をそのまま使っています。一番の問題は、マイナス極側の接点に、バネが自宅に見あたらなかったために、アルミの板を適当に曲げて作ったことで、あまりしっかり電池を保持できません。

B4
マイナス極側は少し大きめに銅板で作りました。構造は簡単で、円形のプラ版を、プラ棒3本でつなぎ、電極と接点をつけるだけです。プラ棒はプラリペアで接着しながら固めたので、ネジなしでも大丈夫だと思いますが、まあ、固まりきる前に試したくなることは想像できたので、一応ネジも補強に使ってあります。

B5
とりあえず1号機だけを混ぜて、ちゃんと使えることを確認!

B6
2号機は1号機で不満だったマイナス極側の接点を少し変えて作ってみて、まあ、こんなものだろうということで、3号機・4号機を量産しました。めでたく4本分完成です。図面も作らず、寸法も測らずに、現物合わせで適当に作ったので、4個とも微妙にサイズが違うのですが、まあ、こんなものです。。

B7_2
接点部分はこんな感じです。なぜかアルミ・銅・真鍮と、材料の統一性がないのですが、手持ちの板材の厚みなどの関係で、深い意味はありません。本当はマイナス側をバネにしたいところです・・・。プラス側はプラス端子用のネジが長すぎなのですが、切るのを忘れて組み立ててしまったのでそのままです。。

B8
充電式の単三電池を装填しました!並列なので、3本入れなくても問題ありません。が、1本や2本だとバランスが悪くなるでしょうねぇ。少々作りが華奢なもので・・・。

B9
東芝製電気ランタンに入れてみます。先日買った80円のスペーサーもそうなのですが、ばらけてしまって、蓋を閉めるときに慎重に合わせないと使えませんし、衝撃を与えると単三電池が外れてしまいます。。うーん、自作の限界か・・・

B10
と思ったら、閃きました!薄いプラ版で筒を作ってかぶせれば、単一と同じような形状になりますし、単三が外れにくくなります!!マイナス側の接点の保持力がなくてもこれがあればバッチリです。

B11
こんどはちゃんと固定されます!

B12
いやー、これで明日からの輪番停電で、夜に当たっても、家族が困りませんね(別に他の単三用懐中電灯でも困っていない、と言われましたが・・・)!
やっぱり電池が充電式でないと、もったいなくて点灯しっぱなしにしたくないようです。スペーサーだけでなく、普通の単一電池もなかなか売ってませんからねぇ。それに単一はもともと結構お値段も高いので。

B13
使った材料・道具です。まあ、ここまでなくても作れます。。バネもサイズや硬さが合わないものならあったのですが、バネがまともに合うものがあれば、さらに良い感じになったと思います。とはいえ、まあ、手持ちの部材だけで何とか仕上がりました。普通の家には電気ドリルやプラ板・プラ棒・アルミ板・真鍮板・銅板・小さいネジあたりは常備してないかもしれませんね。。

試行錯誤しながらでしたので、4個作るのに6時間くらいかかりましたが、構造が決まれば、ちゃんと寸法図を作り、手順も決まるのでスイスイ作れることでしょう。最後に閃いた、薄いプラ版で筒を作ってかぶせることを前提とすれば、実はもっといい加減な構造でも使えそうですね。

さすがに私が量産しても大した数を作れないと思いますが、それこそ、工業高校とかで、もっと良い構造にして生産すれば、被災地へのすてきな贈り物にできるんじゃないかとか思いますが、いかがでしょうか。さすがに電池を生産するのは素人には難しいと思いますが、スペーサーくらいなら簡単にできて、しかも役立つと思うのですが。

家族に自慢したところ、子供たちは・・・特に息子は感動してくれましたが、妻は、「また部屋を削りかすだらけにして・・・ちゃんと掃除してよ!」って感じの反応でした・・・。

komata
Special
コメント
おおはし 2011/03/22 08:20

すげー

小俣 2011/03/22 09:11

おおはしさん
ちゃんと採寸して、構造を考えてから作ればいいんだけど、現物合わせでやるから、結局、結構大変なんだよねぇ・・・


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小俣 光之

小俣 光之

日本シー・エー・ディー株式会社社長・プログラマー・ライター。多趣味で話し好きで説教臭い。

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